The Blues Project - Live at Cafe Au Go Go
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The Blues Project - Live at Cafe Au Go Go (1966)

The Blues Projectによる1966年デビューアルバム「Live at Cafe Au Go Go」。ファーストアルバムの最初からライブ盤はヤードバーズ譲りだろうか、アメリカでもこれくらいのブルースバンドはいるとばかりに本格的なブルースカバー曲ばかりを収めたカッコ良い作品。決して英国ロック連中だけがブルースをモノにしてシーンに出てきただけではないが、結果的にはあまり受け入れられなかった。ブルース・プロジェクトも何枚かアルバムをリリースしているが、後世にはさほど残されなかったバンドに数えられるのはあまりにもブルースにのめり込んだバンドでオリジナリティに欠けたからだと思われる。その分本作を始めとした作品では本気のブルースが聴けるので英国ロック連中とはレベル感の異なる鋭さキレ具合を持ったライブプレイが聴ける。選曲は見事に往年のブルースメンの曲ばかりでそれこそウィリー・ディクソン曲は多く取り上げられているので、アメリカでのブルース・ロックも早い時期に開花していた。
後世に知られるミュージシャンのアル・クーパーはこのブルース・プロジェクト出身で本作にも鍵盤で参加しているが、この頃まだ若かったハズ。冒頭から素晴らしいオルガンソロで目立ちまくり、アルバム、ライブ全編で重要な役割を果たしている。ギターもカッコ良くソリッドに弾かれるが、それよりも圧倒的にオルガンが目立つのはアル・クーパーの個性とセンスの良さ。ブルースカバー曲ばかりをプレイしているが、白人小僧達だから本場の重さにはならず、後のポップスやロックが持つ軽やかなセンスが不思議ながら頼もしい。ドノヴァンの曲では単なる歌ものになってブルース・プロジェクト的センスはほぼ出て来ないが、ここでもアル・クーパーのセンスは光る。ライブ演奏の熱さや個人のテクニックも当時を見れば素晴らしいが、オリジナリティセンスの出し方の差が後の知名度を左右したとしか思えない。ロックに目覚めればもっと進化できたと思うが、アル・クーパー離脱後はそのまま沈んだ印象。
アル・クーパーのオルガンがホントやたらと目立つ。後にBS&Tを共に組むスティーブ・カッツもサイドメンながらインパクト放つプレイは聴けるし、何よりも勿体無いのはリードギタリストのダニー・キャルブの鋭い音色とセンス。ここでは他に類を見ない程の演奏を聴けるが、後世にはほぼ名前も出て来ない。近年復活しているようだが、黄金の70年代を渡れなかったのは惜しい。ただ、ブルース・プロジェクトはこの後5年で5枚のアルバムをリリースしているので根強い人気はあったようだ。

The Blues Projectによる1966年デビューアルバム「Live at Cafe Au Go Go」。ファーストアルバムの最初からライブ盤はヤードバーズ譲りだろうか、アメリカでもこれくらいのブルースバンドはいるとばかりに本格的なブルースカバー曲ばかりを収めたカッコ良い作品。決して英国ロック連中だけがブルースをモノにしてシーンに出てきただけではないが、結果的にはあまり受け入れられなかった。ブルース・プロジェクトも何枚かアルバムをリリースしているが、後世にはさほど残されなかったバンドに数えられるのはあまりにもブルースにのめり込んだバンドでオリジナリティに欠けたからだと思われる。その分本作を始めとした作品では本気のブルースが聴けるので英国ロック連中とはレベル感の異なる鋭さキレ具合を持ったライブプレイが聴ける。選曲は見事に往年のブルースメンの曲ばかりでそれこそウィリー・ディクソン曲は多く取り上げられているので、アメリカでのブルース・ロックも早い時期に開花していた。
後世に知られるミュージシャンのアル・クーパーはこのブルース・プロジェクト出身で本作にも鍵盤で参加しているが、この頃まだ若かったハズ。冒頭から素晴らしいオルガンソロで目立ちまくり、アルバム、ライブ全編で重要な役割を果たしている。ギターもカッコ良くソリッドに弾かれるが、それよりも圧倒的にオルガンが目立つのはアル・クーパーの個性とセンスの良さ。ブルースカバー曲ばかりをプレイしているが、白人小僧達だから本場の重さにはならず、後のポップスやロックが持つ軽やかなセンスが不思議ながら頼もしい。ドノヴァンの曲では単なる歌ものになってブルース・プロジェクト的センスはほぼ出て来ないが、ここでもアル・クーパーのセンスは光る。ライブ演奏の熱さや個人のテクニックも当時を見れば素晴らしいが、オリジナリティセンスの出し方の差が後の知名度を左右したとしか思えない。ロックに目覚めればもっと進化できたと思うが、アル・クーパー離脱後はそのまま沈んだ印象。
アル・クーパーのオルガンがホントやたらと目立つ。後にBS&Tを共に組むスティーブ・カッツもサイドメンながらインパクト放つプレイは聴けるし、何よりも勿体無いのはリードギタリストのダニー・キャルブの鋭い音色とセンス。ここでは他に類を見ない程の演奏を聴けるが、後世にはほぼ名前も出て来ない。近年復活しているようだが、黄金の70年代を渡れなかったのは惜しい。ただ、ブルース・プロジェクトはこの後5年で5枚のアルバムをリリースしているので根強い人気はあったようだ。
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