Theatre of Tragedy - Musique
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Theatre of Tragedy - Musique (2000)

90年代に進化したゴシックメタルの延長線から嬢メタルが騒がれ、創始者的バンドの数々は後の世代のアイディアに負けじとアイデンティティの確立と独自進化を狙い、それぞれユニークな方向に進化した。The Gatheringはアンビエントとゴシック・ロックの融合に進み、Within Temptationは歌謡メタルを確立したが、Theatre of Tragedyはやや遅れながらもエレポップ,デジタルポップとゴシックの融合を実現した妙なサウンドに進化。その分無理が祟った面もあったか、バンドは崩壊に向けて着実に歩んでいたとも思えるが、紅一点のボーカリスト、リブ・クリスティーン嬢はそれでも見事に進化して新たな歌唱方法を身に付けて表現の幅を広げていた。男性声の立ち位置もあるなら使うべき的に導入されており、美女と野獣的ゴシックメタルの対比感をこのデジタルポップサウンドで行うから出自を確認できる。
2000年にリリースされたTheatre of Tragedyの4枚目のアルバム「Musique」。アルバム冒頭からこれまでのTheatre of Tragedyの作風とは異なるデジタル感が出てくるので何を聴いているか疑う程のレベル。当時最先端サウンドを持ち込んだゴシックメタルバンドと言われても、ファンは戸惑ったに違いない。自分がこのバンドの名を知った時には既に古きリスナーは全て立ち去った後の人気ガタ落ちの頃だったので、それまでの確固たる地位をここまで破壊した最初の作品と名高い。20年以上経過した今、本作を時系列とバンドの歴史を鑑みて聴くとその革新性に驚く。リブ・クリスティーン嬢の幅広い可愛らしい歌声まで含めて素晴らしい飛躍。そこまで歌いこなせるか、また、楽曲に似合うスタイルが出せるとは思われなかったが、引っ張り出したバンド及びプロデュース側は凄い。ヨーロッパのバンドらしい進化発展、それがノルウェーのバンドで進むとは驚くばかり。
このような作品をどう聴けば良いか、デジタルポップ、デジタルサウンドにヘヴィなギターサウンドを持ち込んで、可愛らしい歌声と男声も乗せている不思議。Rammstein的なインダストリアルならともかく、またThe Gathering的な浮遊感ならまだしも、その間を縫っている音世界にリブ・クリスティーン嬢の歌声。この完成形は後の5thアルバム「Assembly」で聴けるが、まずは当時のリスナーの心境でガラリと変わったサウンドの変化にとまどいながら楽しんでいる。

90年代に進化したゴシックメタルの延長線から嬢メタルが騒がれ、創始者的バンドの数々は後の世代のアイディアに負けじとアイデンティティの確立と独自進化を狙い、それぞれユニークな方向に進化した。The Gatheringはアンビエントとゴシック・ロックの融合に進み、Within Temptationは歌謡メタルを確立したが、Theatre of Tragedyはやや遅れながらもエレポップ,デジタルポップとゴシックの融合を実現した妙なサウンドに進化。その分無理が祟った面もあったか、バンドは崩壊に向けて着実に歩んでいたとも思えるが、紅一点のボーカリスト、リブ・クリスティーン嬢はそれでも見事に進化して新たな歌唱方法を身に付けて表現の幅を広げていた。男性声の立ち位置もあるなら使うべき的に導入されており、美女と野獣的ゴシックメタルの対比感をこのデジタルポップサウンドで行うから出自を確認できる。
2000年にリリースされたTheatre of Tragedyの4枚目のアルバム「Musique」。アルバム冒頭からこれまでのTheatre of Tragedyの作風とは異なるデジタル感が出てくるので何を聴いているか疑う程のレベル。当時最先端サウンドを持ち込んだゴシックメタルバンドと言われても、ファンは戸惑ったに違いない。自分がこのバンドの名を知った時には既に古きリスナーは全て立ち去った後の人気ガタ落ちの頃だったので、それまでの確固たる地位をここまで破壊した最初の作品と名高い。20年以上経過した今、本作を時系列とバンドの歴史を鑑みて聴くとその革新性に驚く。リブ・クリスティーン嬢の幅広い可愛らしい歌声まで含めて素晴らしい飛躍。そこまで歌いこなせるか、また、楽曲に似合うスタイルが出せるとは思われなかったが、引っ張り出したバンド及びプロデュース側は凄い。ヨーロッパのバンドらしい進化発展、それがノルウェーのバンドで進むとは驚くばかり。
このような作品をどう聴けば良いか、デジタルポップ、デジタルサウンドにヘヴィなギターサウンドを持ち込んで、可愛らしい歌声と男声も乗せている不思議。Rammstein的なインダストリアルならともかく、またThe Gathering的な浮遊感ならまだしも、その間を縫っている音世界にリブ・クリスティーン嬢の歌声。この完成形は後の5thアルバム「Assembly」で聴けるが、まずは当時のリスナーの心境でガラリと変わったサウンドの変化にとまどいながら楽しんでいる。
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