Mountain - Avalanche
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Mountain - Avalanche (1974)

1973年の日本公演を機にマウンテンはレスリー・ウェストとフェリックス・パッパラルディの不仲を無視して再結成して復活しているが、案外順調に進んだ事からスタジオ・アルバム作りへと進んでいる。もっとも大人の事情があっての話もあるだろうが、それでもメインの二人に加えてコーキー・レイングも復帰させてマウンテンの名に恥じないメンツを揃えて、サイドギターにもう一名加えての4人体制で挑んだ再結成後最初のアルバム「Avalanche」。色使いもジャケットの妙なセンスもマウンテンらしくてオリジナルアルバムの雰囲気で残されている。
アルバム冒頭は有名な「Whole Lotta Shakin' Goin' On」のカバーから始まるが、見事にレスリー・ウェストの個性的なR&Rスタイル、当時のマウンテンらしいアメリカンハードロックスタイルにアレンジされて、ややヘヴィながらもドライブした心地良いマイルドなギターの音色が響く演奏。アルバムの掴みは十二分に聴きたくなるR&Rスタイルで、期待してアルバムを聴き進めていく。案の定続いての「Sister Justice」はフェリックスの曲だからこそ往年のマウンテン節メロディが印象深く、再結成云々を気にしないスタイルが相変わらず見事。「Alisan」ではレスリー・ウェストの器用なギタープレイを存分に楽しめるギターソロ曲で妙に金属的な音色で弾かれているが、プレイは何調と言うのか、カントリーがベースにあるようなプレイと美しきコードトーンで聴かせてくれるプレイが入り交じる不思議なギター組曲。アクセント的に聴けた音色から元に戻り、フェリックス・パッパラルディの「Swamp Boy」がレスリー・ウェストのマイルドなギターの音色で奏でられるポップさの増した楽曲が往年の感触で安心できる。するとヘヴィに響き渡る聴いた節のコード展開が始まる「(I Can't Get No) Satisfaction」。冒頭から聴くととてもストーンズのあの曲とは思えないヘヴィスタイルとスライドプレイまで入れた超個性的なカバーで驚くが、ここまでマウンテン色が出せるかと思うばかりの独特のアレンジが素晴らしく、レスリー・ウェストのダミな歌声も強烈でカッコ良い。
B面一発目「Thumbsucker」はこれまでのマウンテンに比べればかなりヘヴィサウンドに奏でられるギターフレーズで、4人体制のツインギターの重厚さが狙い通りに出ている。オブリのギタープレイのセンスは紛れもなくレスリー・ウェストの心地良い弾き方で、歌よりも何よりもそこに耳が向いてしまう程の音色。続く「You Better Believe It」はレスリー・ウェストのロックらしい曲で、リフ主体で叫び上げるようなスタイルで妙な和音がアクセントを付けているポイント。「I Love to See You Fly」はアルバム2曲めのレスリー・ウェストギタークローズアッププレイの曲ながら歌はフェリックス・パッパラルディで軽めに仕上がっている。その余韻を味わう間もなく「Back Where I Belong」でスリリングな疾走感溢れるR&Rを奏でて、随分と重厚なサウンドがマウンテンらしからぬプレイだがこんなスタイルも楽しいか。アルバム最後はブルース&カントリーな「Last of the Sunshine Days」で軽やかにのどかに締めているが、音はヘヴィでレスリー・ウェストのギターも静かながら弾きまくっている嬉しいプレイ。
アルバム全体では纏まりはなく、フェリックス・パッパラルディが後ろに引っ込んだ形でレスリー・ウェストが全面に出たスタイル。これ以上に取り組む方向性を見失っているようには思えるが、悪くないアルバムに仕上がっている。黄金期には敵わないが、それでもレスリー・ウェストのギタープレイは相変わらずカッコ良くマイルドで痺れる。

1973年の日本公演を機にマウンテンはレスリー・ウェストとフェリックス・パッパラルディの不仲を無視して再結成して復活しているが、案外順調に進んだ事からスタジオ・アルバム作りへと進んでいる。もっとも大人の事情があっての話もあるだろうが、それでもメインの二人に加えてコーキー・レイングも復帰させてマウンテンの名に恥じないメンツを揃えて、サイドギターにもう一名加えての4人体制で挑んだ再結成後最初のアルバム「Avalanche」。色使いもジャケットの妙なセンスもマウンテンらしくてオリジナルアルバムの雰囲気で残されている。
アルバム冒頭は有名な「Whole Lotta Shakin' Goin' On」のカバーから始まるが、見事にレスリー・ウェストの個性的なR&Rスタイル、当時のマウンテンらしいアメリカンハードロックスタイルにアレンジされて、ややヘヴィながらもドライブした心地良いマイルドなギターの音色が響く演奏。アルバムの掴みは十二分に聴きたくなるR&Rスタイルで、期待してアルバムを聴き進めていく。案の定続いての「Sister Justice」はフェリックスの曲だからこそ往年のマウンテン節メロディが印象深く、再結成云々を気にしないスタイルが相変わらず見事。「Alisan」ではレスリー・ウェストの器用なギタープレイを存分に楽しめるギターソロ曲で妙に金属的な音色で弾かれているが、プレイは何調と言うのか、カントリーがベースにあるようなプレイと美しきコードトーンで聴かせてくれるプレイが入り交じる不思議なギター組曲。アクセント的に聴けた音色から元に戻り、フェリックス・パッパラルディの「Swamp Boy」がレスリー・ウェストのマイルドなギターの音色で奏でられるポップさの増した楽曲が往年の感触で安心できる。するとヘヴィに響き渡る聴いた節のコード展開が始まる「(I Can't Get No) Satisfaction」。冒頭から聴くととてもストーンズのあの曲とは思えないヘヴィスタイルとスライドプレイまで入れた超個性的なカバーで驚くが、ここまでマウンテン色が出せるかと思うばかりの独特のアレンジが素晴らしく、レスリー・ウェストのダミな歌声も強烈でカッコ良い。
B面一発目「Thumbsucker」はこれまでのマウンテンに比べればかなりヘヴィサウンドに奏でられるギターフレーズで、4人体制のツインギターの重厚さが狙い通りに出ている。オブリのギタープレイのセンスは紛れもなくレスリー・ウェストの心地良い弾き方で、歌よりも何よりもそこに耳が向いてしまう程の音色。続く「You Better Believe It」はレスリー・ウェストのロックらしい曲で、リフ主体で叫び上げるようなスタイルで妙な和音がアクセントを付けているポイント。「I Love to See You Fly」はアルバム2曲めのレスリー・ウェストギタークローズアッププレイの曲ながら歌はフェリックス・パッパラルディで軽めに仕上がっている。その余韻を味わう間もなく「Back Where I Belong」でスリリングな疾走感溢れるR&Rを奏でて、随分と重厚なサウンドがマウンテンらしからぬプレイだがこんなスタイルも楽しいか。アルバム最後はブルース&カントリーな「Last of the Sunshine Days」で軽やかにのどかに締めているが、音はヘヴィでレスリー・ウェストのギターも静かながら弾きまくっている嬉しいプレイ。
アルバム全体では纏まりはなく、フェリックス・パッパラルディが後ろに引っ込んだ形でレスリー・ウェストが全面に出たスタイル。これ以上に取り組む方向性を見失っているようには思えるが、悪くないアルバムに仕上がっている。黄金期には敵わないが、それでもレスリー・ウェストのギタープレイは相変わらずカッコ良くマイルドで痺れる。
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