Sonny Boy Williamson II - Down and Out Blues
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Sonny Boy Williamson II - Down and Out Blues (1959)

あまりにも古すぎてそこまで丁寧に探求しておらず、知った時には既に聴いて当たり前的なアルバムに挙げられていたSonny Boy Williamson IIの最初のアルバム「Down and Out Blues」。1959年にリリースされているが、そもそも1955年からリリースしていたシングル曲集でもあり、言うならばベストシングルヒット作品。当然50年代なのでアルバムよりもシングルとラジオが中心の時代で、アルバムを売る概念自体がまだ薄かった。だからこそ、アルバムに収められている曲の録音は1955年以降4年間に渡る作品で、古すぎるのでそこまで録音に差もないように聴こえるが、曲がりなりにもこの頃からステレオ盤とモノラル盤が存在しているようだ。1960年以前のステレオとはかなり珍しいが、それだけヒットが見込めたシンガーとの証明かもしれない。まだその奥深くまで探求出来ていないが、いずれ何処かで聴き比べてみたい。
自分が最初にこのアルバムを聴いたのは恐らく80年代終盤頃で、まだ何も知らないに等しい小僧の頃、随分と昔のブルースメンは乞食みたいな格好して貧乏だったのかと勘違いしていたが、本作のジャケットに写る乞食は当然ながらソニー・ボーイ・ウィリアムソンではない。本人は至ってオシャレでカッコ良いスーツ姿に帽子を被るようなスタイルなので、このジャケットにどこまで意味を持たせたか分からない。ただ、タイトルが「Down and Out Blues」なので、ブルースのイメージはそういう極貧の中から出てきた差別を訴えている面は強かったか。今となっては歴史的名盤に相応しいカッコ良さを感じるジャケットで、チェス・レコードの傘下チェッカーレーベルが右上に燦然と輝いたアルバム。また、昔はそこまできちんと確認していなかったが、これだけ情報が把握できる時代になって初めてこのアルバムが歴史的名盤と呼ばれる所以も分かってきた。
1955年のシングル曲「Don't Start Me to Talkin'」「All My Love in Vain」ではギタリストにマディ・ウォーターズとジミー・ロジャーズが参加しており、その他ではこの頃ソニー・ボーイ・ウィリアムソンのバンドメンバーと知られているオーティス・スパンのピアノにウィリー・ディクソンのベース、ロバジョンの愛弟子と言われたロバート・ロックウッド・ジュニアがギターを担っている。演奏を聴いてそれぞれの個性が判別する程の作品ではないが、後のブルース界を引っ張って発展させていく面々が既に絡み合い、この後もそれぞれが独自の世界を生み出してファミリートゥリーを広げている大御所たちの集まり。演奏されている楽曲は普通にブルーススタイルでしかないが、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンのハープは今ではどこでも聴ける定番的なスタイルを編み出しているし、曲のスタイルもこれがスタンダード。

あまりにも古すぎてそこまで丁寧に探求しておらず、知った時には既に聴いて当たり前的なアルバムに挙げられていたSonny Boy Williamson IIの最初のアルバム「Down and Out Blues」。1959年にリリースされているが、そもそも1955年からリリースしていたシングル曲集でもあり、言うならばベストシングルヒット作品。当然50年代なのでアルバムよりもシングルとラジオが中心の時代で、アルバムを売る概念自体がまだ薄かった。だからこそ、アルバムに収められている曲の録音は1955年以降4年間に渡る作品で、古すぎるのでそこまで録音に差もないように聴こえるが、曲がりなりにもこの頃からステレオ盤とモノラル盤が存在しているようだ。1960年以前のステレオとはかなり珍しいが、それだけヒットが見込めたシンガーとの証明かもしれない。まだその奥深くまで探求出来ていないが、いずれ何処かで聴き比べてみたい。
自分が最初にこのアルバムを聴いたのは恐らく80年代終盤頃で、まだ何も知らないに等しい小僧の頃、随分と昔のブルースメンは乞食みたいな格好して貧乏だったのかと勘違いしていたが、本作のジャケットに写る乞食は当然ながらソニー・ボーイ・ウィリアムソンではない。本人は至ってオシャレでカッコ良いスーツ姿に帽子を被るようなスタイルなので、このジャケットにどこまで意味を持たせたか分からない。ただ、タイトルが「Down and Out Blues」なので、ブルースのイメージはそういう極貧の中から出てきた差別を訴えている面は強かったか。今となっては歴史的名盤に相応しいカッコ良さを感じるジャケットで、チェス・レコードの傘下チェッカーレーベルが右上に燦然と輝いたアルバム。また、昔はそこまできちんと確認していなかったが、これだけ情報が把握できる時代になって初めてこのアルバムが歴史的名盤と呼ばれる所以も分かってきた。
1955年のシングル曲「Don't Start Me to Talkin'」「All My Love in Vain」ではギタリストにマディ・ウォーターズとジミー・ロジャーズが参加しており、その他ではこの頃ソニー・ボーイ・ウィリアムソンのバンドメンバーと知られているオーティス・スパンのピアノにウィリー・ディクソンのベース、ロバジョンの愛弟子と言われたロバート・ロックウッド・ジュニアがギターを担っている。演奏を聴いてそれぞれの個性が判別する程の作品ではないが、後のブルース界を引っ張って発展させていく面々が既に絡み合い、この後もそれぞれが独自の世界を生み出してファミリートゥリーを広げている大御所たちの集まり。演奏されている楽曲は普通にブルーススタイルでしかないが、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンのハープは今ではどこでも聴ける定番的なスタイルを編み出しているし、曲のスタイルもこれがスタンダード。
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