Rory Gallagher - Irish Tour '74


晩年のライブまで全くその衰えを見せることなく熱い魂そのままでギターを弾き続けていた人。その人生の不器用さと言うかまっすぐなプレイスタイルは全く変わる事なく、密やかにそして真のロックファンを魅了し続けてきた。アルバムはいくつもリリースされているし、当然作品毎に苦労話やスタイルはあったようだが一貫して熱いギターを聴かせることに変わりはなく、言い方は悪いがスタジオ盤では彼の魅力が発揮できたとはとても言い難い。当然ながらロリー・ギャラガーの真骨頂はライブにあり、名盤と呼ばれるものもライブ盤がまず挙げられる。自分もいくつもスタジオ盤を聴いたが、やはりこの「ライヴ・イン・アイルランド」が一番好きな作品になってしまう。
前年に名作アルバム「Tattoo」をリリースし、それを受けてのツアー、しかも故郷であるアイルランドからの収録のため気合いも入るというものだ。初っ端から滅茶苦茶熱いプレイでグイグイと引き込まれていくし、ライブステージの状況が容易に想像できるような激しいサウンドはギター好きには堪らない。近年DVDでもリリースされているのでこれを見るのも絶対にオススメだが、やっぱり想像通りに髪を振り乱し目を閉じて恍惚とギターと心中している姿を楽しめる。
このライブアルバムアナログ時には二枚組の作品だったけど今は1CDに収録されているし、挙げ句ジャケットまで変わっている。アマゾンで探して一瞬わからなかったけど、まぁ、それでもいいんだろう。アルバムの価値に何ら変化を及ぼすものではないだろうから。背景ではアイルランド紛争の影響がかなり大きい時代なのでより一層ステージへの波及効果もあったんだろうなぁ。
まぁ、何でもいいや、とにかく滅茶苦茶熱くてかっこいいライブアルバムで、聴かなきゃ損なロックスピリッツ満載のサウンド。映像と共に楽しむべしっ!
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