James Cotton - High Compression
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James Cotton - High Compression (1984)

ロックから入るブルースの世界はスタンダードなタイプで、3大キングは当然ながらストーンズやクラプトンからの入り口になるので、マディやハウリンが代表的になり、そこから深掘りしてもギター中心のいわゆるブルーススタイルの定番に行き着く。多少幅を広げてもテキサスブルースやモダン、シカゴブルースと入り込むレベルで、後は50年代だけでなく70年代のエレクトリックブルースメンまで入っていくくらいか。人によって辿る道は当然異なるが、スタンダードに進むとそのヘンでハマって漂う気がする。一方、ジャズやソウルからブルースに進むとギタースタンダードなブルースではなく、ボーカルやハープ、リズム中心のブルースに届く場合もあるようで、自分ではその方面はまだほとんど探求できていない。してもそこまで興味を覚えるかはやや疑問だが。
James Cottonの1984年アリゲーターからのリリース作品「High Compression」。James Cottonは70年代中期のファンクブルースの草分け的存在で知られている有名なハーピスト。名盤「100% Cotton」はブルースファンなら聴いておきたい一枚だが、自分もその後まで探求しておらず、80年代手前ではマディ達と一緒に作品をリリースしていたのはおぼろげな記憶程度、80年代になってからアリゲーターからアルバムリリースは知らなかった。この頃のアリゲーターなら飛ぶ鳥落とす勢いの絶頂期だから期待出来る作品と聴いているが、案外スタンダードにブルースしているアルバム。もっとファンクさが飛び出してくると想像していたが、リズムもスタンダードなスタイルでギターも普通にブルースプレイが入る。もっとも主役はジャイムズ・コットンのブルースハープなので普段聴くブルースギター中心のサウンドとは異なるが。以前はあまりそのヘン意識しないでブルースをひたすら聴いていたので違和感はない。
ブルースハープの筆頭株はSonny Boy Willianson IIで随分と鍛えられた。その雰囲気をそのまま受け継いだのがPaul Butterfieldの感覚でその辺りをよく聴いていた。ハープでそこまで表現できるのかと知ったのはこの二人のスタイルが大きい。もうひとりはジュニア・ウェルズか。そして本作、たっぷりとハープも聴ける一方でB面ではホーンセクションも交えたファンクブルースの本領発揮もあり、ディープな意味ではバリエーション豊かなサウンドが詰め込まれている。この器用さは他のブルースメンではあまり出て来ないので面白い反面、作品がとっ散らかる印象も与えるのが微妙。

ロックから入るブルースの世界はスタンダードなタイプで、3大キングは当然ながらストーンズやクラプトンからの入り口になるので、マディやハウリンが代表的になり、そこから深掘りしてもギター中心のいわゆるブルーススタイルの定番に行き着く。多少幅を広げてもテキサスブルースやモダン、シカゴブルースと入り込むレベルで、後は50年代だけでなく70年代のエレクトリックブルースメンまで入っていくくらいか。人によって辿る道は当然異なるが、スタンダードに進むとそのヘンでハマって漂う気がする。一方、ジャズやソウルからブルースに進むとギタースタンダードなブルースではなく、ボーカルやハープ、リズム中心のブルースに届く場合もあるようで、自分ではその方面はまだほとんど探求できていない。してもそこまで興味を覚えるかはやや疑問だが。
James Cottonの1984年アリゲーターからのリリース作品「High Compression」。James Cottonは70年代中期のファンクブルースの草分け的存在で知られている有名なハーピスト。名盤「100% Cotton」はブルースファンなら聴いておきたい一枚だが、自分もその後まで探求しておらず、80年代手前ではマディ達と一緒に作品をリリースしていたのはおぼろげな記憶程度、80年代になってからアリゲーターからアルバムリリースは知らなかった。この頃のアリゲーターなら飛ぶ鳥落とす勢いの絶頂期だから期待出来る作品と聴いているが、案外スタンダードにブルースしているアルバム。もっとファンクさが飛び出してくると想像していたが、リズムもスタンダードなスタイルでギターも普通にブルースプレイが入る。もっとも主役はジャイムズ・コットンのブルースハープなので普段聴くブルースギター中心のサウンドとは異なるが。以前はあまりそのヘン意識しないでブルースをひたすら聴いていたので違和感はない。
ブルースハープの筆頭株はSonny Boy Willianson IIで随分と鍛えられた。その雰囲気をそのまま受け継いだのがPaul Butterfieldの感覚でその辺りをよく聴いていた。ハープでそこまで表現できるのかと知ったのはこの二人のスタイルが大きい。もうひとりはジュニア・ウェルズか。そして本作、たっぷりとハープも聴ける一方でB面ではホーンセクションも交えたファンクブルースの本領発揮もあり、ディープな意味ではバリエーション豊かなサウンドが詰め込まれている。この器用さは他のブルースメンではあまり出て来ないので面白い反面、作品がとっ散らかる印象も与えるのが微妙。
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