Gentle Giant - Civilian
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Gentle Giant - Civilian (1980)

プログレッシブバンドのメンバーは概ねテクニシャンが多いが、中でもGentle Giantの変態性はミュージシャン内でも知られていた。当然一般リスナーにも分かるレベルだから恐らく本当に凄い面々が揃っていたと思うが、そんな方々が十年以上もロックシーンでアルバムをリリースしていると、常に前進したくなるからその行き先がポップ化であっても不思議はない。Gentle GIantは80年代を前に既にポップ化、メインストリーム化を自ら進んで行っており、そのためにバンドの人気を落としてしまったが、それだけ革新的で時代に敏感過ぎるセンスを持ち得ていた。ポップ化でリスナー離れを感じたからか強烈なライブアルバム「Playing the Fool: The Official Live」をリリースして演奏の凄まじさを再提示して、アルバムに着いてこさせようとしたかもしれない。それでもまだGentle Giantは最先端の先を走ってしまった。
1980年にリリースされta
Gentle Giant最後のスタジオ作品「Civilian」はこれまでからガラリと変わり、既にあのおじさんも不在、どころか顔のない一般の人々と何ら変わらない象徴すら出すアルバムジャケットが汎用性を訴求している。心地良い変拍子に妙な演奏部隊のサウンドを期待してアルバムを聴き始めると唐突にゲイリー・グリーンのソリッドで快活な歪んだギターが鳴り響くカッコ良いロック。ここに来てGentle Giantは時代の最先端ロックを作り出して汎用的なロックを演奏している。じっくり聴けば妙な演奏は多々あるが、普通に聴けばヒットチャートで聴けるロックレベル以上にキャッチーでメロディのある曲を奏でている作品だ。往年のリスナーからは総スカンを食らう事間違い無しの作品は一聴すれば分かるが、それでもこの頃アメリカ市場を意識した中では随分と英国寄りな作風に聴こえる。そのギャップが埋められなかったからバンドは停滞したか、時代が追いつかなかった。
普通に聴けば最も聴きやすいGentle Giantの作品で、妙なプログレバンドの印象を持たずに取り組むべきアルバム。快活なブリティッシュハードロックに近いロックで、Hard Stuffあたりと並べれば似てる音の類と思うかもしれない。深みにハマりたければ過去作に手を伸ばせばいくらでもGentle Giantの真髄は聴けるが、単純なロック好きリスナーは本作から入る方が分かりやすい。世間の駄作と称されるアルバムは見方を変えれば入りやすい名盤にもなると証明している一枚。自分のGentle Giant苦手イメージを一気に覆してくれたカッコ良いロックアルバム。

プログレッシブバンドのメンバーは概ねテクニシャンが多いが、中でもGentle Giantの変態性はミュージシャン内でも知られていた。当然一般リスナーにも分かるレベルだから恐らく本当に凄い面々が揃っていたと思うが、そんな方々が十年以上もロックシーンでアルバムをリリースしていると、常に前進したくなるからその行き先がポップ化であっても不思議はない。Gentle GIantは80年代を前に既にポップ化、メインストリーム化を自ら進んで行っており、そのためにバンドの人気を落としてしまったが、それだけ革新的で時代に敏感過ぎるセンスを持ち得ていた。ポップ化でリスナー離れを感じたからか強烈なライブアルバム「Playing the Fool: The Official Live」をリリースして演奏の凄まじさを再提示して、アルバムに着いてこさせようとしたかもしれない。それでもまだGentle Giantは最先端の先を走ってしまった。
1980年にリリースされta
Gentle Giant最後のスタジオ作品「Civilian」はこれまでからガラリと変わり、既にあのおじさんも不在、どころか顔のない一般の人々と何ら変わらない象徴すら出すアルバムジャケットが汎用性を訴求している。心地良い変拍子に妙な演奏部隊のサウンドを期待してアルバムを聴き始めると唐突にゲイリー・グリーンのソリッドで快活な歪んだギターが鳴り響くカッコ良いロック。ここに来てGentle Giantは時代の最先端ロックを作り出して汎用的なロックを演奏している。じっくり聴けば妙な演奏は多々あるが、普通に聴けばヒットチャートで聴けるロックレベル以上にキャッチーでメロディのある曲を奏でている作品だ。往年のリスナーからは総スカンを食らう事間違い無しの作品は一聴すれば分かるが、それでもこの頃アメリカ市場を意識した中では随分と英国寄りな作風に聴こえる。そのギャップが埋められなかったからバンドは停滞したか、時代が追いつかなかった。
普通に聴けば最も聴きやすいGentle Giantの作品で、妙なプログレバンドの印象を持たずに取り組むべきアルバム。快活なブリティッシュハードロックに近いロックで、Hard Stuffあたりと並べれば似てる音の類と思うかもしれない。深みにハマりたければ過去作に手を伸ばせばいくらでもGentle Giantの真髄は聴けるが、単純なロック好きリスナーは本作から入る方が分かりやすい。世間の駄作と称されるアルバムは見方を変えれば入りやすい名盤にもなると証明している一枚。自分のGentle Giant苦手イメージを一気に覆してくれたカッコ良いロックアルバム。
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