U.D.O - Animal House
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U.D.O - Animal House (1987)

1987年U.D.O最初のアルバム「Animal House」リリース。当時そこまでヘヴィメタルにハマり込んでもおらず、全ての情報を漁ってはいなかったが、ほんの少し前にはアクセプトの「METAL HEART」が売れており、また「ロシアン・ルーレット」も強烈だと噂を聞いていたばかりなので、そのボーカリストのウド・ダークシュナイダーが脱退して新しいバンドU.D.Oを組んでアルバムがリリースされたと聞いてもあまりピンと来なかった。アクセプト解散とは聞かなかったから、抜けたのかくらいは思ったけど、あまりにも展開が急過ぎてドイツの反対側に位置するレベルの東洋の島国の少年にはそんな情報を手に入れる術もなかった。あの頃でも雑誌をマメに読んでいればそれなりの情報は手に入っただろうが、そこまでは追いかけてなかったのでこのU.D.Oもどうしたものか、と気にはしていた程度。その後MTVで見た時はそのヘヴィさに相変わらずと安心したが、そこまでだった。
ヘヴィネスなサウンドが溢れてて割とお腹いっぱいになっていた時期だったから一生懸命追いかけなかったのはあるが、今回は時代性とドイツ出自もあって思い出したので聴き直している「Animal House」。まさかアクセプトのメンバーが全曲関わり、どころか元々アクセプトのアルバムのデモとして作られている作品を、アクセプト側はもっとキャッチーな作風で全米制覇を狙ったから、ウドと対立して作品丸ごと作り直したらしいが、一方でこのヘヴィサウンドにこだわったウドがそのままテープを持って完成させた作品。結果的にリリースが早くなり、U.D.Oの最初のアルバム、即ちアクセプトの新作に等しい作品が出てきた。当時はともかく後の時代になれば本作のヘヴィさこそアクセプトと語られるし、ウドの選んだ道とスタイルは圧倒的な支持を得ていった。対するアクセプトはボーカルも変わって失速の道を辿ったので、明らかに判断ミスだが、時代の真ん中ではなかなかポリシーを貫いて進む事も難しい。その後アクセプト側のウルフ・ホフマンもウドのプロジェクトにはずっと絡むし、ステファン・カウフマンも戻って絡むので結果的に元祖アクセプトはU.D.Oに名を変えて生き続けている。一方のアクセプトも一時期失墜したがウドを戻しての再結成、その後は現在のボーカルを迎えて息を吹き返しているので、紆余曲折やり続ける事が重要。
本作は全くアクセプトをイメージしたアルバムで、従来のヘヴィメタル以上に重くスピーディさもある、当時から重低音中の重低音バンドの筆頭を変わらず味わえる。ウドのボーカルの重心の低さが他の追随を許さないレベルにあるが、実に個性的な声に加えて楽曲群でも鍵盤を使い、幅を広げている作風もあれば、オーケストラ調のストリングスも入れてヨーロッパ風味の楽曲も出て来て、アメリカに魂売る方向とは真逆にある。それこそがこの後、ヘヴィメタル界のワールドスケール化の特徴だったので、いち早くその方向性を見出していたとも言える。当時はそこまでの分析も出来ずに妙に美しいしヘヴィで疲れる音と捉えていたが、結局はヨーロッパの本物音楽的センスが入り込んでいた話。あまり話題にはならないが、結構な作品。

1987年U.D.O最初のアルバム「Animal House」リリース。当時そこまでヘヴィメタルにハマり込んでもおらず、全ての情報を漁ってはいなかったが、ほんの少し前にはアクセプトの「METAL HEART」が売れており、また「ロシアン・ルーレット」も強烈だと噂を聞いていたばかりなので、そのボーカリストのウド・ダークシュナイダーが脱退して新しいバンドU.D.Oを組んでアルバムがリリースされたと聞いてもあまりピンと来なかった。アクセプト解散とは聞かなかったから、抜けたのかくらいは思ったけど、あまりにも展開が急過ぎてドイツの反対側に位置するレベルの東洋の島国の少年にはそんな情報を手に入れる術もなかった。あの頃でも雑誌をマメに読んでいればそれなりの情報は手に入っただろうが、そこまでは追いかけてなかったのでこのU.D.Oもどうしたものか、と気にはしていた程度。その後MTVで見た時はそのヘヴィさに相変わらずと安心したが、そこまでだった。
ヘヴィネスなサウンドが溢れてて割とお腹いっぱいになっていた時期だったから一生懸命追いかけなかったのはあるが、今回は時代性とドイツ出自もあって思い出したので聴き直している「Animal House」。まさかアクセプトのメンバーが全曲関わり、どころか元々アクセプトのアルバムのデモとして作られている作品を、アクセプト側はもっとキャッチーな作風で全米制覇を狙ったから、ウドと対立して作品丸ごと作り直したらしいが、一方でこのヘヴィサウンドにこだわったウドがそのままテープを持って完成させた作品。結果的にリリースが早くなり、U.D.Oの最初のアルバム、即ちアクセプトの新作に等しい作品が出てきた。当時はともかく後の時代になれば本作のヘヴィさこそアクセプトと語られるし、ウドの選んだ道とスタイルは圧倒的な支持を得ていった。対するアクセプトはボーカルも変わって失速の道を辿ったので、明らかに判断ミスだが、時代の真ん中ではなかなかポリシーを貫いて進む事も難しい。その後アクセプト側のウルフ・ホフマンもウドのプロジェクトにはずっと絡むし、ステファン・カウフマンも戻って絡むので結果的に元祖アクセプトはU.D.Oに名を変えて生き続けている。一方のアクセプトも一時期失墜したがウドを戻しての再結成、その後は現在のボーカルを迎えて息を吹き返しているので、紆余曲折やり続ける事が重要。
本作は全くアクセプトをイメージしたアルバムで、従来のヘヴィメタル以上に重くスピーディさもある、当時から重低音中の重低音バンドの筆頭を変わらず味わえる。ウドのボーカルの重心の低さが他の追随を許さないレベルにあるが、実に個性的な声に加えて楽曲群でも鍵盤を使い、幅を広げている作風もあれば、オーケストラ調のストリングスも入れてヨーロッパ風味の楽曲も出て来て、アメリカに魂売る方向とは真逆にある。それこそがこの後、ヘヴィメタル界のワールドスケール化の特徴だったので、いち早くその方向性を見出していたとも言える。当時はそこまでの分析も出来ずに妙に美しいしヘヴィで疲れる音と捉えていたが、結局はヨーロッパの本物音楽的センスが入り込んでいた話。あまり話題にはならないが、結構な作品。
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