Judas Priest - Defenders of the Faith (30th Anniversary Deluxe Edition)
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Judas Priest - Defenders of the Faith (30th Anniversary Deluxe Edition) (1984)

Judas Priestの1984年リリース「Defenders of the Faith」を久々に聴くと、ここまでカッコ良かったかと戦慄するレベルのヘヴィメタルが飛び出してくる。自分だけがこの時代のリズムとノリに反応するのか、今の若者が聴いても心地良くヘヴィメタル感を味わえるか不明だが、つい頭を振ってしまうノリ、心地よい歪み具合のギターとダウンピッキングにロブのハイトーンボーカルで空気を引き裂いてくれる素晴らしさ。この前後5年は確実にJudas Priestの全盛期でセールス面でも確かな存在、メタルゴッドの貫禄も十二分な代表的なアルバム。既に30周年記念盤で当時のロングビーチのライブがセットになった3CDもリリースされているので音の良さと迫力に加えてライブの熱気も味わえる時代。
冒頭の「Freewheel Burning」「Jawbreaker」と立て続けにヘヴィメタルリフとハイトーンシャウトに華麗なるギターソロが絡む、これぞ基本形とばかりのヘヴィメタル黄金パターンが繰り広げられる凄まじさは本作を絶対のアルバムにしている。続く「Rock Hard Ride Free」はややミドルテンポに落とされて流暢な旋律で紡がれる大英帝国らしいスタンスが展開されるが、ライブでは大化けするノリと合唱スタイル。「The Sentinel」はギタリスト的にスリリングな展開で開始される超疾走感溢れるカッコ良いナンバーで陰りを感じるメロディが素晴らしく、ギターソロ部では見事なまでに二人のギターの掛け合いと昇華によるツインギターバンドが聴ける。更に楽曲の著しい変化と展開が神と呼ばれる所以のドラマティックさ。案外このリズムと歌い回しによるパターンも多い「Love Bites」はジューダス史上でもまた新たな領域に突入した時代を反映した曲。所々に入るギターの効果音がジューダスらしい音色で個性的。アナログ時代B面トップを飾るスピードと疾走感で突っ走る「Eat Me Alive」もジューダスらしく、サビの妙な単語の使い回しもロブ独特のパターンに想像通りのギターソロが心地良いキャッチーなスタイル。「Some Heads Are Gonna Roll」は神秘的ですらあるギターリフからやや悪魔的な雰囲気を出しつつの曲調が幅広さを物語っているが、今でも通じるサビでトーンダウンしたシャウト系なセンスをこの頃から実現している。確かにジューダス・プリーストを聴けばヘヴィメタルが分かると言われる程の王道パターンの全てが記されている。「Night Comes Down」は落ち着いたバラードチックに聴こえる静かな楽曲ながらもドラマティックなムードと展開を埋め込んだ劇的な作品ながらやや曲が短めな点が残念。そして新たなるチャレンジと捉えて良いだろう「Heavy Duty」は単発で聴けば面白味もない曲だが、これまでにヘヴィメタルバンドでは聴かないリズムと曲調でアクセント的にユニークさを物語る。そのままアルバム・タイトル曲「Defenders of the Faith」と荘厳なコーラスと聖歌の様相でアルバムは終焉を迎える。
改めて丸ごと一枚通して聴けば、以前はつまらないと思っていた後半の曲もアルバム単位では必要な構成要素と聴けて、単に売れ線狙いでもなくコンセプトを貫いたアルバムと再認識した。全盛期だからこそいい加減な作りもしないで芸術性を詰め込んでいる傑作。30周年記念盤のライブは本作からの楽曲が概ね収録されているので存分に味わえるし、当然過去の名曲群も演奏されているのでたっぷりと楽しめるボーナスディスク。1984年のヨーロッパツアーとはかなり曲目を入れ替え、更に曲順も本作に収録の通りに変更されており、中盤部に「Hellion〜Electric Eye」を持ってくる辺りと、最後がアメリカでヒットした「You've Got Another Thing Comin'」も納得するが、本作からの演奏が多い点も注目。序盤はエンジンかからない状態からスタートしているが、途中からかなり白熱した演奏になるので、存分に臨場感を楽しめる。

