Sirenia - Arcane Astral Aeons
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Sirenia - Arcane Astral Aeons (2018)

ロックでもメタルでも時代の潮流があり、新たな息吹が登場する際にはひとつのシーンや流行が形成されるように似た系統のバンドが続々と現れてくる。不思議なのは、シーンの流れは分かるものの同じ国から出てくるのではなく、異なる国々から幾つかづつがシーンに浮上してくるので、示し合わせたかのように次なる流行を作り上げているサミットでもあるのかと思うばかり。実際そんな事はあり得ないので、同時多発的に似たようなシーンのサウンドから影響を受けて進化したサウンドが各国で発生して、どこかでヒットが出てくると似たようなサウンドを出している地域のバンドが浮上して追随する印象。このシーンを抑えると時代毎の流行が見えてくるので常に追い続けたい流れ。
2000年代初頭にはゴシックメタル及び嬢メタルがシーンで持て囃されており、その時に雨後の筍並みに各国からバンドが浮上してきたので、聴くアルバムやバンドには困らなかったが多くは模倣でしかなく結果的にシーンから消え去ったが、そこから20年が経過した現在、相変わらずバンドが継続している、またはアルバムをリリースして継続的に活動しているバンドも幾つかは残っており、メジャーならともかく、そこまでたどり着いていないバンドは追いかけ切れていなかったので今回幾つか漁っていた。Sireniaもノルウェーのこの手のバンドでは中堅ベテランバンドで、2001年にTristaniaのギタリストのソロプロジェクト的に始動して、今でも新作をリリースし続ける息の長い、そしてレベルの高いシンフォニックゴシックメタルの世界を探求し続けているバンド。2018年リリースの「Arcane Astral Aeons」を聴くと、随分と進化したゴージャスなヨーロッパの雰囲気たっぷりのシンフォニックメタル世界を描いており、驚くほどの出来映えを誇っている。
バンドの遍歴は女性ボーカルが既に5人くらいは交代しており、またバンドメンバーも固定化されずに相変わらずソロプロジェクトの延長バンドにしかなっていないが、それに反してバンド名は息が長く知名度が上がっている不思議。アルバムを聴けばそのクォリティの高さに驚くばかりで、Nightwishがある以上、その世界に君臨は出来ないが、ほぼ似た世界をもっと迫力あるパワフルなスタイルで一層シンフォニックに仕立てた仰々しいメタルを繰り広げている。もっとドラマティックな世界感とヘヴィメタルバンド要素が強い質感は、プロジェクトの主体がギタリストだからの傾向か。ほぼワンマンで作り上げているようなので、その指向性は確実に音に反映されているようだが、それでも神々しい世界で長寿プロジェクトの理由も分かる。何かきっかけがあればもう少しブレイクしてきてもおかしくないが、似た類がひしめくメタル界隈では難しいか。本国では結構な地位を確立していると思いたい。

ロックでもメタルでも時代の潮流があり、新たな息吹が登場する際にはひとつのシーンや流行が形成されるように似た系統のバンドが続々と現れてくる。不思議なのは、シーンの流れは分かるものの同じ国から出てくるのではなく、異なる国々から幾つかづつがシーンに浮上してくるので、示し合わせたかのように次なる流行を作り上げているサミットでもあるのかと思うばかり。実際そんな事はあり得ないので、同時多発的に似たようなシーンのサウンドから影響を受けて進化したサウンドが各国で発生して、どこかでヒットが出てくると似たようなサウンドを出している地域のバンドが浮上して追随する印象。このシーンを抑えると時代毎の流行が見えてくるので常に追い続けたい流れ。
2000年代初頭にはゴシックメタル及び嬢メタルがシーンで持て囃されており、その時に雨後の筍並みに各国からバンドが浮上してきたので、聴くアルバムやバンドには困らなかったが多くは模倣でしかなく結果的にシーンから消え去ったが、そこから20年が経過した現在、相変わらずバンドが継続している、またはアルバムをリリースして継続的に活動しているバンドも幾つかは残っており、メジャーならともかく、そこまでたどり着いていないバンドは追いかけ切れていなかったので今回幾つか漁っていた。Sireniaもノルウェーのこの手のバンドでは中堅ベテランバンドで、2001年にTristaniaのギタリストのソロプロジェクト的に始動して、今でも新作をリリースし続ける息の長い、そしてレベルの高いシンフォニックゴシックメタルの世界を探求し続けているバンド。2018年リリースの「Arcane Astral Aeons」を聴くと、随分と進化したゴージャスなヨーロッパの雰囲気たっぷりのシンフォニックメタル世界を描いており、驚くほどの出来映えを誇っている。
バンドの遍歴は女性ボーカルが既に5人くらいは交代しており、またバンドメンバーも固定化されずに相変わらずソロプロジェクトの延長バンドにしかなっていないが、それに反してバンド名は息が長く知名度が上がっている不思議。アルバムを聴けばそのクォリティの高さに驚くばかりで、Nightwishがある以上、その世界に君臨は出来ないが、ほぼ似た世界をもっと迫力あるパワフルなスタイルで一層シンフォニックに仕立てた仰々しいメタルを繰り広げている。もっとドラマティックな世界感とヘヴィメタルバンド要素が強い質感は、プロジェクトの主体がギタリストだからの傾向か。ほぼワンマンで作り上げているようなので、その指向性は確実に音に反映されているようだが、それでも神々しい世界で長寿プロジェクトの理由も分かる。何かきっかけがあればもう少しブレイクしてきてもおかしくないが、似た類がひしめくメタル界隈では難しいか。本国では結構な地位を確立していると思いたい。
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