Robert Randolph & The Family Band - Brighter Days

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Robert Randolph & The Family Band - Brighter Days (2019)
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 オールドなファンクをまた聴き漁ろうと思ったが、それよりも新しい音の方が刺激的かと思い直してのRobert Randolph。概ねどのアルバムを聴いてもあのファンクブルースドライブスティール・ギターサウンドが聴けるのは間違いないが、2019年にリリースされたアルバム「Brighter Days」。初めてロバート・ランドルフを聴いて見た時の衝撃は凄まじかったが、それから何度か聴き直して、また他のアルバムも手を出したり来歴を見ていると幼い頃から教会に置いてあったペダルスティールを弾いていたから馴染みのある楽器らしい。ピアノの代わりに置いてある教会もまだ多いらしいが、だからと言ってここまで弾けるものかはやはり才能だろう。アメリカは広い。一方これまで、この時代までこういうプレイヤーがシーンに出て来なかったのはどういう理由だったかも不思議だが、歴史の話よりも音楽の話にしよう。

 アルバムは冒頭から強烈にドライブしたブルースファンクサウンドで、ロック好きが聴けば確実にギターにしか聴こえないサウンドにノックアウトされる事は間違いのないエグく刺激的なプレイが聴ける。シングルカットされているのでPVもある。そこでは演奏シーンだけでなくPVらしく作られているが、見ているとスティール・ギタープレイを映して続けてくれと思ってしまうほど見たさが募る。慣れれば見る必要もないが、どうやって弾いているのか、見ても分からないが音色の強烈さを映像で見るとインパクトが違う。決してライブ映像がカッコ良くもないので、ロック目線では見れないが、音は強烈。アルバム「Brighter Days」はそんな強烈さから始まるが、曲を聴き進めるとアグレッシブなペダルスティール・ギターによるインパクトだけでなく、結局は創り上げられる音楽が素晴らしくなければ意味がなく、それを認識しているからこそ実に幅広いサウンドが収録されている。

 教会音楽出身らしく、ゴスペルチックなコーラスワークに囲まれる曲、まるで聖歌のように響き渡る曲、そしてジミヘンのようにエモーショナルに弾きまくる曲、ややファンキーにメロウに聴かせるノリもあればキャッチーな作風もある広さ。ただ、どのサウンドを奏でてもロバート・ランドルフらしいアレンジとゴスペルな歌声がストレートに響いていくるユニークさは持ち味。幾つか入り込んでくるエグいギターサウンドのプレイが刺激的でアクセントになる。ブルースとファンクとゴスペルの融合がポップな世界で鳴らされる楽しみ。





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フレ
Posted byフレ

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