Judas Priestの1984年リリース「Defenders of the Faith」を久々に聴くと、ここまでカッコ良かったかと戦慄するレベルのヘヴィメタルが飛び出してくる。自分だけがこの時代のリズムとノリに反応するのか、今の若者が聴いても心地良くヘヴィメタル感を味わえるか不明だが、つい頭を振ってしまうノリ、心地よい歪み具合のギターとダウンピッキングにロブのハイトーンボーカルで空気を引き裂いてくれる素晴らしさ。この前後5年は確実にJudas Priestの全盛期でセールス面でも確かな存在、メタルゴッドの貫禄も十二分な代表的なアルバム。既に30周年記念盤で当時のロングビーチのライブがセットになった3CDもリリースされているので音の良さと迫力に加えてライブの熱気も味わえる時代。
冒頭の「Freewheel Burning」「Jawbreaker」と立て続けにヘヴィメタルリフとハイトーンシャウトに華麗なるギターソロが絡む、これぞ基本形とばかりのヘヴィメタル黄金パターンが繰り広げられる凄まじさは本作を絶対のアルバムにしている。続く「Rock Hard Ride Free」はややミドルテンポに落とされて流暢な旋律で紡がれる大英帝国らしいスタンスが展開されるが、ライブでは大化けするノリと合唱スタイル。「The Sentinel」はギタリスト的にスリリングな展開で開始される超疾走感溢れるカッコ良いナンバーで陰りを感じるメロディが素晴らしく、ギターソロ部では見事なまでに二人のギターの掛け合いと昇華によるツインギターバンドが聴ける。更に楽曲の著しい変化と展開が神と呼ばれる所以のドラマティックさ。案外このリズムと歌い回しによるパターンも多い「Love Bites」はジューダス史上でもまた新たな領域に突入した時代を反映した曲。所々に入るギターの効果音がジューダスらしい音色で個性的。アナログ時代B面トップを飾るスピードと疾走感で突っ走る「Eat Me Alive」もジューダスらしく、サビの妙な単語の使い回しもロブ独特のパターンに想像通りのギターソロが心地良いキャッチーなスタイル。「Some Heads Are Gonna Roll」は神秘的ですらあるギターリフからやや悪魔的な雰囲気を出しつつの曲調が幅広さを物語っているが、今でも通じるサビでトーンダウンしたシャウト系なセンスをこの頃から実現している。確かにジューダス・プリーストを聴けばヘヴィメタルが分かると言われる程の王道パターンの全てが記されている。「Night Comes Down」は落ち着いたバラードチックに聴こえる静かな楽曲ながらもドラマティックなムードと展開を埋め込んだ劇的な作品ながらやや曲が短めな点が残念。そして新たなるチャレンジと捉えて良いだろう「Heavy Duty」は単発で聴けば面白味もない曲だが、これまでにヘヴィメタルバンドでは聴かないリズムと曲調でアクセント的にユニークさを物語る。そのままアルバム・タイトル曲「Defenders of the Faith」と荘厳なコーラスと聖歌の様相でアルバムは終焉を迎える。
改めて丸ごと一枚通して聴けば、以前はつまらないと思っていた後半の曲もアルバム単位では必要な構成要素と聴けて、単に売れ線狙いでもなくコンセプトを貫いたアルバムと再認識した。全盛期だからこそいい加減な作りもしないで芸術性を詰め込んでいる傑作。30周年記念盤のライブは本作からの楽曲が概ね収録されているので存分に味わえるし、当然過去の名曲群も演奏されているのでたっぷりと楽しめるボーナスディスク。1984年のヨーロッパツアーとはかなり曲目を入れ替え、更に曲順も本作に収録の通りに変更されており、中盤部に「Hellion〜Electric Eye」を持ってくる辺りと、最後がアメリカでヒットした「You've Got Another Thing Comin'」も納得するが、本作からの演奏が多い点も注目。序盤はエンジンかからない状態からスタートしているが、途中からかなり白熱した演奏になるので、存分に臨場感を楽しめる。
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