Rush - Power Windows
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Rush - Power Windows (1985)

70年代のバンドが迎える80年代は過酷な変化を求められて右往左往した時期となる。人間の間隔で10年単位で区切ったものの言い方考え方をしているだけなので、常に時代は進化して音楽も変化しているが、10年一区切りと考えると大きな変化を伴い、60年代から70年代はまだ音楽がそこまでポピュラーに発展していなかったから変化も緩やかだったが、70年代があまりにも発展しすぎたため、80年代を迎えて衰退変化するバンドが多かったから目立った点も大きい。80年代から90年代は既にある程度ジャンル分けされた中の変化なのでジャンルでも区切りを付けられたから物量の多さが一纏めに出来ているから分かりやすい。以降同じ理由と発展性に乏しくなったからもあって騒がれにくいが、相変わらず70年代から80年代への進化は大きな壁だったと見れる。
Rushの1985年リリースアルバム「Power Windows」はヒットチャートにも顔を出していたから到底初期にプログレッシブハードロックを奏でていたバンドの作品とは思えなかった。イエスの「ロンリーハート」と同じように不思議な気分を味わう作品で往年のロックファンはあのラッシュがこのアルバムとは絶対に認められないと言うし、この時代にラッシュに出会ったリスナーは以前のもっさりしたアルバム郡は聴かないだろう。自分はこの頃にラッシュを知ったので、今でもZeppelinに影響を受けたカナダの偉大なるバンド、と繋がらない。ファーストアルバムから順に聴いて本作に辿り着けば初めて理解できるが、するとこのアルバムは認めにくくなる。ただ、このアルバムを切り取って聴くと、ロックしてて尖った作品だから嫌いではない作品。シンセサイザーや効果音、アルバム全体が綺羅びやかに彩られた映画的ドラマ的装飾しすぎな音の質感は当然あるが、歪んだギターのヘヴィ具合とウネるベースの響き具合は相変わらず根底にあるロック魂が存分に聴けるので、単なる軽やかなポップバンドの音作りとはまるで異なる。そこに気づくのに時間がかかるが、アルバムの勢いの良さと元気ぶりは他の作品以上に目立つ程。
もっとも当時聴いていた時はそんなロックぶりには気づかず、とにかくシンセサイザーの音色がここまで出てくる作品時点で聴かなかったので、勿体無い事をしたと思う。今は久々に聴いた本作に痺れまくって数回リピートしている最中。アルバムの音色に惑わされずに音楽やアレンジ、楽器とバンドの姿勢や本質を聴けるようになったからこそ楽しめる作品。

70年代のバンドが迎える80年代は過酷な変化を求められて右往左往した時期となる。人間の間隔で10年単位で区切ったものの言い方考え方をしているだけなので、常に時代は進化して音楽も変化しているが、10年一区切りと考えると大きな変化を伴い、60年代から70年代はまだ音楽がそこまでポピュラーに発展していなかったから変化も緩やかだったが、70年代があまりにも発展しすぎたため、80年代を迎えて衰退変化するバンドが多かったから目立った点も大きい。80年代から90年代は既にある程度ジャンル分けされた中の変化なのでジャンルでも区切りを付けられたから物量の多さが一纏めに出来ているから分かりやすい。以降同じ理由と発展性に乏しくなったからもあって騒がれにくいが、相変わらず70年代から80年代への進化は大きな壁だったと見れる。
Rushの1985年リリースアルバム「Power Windows」はヒットチャートにも顔を出していたから到底初期にプログレッシブハードロックを奏でていたバンドの作品とは思えなかった。イエスの「ロンリーハート」と同じように不思議な気分を味わう作品で往年のロックファンはあのラッシュがこのアルバムとは絶対に認められないと言うし、この時代にラッシュに出会ったリスナーは以前のもっさりしたアルバム郡は聴かないだろう。自分はこの頃にラッシュを知ったので、今でもZeppelinに影響を受けたカナダの偉大なるバンド、と繋がらない。ファーストアルバムから順に聴いて本作に辿り着けば初めて理解できるが、するとこのアルバムは認めにくくなる。ただ、このアルバムを切り取って聴くと、ロックしてて尖った作品だから嫌いではない作品。シンセサイザーや効果音、アルバム全体が綺羅びやかに彩られた映画的ドラマ的装飾しすぎな音の質感は当然あるが、歪んだギターのヘヴィ具合とウネるベースの響き具合は相変わらず根底にあるロック魂が存分に聴けるので、単なる軽やかなポップバンドの音作りとはまるで異なる。そこに気づくのに時間がかかるが、アルバムの勢いの良さと元気ぶりは他の作品以上に目立つ程。
もっとも当時聴いていた時はそんなロックぶりには気づかず、とにかくシンセサイザーの音色がここまで出てくる作品時点で聴かなかったので、勿体無い事をしたと思う。今は久々に聴いた本作に痺れまくって数回リピートしている最中。アルバムの音色に惑わされずに音楽やアレンジ、楽器とバンドの姿勢や本質を聴けるようになったからこそ楽しめる作品。
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