Helloween - Walls of Jericho
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Helloween - Walls of Jericho (1985)

NWOBHMの波とその影響はメタリカの総帥、ラーズの琴線に響き大きな影響を与えているが、同じようにドイツのカイ・ハンセンにも多大なる影響を及ぼしている。1985年にシーンに登場したHelloweenは確実にNWOBHMとそれ以前のヘヴィメタルに影響を受け、更にメロディアスな旋律の歌を当てはめて斬新な発想を持って出てきた。最初は6曲入EP「Helloween」だったが、その後早くもファースト・アルバム「Walls of Jericho」をリリースして全世界を興奮の渦に巻き込んだ衝撃アルバム。当時自分はジャケットを見てはいたが、さほど興味を持たずに聴かないまま触れないままだった。もしかしたら聴いたかもしれないが、メタリカと同様、その頃の自分にはあまりにも音楽的でなく、聴ける耳を持っていなかった。こういう衝撃に飛び付けるリスナーのセンスは素晴らしいと思う。
1985年リリースの「Walls of Jericho」は冒頭がタイトル曲のインストテーマ「Walls of Jericho」で、間髪入れずに続けられる「Ride The Sky」が凄まじく、NWOBHM並みの音の悪さ粗さにグチャグチャなミックスで攻撃的な迫力を持ったサウンドが繰り広げられる。収録されている演奏の凄まじさは当時のバンドのどれにも負けない勢いで、メタリカの最初期に類似する面は大きい。もっともNWOBHMのバンド郡とほぼ同じ熱量とは理解できる。ただしハロウィーンの特徴はカイ・ハンセンの歌う超絶ハイトーンのリズムを倍に解釈した歌メロで、なるほどこれなら速い曲でも十二分に歌メロを聴かせられると納得するメロディック・パワーメタル、メロディック・スピードメタルが発祥した瞬間。アルバム全編通して潰れたような音圧の迫力はリスナーをとことんまで追い詰めた迫力の塊ながら、ベースの器用な旋律やスリリングなラインがひとつの聞き所を示すセンスが素晴らしい。スコーピオンズ、アクセプトに続くジャーマンメタルの雄と言われる革新性は世界レベルで目立つ素晴らしさ。リアルタイムで聴いていれば、と思うべきか後から聴いたから良かったと思うべきか、ハロウィーンはもっとメロディアスで綺麗なスピードメタルで出てきたと思っていたから、初期アルバムの楽しみがここまで攻撃的なNWOBHM的サウンドにあると思わなかった。
超絶スピードのドラミングに超ハイトーンの歌声にメロディアスな旋律、更にパワフルな演奏スタイルが加わった怖いものなしのスタイル。今でも確実に引き継がれているメロスピの発祥がここにある。加えて書けば、突出した名曲「How Many Tears」で最後を締めているのでアルバム冒頭から最後まで気が抜けない名盤。その間を占める作品郡の革新性もまるで飽きずに聴きどころ満載でわずか41分程度ながら充実した時を過ごせる快作。普通に聴いてドイツのバンドとは全く思わない音のセンスも不思議だが、この頃から既に音の世界ミックス化が始まっていたか、何ら違和感なくメタルシーンの一端を担っていた。以前は自分もほぼ理解出来なかった音世界ながら、近年に至るまで様々なバンドを聴く機会があったからか、ハロウィーンの音が随分と馴染みやすく名作に聴こえるようにすらなった成長変貌ぶり。今更ながら凄いアルバムだ。

NWOBHMの波とその影響はメタリカの総帥、ラーズの琴線に響き大きな影響を与えているが、同じようにドイツのカイ・ハンセンにも多大なる影響を及ぼしている。1985年にシーンに登場したHelloweenは確実にNWOBHMとそれ以前のヘヴィメタルに影響を受け、更にメロディアスな旋律の歌を当てはめて斬新な発想を持って出てきた。最初は6曲入EP「Helloween」だったが、その後早くもファースト・アルバム「Walls of Jericho」をリリースして全世界を興奮の渦に巻き込んだ衝撃アルバム。当時自分はジャケットを見てはいたが、さほど興味を持たずに聴かないまま触れないままだった。もしかしたら聴いたかもしれないが、メタリカと同様、その頃の自分にはあまりにも音楽的でなく、聴ける耳を持っていなかった。こういう衝撃に飛び付けるリスナーのセンスは素晴らしいと思う。
1985年リリースの「Walls of Jericho」は冒頭がタイトル曲のインストテーマ「Walls of Jericho」で、間髪入れずに続けられる「Ride The Sky」が凄まじく、NWOBHM並みの音の悪さ粗さにグチャグチャなミックスで攻撃的な迫力を持ったサウンドが繰り広げられる。収録されている演奏の凄まじさは当時のバンドのどれにも負けない勢いで、メタリカの最初期に類似する面は大きい。もっともNWOBHMのバンド郡とほぼ同じ熱量とは理解できる。ただしハロウィーンの特徴はカイ・ハンセンの歌う超絶ハイトーンのリズムを倍に解釈した歌メロで、なるほどこれなら速い曲でも十二分に歌メロを聴かせられると納得するメロディック・パワーメタル、メロディック・スピードメタルが発祥した瞬間。アルバム全編通して潰れたような音圧の迫力はリスナーをとことんまで追い詰めた迫力の塊ながら、ベースの器用な旋律やスリリングなラインがひとつの聞き所を示すセンスが素晴らしい。スコーピオンズ、アクセプトに続くジャーマンメタルの雄と言われる革新性は世界レベルで目立つ素晴らしさ。リアルタイムで聴いていれば、と思うべきか後から聴いたから良かったと思うべきか、ハロウィーンはもっとメロディアスで綺麗なスピードメタルで出てきたと思っていたから、初期アルバムの楽しみがここまで攻撃的なNWOBHM的サウンドにあると思わなかった。
超絶スピードのドラミングに超ハイトーンの歌声にメロディアスな旋律、更にパワフルな演奏スタイルが加わった怖いものなしのスタイル。今でも確実に引き継がれているメロスピの発祥がここにある。加えて書けば、突出した名曲「How Many Tears」で最後を締めているのでアルバム冒頭から最後まで気が抜けない名盤。その間を占める作品郡の革新性もまるで飽きずに聴きどころ満載でわずか41分程度ながら充実した時を過ごせる快作。普通に聴いてドイツのバンドとは全く思わない音のセンスも不思議だが、この頃から既に音の世界ミックス化が始まっていたか、何ら違和感なくメタルシーンの一端を担っていた。以前は自分もほぼ理解出来なかった音世界ながら、近年に至るまで様々なバンドを聴く機会があったからか、ハロウィーンの音が随分と馴染みやすく名作に聴こえるようにすらなった成長変貌ぶり。今更ながら凄いアルバムだ。
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