Joe Bonamassa - Royal Tea
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Joe Bonamassa - Royal Tea (2020)

Joe Bonamassaの好みは自分と似ている。本質的にはブルース・ロック好きでしかも英国の古い王道ロックからのブルース・ロックを崇めて止まない。Joe Bonamassaの場合はそれをギターとバンドとアルバムやライブで表現できるので見て聴いていても存分に楽しめるし味わえる。ここ何年もJoe Bonamassaは自身の音楽性の探求もあるが、一方では古き良き音楽へのトリビュートも並行して行っていて、その解釈がユニーク且つオリジナリティある取り組みなので、古きを現代に蘇らせたサウンドで吐き出す伝道師的な意味合いでのショウが好評だ。いつまでも同じブルース・ロックと言っても進むものもないので、こうした伝道師モデルは需要は見えているので面白い試み。それがまた作品になるレベルのクォリティだから畏れ入る。
2020年コロナ禍でも関係なくリリースしてきた「Royal Tea」は一見テーマが不透明だが、言われてみれば納得の英国ブルース・ロックへの望郷を形にした作品。何曲かの作詞にピート・ブラウンを配してクリームばりの取り組みを見せつけ、アルバム曲の大半をバーニー・マーズデンと共作している不思議。プロデュースは恒例のケヴィン・シャーリーなのでその人脈の線が強いが、それにしても初期ホワイトスネイクのブルース・ロック期のど真ん中プレイヤーを呼び出すとは凄い。おかげでアルバム全編が正しく古き良き英国ブルース・ロックの影が漂い、ミドルテンポのロックからバラードまでレスポールの音色が美しく円やかに鳴り響き、その音色を味わうだけでも本作を何度も聴く価値ありのアルバム。コロナ禍もあって時間が取れたからだろうが、ほとんどの曲でPVが録られているので全てYouTubeでも見られるのも有り難い。メンツを見ればいつものJoe Bonamassaを支えている連中ばかりで気心知れたバンドの一体感もあるからグルーブも心地良いし、既に自分にもしっかりと馴染んでくれるパターン。
それにしてもギターが良い音している。ストラトもレスポールもその他ギターも色々組み合わせて使っているのは音色を聴いてても何となく分かるが、映像を見ると更にその音色が心に染み入り、ギターのシェイプも含めて余計に愛着が持ててしまうのもギターラブだからか。最初のシングルとなった「Why Does It Take So Long To Say Goodbye」もバーニー・マーズデン共作で意外だったが、他には「High Class Girl」「A Conversation With Alice」「I Didn't Think She Would Do It」「Savannah」と続く。ちなみに「Lonely Boy」はミック・ジャガーと一緒にやって話題を振りまいた記憶の新しい元ユーリズミックスのデイブ・スチュワートとの共作で意外性がある。それにしても古き良きロックでしかないがジョー・ボナマッサがこうしてプレイするとその古さを感じずに聴こえるのはどうしてか、オールドロックの録音をしていないからだろうか。その辺りのマジックがケヴィン・シャーリーのテクニック。名盤と言う気もないが、外さない傑作の一枚。ギターの音色だけでも存分に楽しめる快作。

Joe Bonamassaの好みは自分と似ている。本質的にはブルース・ロック好きでしかも英国の古い王道ロックからのブルース・ロックを崇めて止まない。Joe Bonamassaの場合はそれをギターとバンドとアルバムやライブで表現できるので見て聴いていても存分に楽しめるし味わえる。ここ何年もJoe Bonamassaは自身の音楽性の探求もあるが、一方では古き良き音楽へのトリビュートも並行して行っていて、その解釈がユニーク且つオリジナリティある取り組みなので、古きを現代に蘇らせたサウンドで吐き出す伝道師的な意味合いでのショウが好評だ。いつまでも同じブルース・ロックと言っても進むものもないので、こうした伝道師モデルは需要は見えているので面白い試み。それがまた作品になるレベルのクォリティだから畏れ入る。
2020年コロナ禍でも関係なくリリースしてきた「Royal Tea」は一見テーマが不透明だが、言われてみれば納得の英国ブルース・ロックへの望郷を形にした作品。何曲かの作詞にピート・ブラウンを配してクリームばりの取り組みを見せつけ、アルバム曲の大半をバーニー・マーズデンと共作している不思議。プロデュースは恒例のケヴィン・シャーリーなのでその人脈の線が強いが、それにしても初期ホワイトスネイクのブルース・ロック期のど真ん中プレイヤーを呼び出すとは凄い。おかげでアルバム全編が正しく古き良き英国ブルース・ロックの影が漂い、ミドルテンポのロックからバラードまでレスポールの音色が美しく円やかに鳴り響き、その音色を味わうだけでも本作を何度も聴く価値ありのアルバム。コロナ禍もあって時間が取れたからだろうが、ほとんどの曲でPVが録られているので全てYouTubeでも見られるのも有り難い。メンツを見ればいつものJoe Bonamassaを支えている連中ばかりで気心知れたバンドの一体感もあるからグルーブも心地良いし、既に自分にもしっかりと馴染んでくれるパターン。
それにしてもギターが良い音している。ストラトもレスポールもその他ギターも色々組み合わせて使っているのは音色を聴いてても何となく分かるが、映像を見ると更にその音色が心に染み入り、ギターのシェイプも含めて余計に愛着が持ててしまうのもギターラブだからか。最初のシングルとなった「Why Does It Take So Long To Say Goodbye」もバーニー・マーズデン共作で意外だったが、他には「High Class Girl」「A Conversation With Alice」「I Didn't Think She Would Do It」「Savannah」と続く。ちなみに「Lonely Boy」はミック・ジャガーと一緒にやって話題を振りまいた記憶の新しい元ユーリズミックスのデイブ・スチュワートとの共作で意外性がある。それにしても古き良きロックでしかないがジョー・ボナマッサがこうしてプレイするとその古さを感じずに聴こえるのはどうしてか、オールドロックの録音をしていないからだろうか。その辺りのマジックがケヴィン・シャーリーのテクニック。名盤と言う気もないが、外さない傑作の一枚。ギターの音色だけでも存分に楽しめる快作。
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