Graham Central Station - Ain't No Doubt About It

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Graham Central Station - Ain't No Doubt About It (1975)
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 ロックに目覚めてからはリアルタイムのロックと同時に過去のロックを漁り歴史を漁りと深みにハマっていくが、同時にヒットチャートも脇を流れている。こちらはリアルタイムなヒットチャートなのでいわゆる青春時代のBGMに等しい時代同時性のある思い出だが、ヒットチャートに顔を出すロックもほとんどなかったのでこの両者は概ね被らずに幅広く取り組めていた。プリンスの登場は当然ヒットチャートから知るが衝撃的だった。それまで耳にした事のない圧倒的なファンク、同時に気持ち悪さもあったので音楽のインパクトと同時に嫌悪感も募り悩ましい存在にもなったが、音を聴いていればやたらとカッコ良くソリッドでジャストに来るビートが心地良かった。後になってこのビートがファンクベースのリズムと知るが、当時はそれも知らず唯一無二のプリンス節と思っていた。

 1971年にスライの元を去ったラリー・グラハムが結成したGraham Central Stationの1975年リリースの三枚目のアルバム「Ain't No Doubt About It」。スライ時代の甘ったるくてドロドロのファンクとは異なり、ホーンセクションも導入した軽快でノリの良いビートを中心としたファンクは後のファンクを決定付けたビートでもあり、単純に聴いてて心地良くリズムに身を委ねられる。中でもラリー・グラハム中心のバンドでベースが圧倒的に自己主張しているから、スラップ、チョッパー、グリグリブリブリベースに宇宙的効果音も含めてファンク。JBにしてもパーラメントにしてもほぼ同時期にこういったノリのラッパ入りファンクとグルーブを武器に効かせた曲を連発してて、正にブラックパワーと言わんばかりの強烈なスタイルが心地良い。

 アルバムはブリブリとドライブするファンクとやや大人し目なソウルチューンが交互に並べられたバランスの取れた作品で、ホーンセクションは恒例のTower of Powerの面々がサポートした濃い内容のアルバム。メンバーの交流や他のバンドとの関連性などキリがなさそうなので、そこまで識別して聴いていないが時代性もあるサウンドが特徴的で70年代はロックも然りながらファンクも全盛を極めた時代だろう。以前はまるで受け付けなかった音だが、いつしかこういったサウンドも心地良く、自分も大人になったと思いながら聴いている。





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フレ
Posted byフレ

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佐々木現順  
No title

参考にさせていただきます

2021/08/26 (Thu) 19:52 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>佐々木現順さん

お楽しみください♪

2021/08/28 (Sat) 18:37 | EDIT | REPLY |   

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