The Doors - London Fog 1966
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The Doors - London Fog 1966

アメリカでブルースに影響を受けて演奏していたバンドやギタリストも当時は多数いたと思われるが、後の時代に残される程のバンドやギタリストはさほど多くなく、知られている所ではオールマンやジョニー・ウィンターくらいで、もう少しマイナーなアグレッシブなスタイルを聴いておきたかったが見つからない。ところが冷静に見渡すとこの頃やたらブルースに熱を上げて演奏していた超有名バンドを思い出した。意外かもしれないがThe Doorsは1960年代後半にシーンに登場した際に最初から既にオリジナリティ溢れる楽曲でシングルヒットを放っていたので、ブルースバンドの印象もないだろうが、以前から、そして近年では発掘音源が軒並みリリースされている状況からThe Doorsの本質も知れ渡り、「ハートに火をつけて」のような曲の方が珍しかったとも今なら理解できる。
近年の音源発掘作業も続々と進められ、歴史的音源がきちんとマスタリングされて出てくるからファンも楽しめる反面、あまりにも数多く全てに対応していけないが、数年前にとんでもないブツが発掘リリースされて話題になっていた。「London Fog 1966」1966年、つまりドアーズがデビューする以前のライブソースがオフィシャルリリース出来るレベルの音質で発掘されて、数々のおまけアイテムを付けられてコレクターズアイテム的にリリースされた。1966年の5月頃、バンド結成して1年にも満たない頃のロサンゼルスのサンセット・ストリップにあったロンドンフォグなるライブハウスの模様が7曲収められており、その大半が往年のブルースソングのカバー曲で、ドアーズのルーツは見事にブルースにありきと証明される一枚。これまで最古のライブ音源は1967年3月のマトリックスソースだったので何とその1年前のライブの模様だ。シングル「Break on Throgh」ですら1967年1月のリリースで、録音は1966年8月なのでそれよりも半年近く前のホヤホヤ状態のバンドの様相が聴ける。
期待満点で聴けば実に骨太なブルースを全くドアーズとしか思えない解釈でアグレッシブにプレイしている。ブルース曲がここまで息吹を与えられエネルギーに満ち溢れた曲に蘇るものか、しかもこの音質でそれを感じられるから本当に凄いライブの模様だろう。この時点で既に「You Make Me Real」「Strange Days」はあの形で演奏されているので、ドアーズ初期に生み出された作品とも確認できる。ライブは冒頭「Rock Me (Baby)」から聞き慣れた感触で開始され、どの曲も耳慣れたもの。普通のブルースカバーバンドと異なるのは独特の鍵盤の音色もあるが、ジム・モリソンの白熱した歌い方、歌唱力ではなくパワフルなスタイル、ロックスタンスが際立っている。反面ロビー・クリーガーのギタープレイはほとんど目立たない。それでブルースカバーバンドだったからユニークなスタイルを始めから取っていたものだ。それよりもここまでの音質でよく録音が残されていたと感動するし、熱気がパッケージされていた点も驚くばかり。ドアーズの歴史的価値を大いに高める素晴らしきライブ作品。

アメリカでブルースに影響を受けて演奏していたバンドやギタリストも当時は多数いたと思われるが、後の時代に残される程のバンドやギタリストはさほど多くなく、知られている所ではオールマンやジョニー・ウィンターくらいで、もう少しマイナーなアグレッシブなスタイルを聴いておきたかったが見つからない。ところが冷静に見渡すとこの頃やたらブルースに熱を上げて演奏していた超有名バンドを思い出した。意外かもしれないがThe Doorsは1960年代後半にシーンに登場した際に最初から既にオリジナリティ溢れる楽曲でシングルヒットを放っていたので、ブルースバンドの印象もないだろうが、以前から、そして近年では発掘音源が軒並みリリースされている状況からThe Doorsの本質も知れ渡り、「ハートに火をつけて」のような曲の方が珍しかったとも今なら理解できる。
近年の音源発掘作業も続々と進められ、歴史的音源がきちんとマスタリングされて出てくるからファンも楽しめる反面、あまりにも数多く全てに対応していけないが、数年前にとんでもないブツが発掘リリースされて話題になっていた。「London Fog 1966」1966年、つまりドアーズがデビューする以前のライブソースがオフィシャルリリース出来るレベルの音質で発掘されて、数々のおまけアイテムを付けられてコレクターズアイテム的にリリースされた。1966年の5月頃、バンド結成して1年にも満たない頃のロサンゼルスのサンセット・ストリップにあったロンドンフォグなるライブハウスの模様が7曲収められており、その大半が往年のブルースソングのカバー曲で、ドアーズのルーツは見事にブルースにありきと証明される一枚。これまで最古のライブ音源は1967年3月のマトリックスソースだったので何とその1年前のライブの模様だ。シングル「Break on Throgh」ですら1967年1月のリリースで、録音は1966年8月なのでそれよりも半年近く前のホヤホヤ状態のバンドの様相が聴ける。
期待満点で聴けば実に骨太なブルースを全くドアーズとしか思えない解釈でアグレッシブにプレイしている。ブルース曲がここまで息吹を与えられエネルギーに満ち溢れた曲に蘇るものか、しかもこの音質でそれを感じられるから本当に凄いライブの模様だろう。この時点で既に「You Make Me Real」「Strange Days」はあの形で演奏されているので、ドアーズ初期に生み出された作品とも確認できる。ライブは冒頭「Rock Me (Baby)」から聞き慣れた感触で開始され、どの曲も耳慣れたもの。普通のブルースカバーバンドと異なるのは独特の鍵盤の音色もあるが、ジム・モリソンの白熱した歌い方、歌唱力ではなくパワフルなスタイル、ロックスタンスが際立っている。反面ロビー・クリーガーのギタープレイはほとんど目立たない。それでブルースカバーバンドだったからユニークなスタイルを始めから取っていたものだ。それよりもここまでの音質でよく録音が残されていたと感動するし、熱気がパッケージされていた点も驚くばかり。ドアーズの歴史的価値を大いに高める素晴らしきライブ作品。
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