AC/DC - Ballbreaker
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AC/DC - Ballbreaker (1995)

1995年リリースのアルバムでこのサウンドとはさすがAC/DCと唸らされる、あまりにもAC/DCらしいアルバム。キラリと光るヒットナンバーやキャッチーな曲が見当たらないので地味で印象の薄いアルバム、または前作のヒット曲ほどカラフルに目立つ作品がないから逆にこのシンプルなスタイルに戻った気もするが、その証拠にドラムには元メンバーのフィル・ラッドが復帰して古き良きAC/DCを蘇らせている。その試みが当時捉えられた向きはともかく、後の時代から評価される場合は90年代のロック低迷期にありながら高品質でタイトな名作揃いのアルバムと言われる。確かに当時は地味で話題もすぐ尽きてしまった印象があるし、そこまで持ち上げられずに時代が流れていった気がするが、改めて聴けばシンプルだけにAC/DCらしい独特のグルーブが活き活きと生かされた曲ばかりの佳作。傑作とも言える作品「Ballbreaker」。
70年代が勢いとリフとグルーブなら、90年代はそこに重みと熟成度が加わった味わいと言うべきか、派手でスピーディで炸裂するような曲はないが、ブルースと同じように聴けば聴くほどに味が深くなるロックが詰め込まれている。ハードロックでもヘヴィメタルでもない、単にロック、R&Rがたっぷりと聴けるスタイル。加えて言えば、AC/DCしか出していない独自のR&Rスタイルの本質だけが剥き出しになったアルバム。アンガス・ヤングとマルコム・ヤングのギターの違いも左右で振り分けられているので明白で、ギターの音色もあまり加工されていない、アンプから出てくる音のまま収録されているようだ。見ればプロデューサーはリック・ルービンで、アーティストの色を上手く引き出すセンスの良い人なので納得。
久々にじっくりと全編聴いているが、ここまで良いアルバムだったとは思ってなかったので意外だった。AC/DCからは直接ブルースを感じないが、どの曲にもブルージーな色合いが底辺にあると感じさせるから聴きやすく、深みのあるロックになっているようだ。アンガス・ヤングのブルースプレイもありそうで聴かないが、実は相当に弾けてしまう人だろう。ロックはこういう骨太で何も変わらない音、そしてグルーブしているサウンドで十分だ。時代を経ての名盤。

1995年リリースのアルバムでこのサウンドとはさすがAC/DCと唸らされる、あまりにもAC/DCらしいアルバム。キラリと光るヒットナンバーやキャッチーな曲が見当たらないので地味で印象の薄いアルバム、または前作のヒット曲ほどカラフルに目立つ作品がないから逆にこのシンプルなスタイルに戻った気もするが、その証拠にドラムには元メンバーのフィル・ラッドが復帰して古き良きAC/DCを蘇らせている。その試みが当時捉えられた向きはともかく、後の時代から評価される場合は90年代のロック低迷期にありながら高品質でタイトな名作揃いのアルバムと言われる。確かに当時は地味で話題もすぐ尽きてしまった印象があるし、そこまで持ち上げられずに時代が流れていった気がするが、改めて聴けばシンプルだけにAC/DCらしい独特のグルーブが活き活きと生かされた曲ばかりの佳作。傑作とも言える作品「Ballbreaker」。
70年代が勢いとリフとグルーブなら、90年代はそこに重みと熟成度が加わった味わいと言うべきか、派手でスピーディで炸裂するような曲はないが、ブルースと同じように聴けば聴くほどに味が深くなるロックが詰め込まれている。ハードロックでもヘヴィメタルでもない、単にロック、R&Rがたっぷりと聴けるスタイル。加えて言えば、AC/DCしか出していない独自のR&Rスタイルの本質だけが剥き出しになったアルバム。アンガス・ヤングとマルコム・ヤングのギターの違いも左右で振り分けられているので明白で、ギターの音色もあまり加工されていない、アンプから出てくる音のまま収録されているようだ。見ればプロデューサーはリック・ルービンで、アーティストの色を上手く引き出すセンスの良い人なので納得。
久々にじっくりと全編聴いているが、ここまで良いアルバムだったとは思ってなかったので意外だった。AC/DCからは直接ブルースを感じないが、どの曲にもブルージーな色合いが底辺にあると感じさせるから聴きやすく、深みのあるロックになっているようだ。アンガス・ヤングのブルースプレイもありそうで聴かないが、実は相当に弾けてしまう人だろう。ロックはこういう骨太で何も変わらない音、そしてグルーブしているサウンドで十分だ。時代を経ての名盤。
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