Metalite - A Virtual World
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Metalite - A Virtual World (2021)

ヘヴィメタルの奥深さと幅広さとどんなジャンルの音でも吸収してしまう懐は知ってても驚くばかり。そんな融合はありえないと思うようなジャンルとも融合して、確かにヘヴィメタルとしか言えないサウンドを出せるジャンル。音楽性や音楽の裏側には必ずヘヴィメタルがくっついていける程の懐具合が頼もしい。故にヘヴィメタルが好きと言えるのは音楽全般が好きと言う言葉と同義になるので、いずれは、もしくは今でもどの辺のヘヴィメタルのジャンルを指すのかサブカテゴリよりも更に細かい世界を知らないと語れなくなる可能性が高い。
スウェーデンから飛び出してきたEDMメタルのMetaliteの2021年リリース3枚目のアルバム「A Virtual World」。アルバムジャケットはダサいしバンド名も言い得て妙ながらダサいが、スウェーデンなのでどこか納得してしまう立ち位置も頼もしい。音楽の歴史上スウェーデンと言えばABBAが代表に挙げられ、世界中に知られているグループのひとつだが、言わずと知れたダンサンブルなポップスを武器とした音楽で、そこから今EDMとヘヴィメタルを合体させたMetaliteは言うならばABBAとメタルの合体に相応しいお国柄なので納得。まるで見当違いの路線ではあるが、リスナー的に見ればそういう図式にも当てはまる不思議。言葉でいくら書いてもこの奇妙な融合は聴いて笑うしかない。メロディアスで軽快なヨーロッパ風ハードロック的メタルと完全なダンスサウンド、昔で言うならばディスコサウンド、今はEDMのデジタルビートが融合し、しかもEDM側に寄っているから驚く。このバランスでよくヘヴィメタルの概念が成り立つと思うが、どう聴いてもヘヴィメタルの世界。以前から80年代風味を混ぜ合わせるバンドが幾つか出て来て、どこかディスコビートを持ち込んで不思議なメタルサウンドを出していたが、ここまで極端に寄せて成り立っているバンドは恐らく初の登場だろう。少なくとも自分にはここまでのEDM寄りは聴いた事がない。Amarantheが最右翼だったが軽くぶっ飛ばしている。Battle BeastやBeast in Blackなど可愛いものだ。Babymetalは超正統派メタルとしか聴こえないくらいにMetaliteのEDMぶりは堂に入ったスタイル。
全く聴く気もなかったが、興味本位で耳にしたら面白くてついハマってしまった。1曲目のアルバムタイトル曲「A Virtual World」でそのEDMとの融合ぶりにぶっ飛び、2曲目の「Cloud Connected」ではQueenの歌メロそのままパクリシーンにセンスを感じてまた大笑い。3曲目「Talisman」になると実はEDM要素がやや薄れたメロハーに近いスタイルが聴けるのもユニークで、実は奥深さがある可能性を感じられる。ところが4曲目「Beyond the Horizen」のディスコなスタートからABBAを思わせるキャッチーな歌メロに展開されるスタイルはバンドのアレンジ能力の高さを証明している。どの曲もメロディが非常に綺麗に描かれていて、軽やかにキャッチーにポップにEDMにヘヴィメタルと意味の分からない修飾語が並ぶバンド。発想も凄いが実際こういう融合がアルバム3枚に渡るほど出来上がるのも凄い。バンド名は以前から見ていたが、まさかここまでハイテンションで革新的とは驚いた。

ヘヴィメタルの奥深さと幅広さとどんなジャンルの音でも吸収してしまう懐は知ってても驚くばかり。そんな融合はありえないと思うようなジャンルとも融合して、確かにヘヴィメタルとしか言えないサウンドを出せるジャンル。音楽性や音楽の裏側には必ずヘヴィメタルがくっついていける程の懐具合が頼もしい。故にヘヴィメタルが好きと言えるのは音楽全般が好きと言う言葉と同義になるので、いずれは、もしくは今でもどの辺のヘヴィメタルのジャンルを指すのかサブカテゴリよりも更に細かい世界を知らないと語れなくなる可能性が高い。
スウェーデンから飛び出してきたEDMメタルのMetaliteの2021年リリース3枚目のアルバム「A Virtual World」。アルバムジャケットはダサいしバンド名も言い得て妙ながらダサいが、スウェーデンなのでどこか納得してしまう立ち位置も頼もしい。音楽の歴史上スウェーデンと言えばABBAが代表に挙げられ、世界中に知られているグループのひとつだが、言わずと知れたダンサンブルなポップスを武器とした音楽で、そこから今EDMとヘヴィメタルを合体させたMetaliteは言うならばABBAとメタルの合体に相応しいお国柄なので納得。まるで見当違いの路線ではあるが、リスナー的に見ればそういう図式にも当てはまる不思議。言葉でいくら書いてもこの奇妙な融合は聴いて笑うしかない。メロディアスで軽快なヨーロッパ風ハードロック的メタルと完全なダンスサウンド、昔で言うならばディスコサウンド、今はEDMのデジタルビートが融合し、しかもEDM側に寄っているから驚く。このバランスでよくヘヴィメタルの概念が成り立つと思うが、どう聴いてもヘヴィメタルの世界。以前から80年代風味を混ぜ合わせるバンドが幾つか出て来て、どこかディスコビートを持ち込んで不思議なメタルサウンドを出していたが、ここまで極端に寄せて成り立っているバンドは恐らく初の登場だろう。少なくとも自分にはここまでのEDM寄りは聴いた事がない。Amarantheが最右翼だったが軽くぶっ飛ばしている。Battle BeastやBeast in Blackなど可愛いものだ。Babymetalは超正統派メタルとしか聴こえないくらいにMetaliteのEDMぶりは堂に入ったスタイル。
全く聴く気もなかったが、興味本位で耳にしたら面白くてついハマってしまった。1曲目のアルバムタイトル曲「A Virtual World」でそのEDMとの融合ぶりにぶっ飛び、2曲目の「Cloud Connected」ではQueenの歌メロそのままパクリシーンにセンスを感じてまた大笑い。3曲目「Talisman」になると実はEDM要素がやや薄れたメロハーに近いスタイルが聴けるのもユニークで、実は奥深さがある可能性を感じられる。ところが4曲目「Beyond the Horizen」のディスコなスタートからABBAを思わせるキャッチーな歌メロに展開されるスタイルはバンドのアレンジ能力の高さを証明している。どの曲もメロディが非常に綺麗に描かれていて、軽やかにキャッチーにポップにEDMにヘヴィメタルと意味の分からない修飾語が並ぶバンド。発想も凄いが実際こういう融合がアルバム3枚に渡るほど出来上がるのも凄い。バンド名は以前から見ていたが、まさかここまでハイテンションで革新的とは驚いた。
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