Aerosmith - Classics Live 2

0 Comments
Aerosmith - Classics Live 2
B0012GMUKY

 今では盤石のアメリカンロックバンドに君臨しているエアロスミスも70年代終盤から80年代初頭にバンドはボロボロになり崩壊していたと知られていはいるが、あまりピンと来ないくらいには古い話になっている。自分がエアロスミスを知ったのは丁度その狭間の時期でジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが戻る直前頃の最も低迷していた頃なので表舞台でエアロスミスの話題を見る事はなかった。専ら70年代のレコードを探していた頃に「Done With Mirros」の話題になった辺りに、まだ何が起きてたかを知る前なのでリアルタイムと言えどもまるで知識も感覚もない。後から思えばそういう時だったと分かり、アルバムのリリース時の雰囲気やその直後の微妙な空気も納得。そしたら「Angel」の大ヒットでこうなっているが、それもリアルタイム時に聴いててイマイチなアルバムだと思ってたくらいだから当てにならない耳だった。

 当時先に「ライヴ・クラシックス」がリリースされて、情報もなく出てきたので速攻で手にして聴いたが、ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが不在時のライブがメインとは知らず、70年代の楽曲はカッコ良いとひたすら聴いていた。するとしばらくして今度は同じジャケットで赤いのがリリースされて、「Classics Live 2」と書かれているからまた気になってしょうがなくて結局入手してこちらもひたすら聴いてた。今となればデータ的にこちらはジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォード復帰のライブばかりがクローズアップされていると分かるが、ライブの出来は当時は「ライヴ・クラシックス」の方が良いと思ってよく聴いてた。もっとも出来の良し悪しなど分かった年齢だったかは疑問なので素直な感想。調べれば「ライヴ・クラシックス」は1984年2月14日のボストンのライブをメインに記録したライブアルバムで、この日この時に正にジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードがエアロスミスのライブのバックステージを訪れて再加入の話を詰めて決定したようだ。その結果が「Classics Live 2」の年末ライブで記録されているドラマティックな側面を持つライブアルバム。一部はカリフォルニア・ジャムの演奏も収録しているので、歴史の記録を意識した作りにもなっている。

 久しぶりに引っ張り出して聴いていたが、ここまでラフなライブアルバムとは思ってなかったので随分ロックバンド感溢れるショウと認識。勢いがあると言うかノリが凄くて若いと言うべきか。「Draw The Line」はカリフォルニア・ジャムの演奏だが、ボロボロの時代の割にカッコ良い。さすがエアロスミス。その他では「Let The Music Do The Talking」が1986年3月のライブからの記録だが、ほかは1984年12月31日のショウからの録音で、細かい記録は元より、さすがにドライブしまくるエアロスミスのロック感が凄くて、やはりアメリカン・ロックを代表するに相応しいバンド。曲がりなりにも再始動エアロスミスを最初からリアルタイムで知って聴いていたのは良い思い出だ。もっともその後の90年代のエアロスミスはあまり真面目に聴かなくなっていた。本作で聴かれるライブが世間的にどのように評価されているか不明だが、自分には思い入れのあるカッコ良いライブ・アルバム。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply