Sly & The Familystone - Small Talk
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Sly & The Familystone - Small Talk (1974)

ロック界、または黒人音楽界も含めて伝説となっているSly & The Familystoneは1975年に解散しているが、その直前の1974年にリリースされているラストアルバム「Small Talk」は賛否両論の作品。ここまでのスライの名盤の迫力とトリップ度からしたら本作はあまりにもかけ離れた愛に溢れるアルバムで、ユルい作品と称される。強烈に甘ったるくファンキーでドロドロの世界を知ってしまったリスナー達が求める姿とのギャップがあり過ぎる作品とは聴けば納得するが、それでも本作の魅力は別の意味でファンキーで傑作と感じている。他と比べて秀でている作品とは言えないが、スライ・ストーンの作品らしく、あのユルさやダルさは艶かしく反映されているし、反復フレーズやリズムと実験的効果音に気怠さも含めて心地良く鳴らされているから全く悪くない。更にメンバーチェンジはあれど、ベースラインの歌い具合もさらりと入って、ホーンのゴニョゴニョ感も変わらずのセンスと素晴らしい。
ロック界から、またプリンス経由で本作に辿り着くとスライ・ストーンの愛に溢れる作品がよく理解できる。当然これまでのテンションの高いアルバムも好むが、ここまで異なる世界をほんの数年の間で作り上げてしまうスライ・ストーンの驚異的な才能は素晴らしいし、そこまで作風に変化も実はない。ただ、テンションの高さや表現が異なると捉えれば、相変わらずの路線とも言えるから、いずれにしても聴き心地良く味わえるアルバム。ジャケットも全く幸福そのままを表現しているし、冒頭曲で赤ん坊の鳴き声まで収録して曲にしているセンスも親バカながらも素晴らしい。
スロウで甘ったるいムードの曲が多くを占めるが、アッパーな作品は相変わらずのスライ・ストーン節で楽しめるし、ミッドテンポも独特の雰囲気で結局楽しんでしまうから案外ファンクに馴染み深くなる。スライ&ザ・ファミリーストーンのアルバムは、聴く時期や年齢によって好むアルバムが変化していく。音楽の好みではなく、作品の持つ空気感や勢いとムードと形に見えない時代感がその匂いを嗅ぎ分けて聴く者を選んでしまうようで、以前は好まなかったアルバムも年を重ねると聴ける、好みになるし、逆もあるのでいつでもアルバムを揃えて聴いておきたくなる不思議。本作も以前はあまり好まなかったが久しぶりに聴けばここまでナイスなアルバムかと疑うくらいに素晴らしい作品と実感している。

ロック界、または黒人音楽界も含めて伝説となっているSly & The Familystoneは1975年に解散しているが、その直前の1974年にリリースされているラストアルバム「Small Talk」は賛否両論の作品。ここまでのスライの名盤の迫力とトリップ度からしたら本作はあまりにもかけ離れた愛に溢れるアルバムで、ユルい作品と称される。強烈に甘ったるくファンキーでドロドロの世界を知ってしまったリスナー達が求める姿とのギャップがあり過ぎる作品とは聴けば納得するが、それでも本作の魅力は別の意味でファンキーで傑作と感じている。他と比べて秀でている作品とは言えないが、スライ・ストーンの作品らしく、あのユルさやダルさは艶かしく反映されているし、反復フレーズやリズムと実験的効果音に気怠さも含めて心地良く鳴らされているから全く悪くない。更にメンバーチェンジはあれど、ベースラインの歌い具合もさらりと入って、ホーンのゴニョゴニョ感も変わらずのセンスと素晴らしい。
ロック界から、またプリンス経由で本作に辿り着くとスライ・ストーンの愛に溢れる作品がよく理解できる。当然これまでのテンションの高いアルバムも好むが、ここまで異なる世界をほんの数年の間で作り上げてしまうスライ・ストーンの驚異的な才能は素晴らしいし、そこまで作風に変化も実はない。ただ、テンションの高さや表現が異なると捉えれば、相変わらずの路線とも言えるから、いずれにしても聴き心地良く味わえるアルバム。ジャケットも全く幸福そのままを表現しているし、冒頭曲で赤ん坊の鳴き声まで収録して曲にしているセンスも親バカながらも素晴らしい。
スロウで甘ったるいムードの曲が多くを占めるが、アッパーな作品は相変わらずのスライ・ストーン節で楽しめるし、ミッドテンポも独特の雰囲気で結局楽しんでしまうから案外ファンクに馴染み深くなる。スライ&ザ・ファミリーストーンのアルバムは、聴く時期や年齢によって好むアルバムが変化していく。音楽の好みではなく、作品の持つ空気感や勢いとムードと形に見えない時代感がその匂いを嗅ぎ分けて聴く者を選んでしまうようで、以前は好まなかったアルバムも年を重ねると聴ける、好みになるし、逆もあるのでいつでもアルバムを揃えて聴いておきたくなる不思議。本作も以前はあまり好まなかったが久しぶりに聴けばここまでナイスなアルバムかと疑うくらいに素晴らしい作品と実感している。
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