Gary Moore - Wild Frontier


そんなことでゲイリー・ムーアのアイルランドへの回帰アルバム「WILD FRONTIER」、そして自身を振り返る意味もあって原点回帰と言われた作品。想像していたよりもアイルランド色が強くなくてちょっと意外だったが、それはそれとしてアルバムの、というか曲毎の気合いの入れ方が凄いなぁと。当然ながら各人にお勧め頂いた「The Loner」というギターインストゥルメンタル作品の素晴らしさにはかなり感動しました。「パリの散歩道」と同じ路線だろうけど、コッチの方が情感豊かなギターを弾いているよね。音色もテクニックも含めて。すげぇな、この人。こういうのやらせたら天下一品だもん。聴いているとついつい握り拳になっちゃうくらいの熱さが堪らない。アルバム全般でも当然ギターを弾きまくっているのでギタリスト的にはかなり心地良い。面白いのは「Ovet the Hills And Far Away」なんて言うZepの名曲と同じタイトルを付けてくる恐い者知らずの曲で聴けるように、ギターフレーズをフィドルと絡めたり旋律にアイリッシュフレーズを混ぜてきたりと瞬間瞬間にアイルランドフレーヴァーがかかっているやり方。他の人には出せない独特の味付けが魅力的。ただし最後の「Johnny Boy」はモロにアイルランド民謡から引っ張ってきているモンだな。
どうにもシンセドラムで作られた作品らしいが、それほど気にならないのでやはり良く作られているアルバムだな~って。結構気に入ったのでコレ聴く機会増える予感。ちなみにアナログで購入しているのでボーナストラック全て無し。まぁ、いいんだけど、この時期の作品なのか本田美奈子に提供した「愛の十字架」が加えられているCDが一般的らしい。
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