Noora Louhimo Experience - Eternal Wheel Of Time And Space
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Noora Louhimo Experience - Eternal Wheel Of Time And Space (2021)


Beast in Blackはまた活動してくると想像するが、Battle Beastの行方も近年はあまり聞かず、一方ではBattle BeastのフロントシンガーNoora Louhimoがやたらと他のバンドの作品でゲストで呼ばれて歌っているシーンを見かけるようになった。それだけ人気と実力が伴ったシンガーと認識されているのは微笑ましいが、更にこの春にはソロアルバムまでリリースしている。Battle Beastの休憩中の話か、ここからソロシンガーとして売り出して行く方向か、おそらくは後者と思われるが売れればまたBattle Beast名義でもあり得るのでどちらとも言えず。いずれにしてもNoora Louhimoのインパクトはシーンで途切れる事なく露出が図られている気もするが、出てきた当初からインパクト絶大な女史だったので定着するのはユニークで面白い。
Noora Louhimo Experience名義でデジタル配信のみのリリースとなった2021年作品「Eternal Wheel Of Time And Space」。もしかしたら普通にダンサンブルなビートのポップスタイルな作風が並ぶ気もしていたが、蓋を開けてみればとりあえずは歪んだギター風味サウンドをバックにした曲が並んでいたので一安心。それならBattle Beastは不要の証明にもなってしまいがちだが、その辺りのバランスはまた別の事情と捉えておくと、こちらのソロアルバムはBattle Beastのサウンドとは異なり、Noora Louhimoの歌声を最大限に聴かせる工夫の施された楽曲にしているようだ。具体的には概ねメタルのスピードを抑えて、ゆったりと歌い上げられるようなリズムの曲が多く、また幅広いNoora Louhimoの歌い方にも対応するようにブルース風味もあったりバラード的までスロウな作品もあり、スピードチューンは一切皆無。ダンサンブルな「Last in Line」で聴かれる不思議な楽曲はあるが、案外ブルースが根付いているように聴こえる点に驚く。アメリカの土着的な歌の風味が備わっているのはバックの音色やアレンジだけでもなかろう。その意味ではあらゆる試みを歌っているカラフルな作品を作り上げている。ダンス的と思えば70年代ブラコン的なリズムで歌い上げる「Sinner on the Floor」もあり、随分と遊び心満載のゆとりすら感じさせる。大陸的ハードロックを感じる「Urban Life」ではGuns'n Rosesをイメージしているようでもあるが、何と言っても話題はジャニスの「Peace of My Heart」の歌声もともかくながら斬新なアレンジへの取り組み。それでも圧倒的にジャニスに成り切って歌っているNoora Louhimoが素晴らしい。
アルバムを通して聴いた後ではBattle Beastの作風とは大きく異なり、Noora Louhimoの歌いたい世界、ボーカルが響き渡る楽曲が盛り込まれた作品で、リスナーとしてはどうしてもBattle Beastのビートと作品でNoora Louhimoの歌声をまた聴きたくなる。ただ、このソロアルバムも全く悪くなく、幅広い世界観を聴かせてくれてそこらの歌手とは違う迫力と技量を持ち合わせた実力を示せたと感じる。最後の「Relax」は完全なるポップスにも聴こえるので名前を偽ってリリースしたらその世界で売れてしまってもおかしくないレベル。本アルバムで一皮もふた皮も剥けて成長したシンガーの次作が楽しみになる。
Beast in Blackはまた活動してくると想像するが、Battle Beastの行方も近年はあまり聞かず、一方ではBattle BeastのフロントシンガーNoora Louhimoがやたらと他のバンドの作品でゲストで呼ばれて歌っているシーンを見かけるようになった。それだけ人気と実力が伴ったシンガーと認識されているのは微笑ましいが、更にこの春にはソロアルバムまでリリースしている。Battle Beastの休憩中の話か、ここからソロシンガーとして売り出して行く方向か、おそらくは後者と思われるが売れればまたBattle Beast名義でもあり得るのでどちらとも言えず。いずれにしてもNoora Louhimoのインパクトはシーンで途切れる事なく露出が図られている気もするが、出てきた当初からインパクト絶大な女史だったので定着するのはユニークで面白い。
Noora Louhimo Experience名義でデジタル配信のみのリリースとなった2021年作品「Eternal Wheel Of Time And Space」。もしかしたら普通にダンサンブルなビートのポップスタイルな作風が並ぶ気もしていたが、蓋を開けてみればとりあえずは歪んだギター風味サウンドをバックにした曲が並んでいたので一安心。それならBattle Beastは不要の証明にもなってしまいがちだが、その辺りのバランスはまた別の事情と捉えておくと、こちらのソロアルバムはBattle Beastのサウンドとは異なり、Noora Louhimoの歌声を最大限に聴かせる工夫の施された楽曲にしているようだ。具体的には概ねメタルのスピードを抑えて、ゆったりと歌い上げられるようなリズムの曲が多く、また幅広いNoora Louhimoの歌い方にも対応するようにブルース風味もあったりバラード的までスロウな作品もあり、スピードチューンは一切皆無。ダンサンブルな「Last in Line」で聴かれる不思議な楽曲はあるが、案外ブルースが根付いているように聴こえる点に驚く。アメリカの土着的な歌の風味が備わっているのはバックの音色やアレンジだけでもなかろう。その意味ではあらゆる試みを歌っているカラフルな作品を作り上げている。ダンス的と思えば70年代ブラコン的なリズムで歌い上げる「Sinner on the Floor」もあり、随分と遊び心満載のゆとりすら感じさせる。大陸的ハードロックを感じる「Urban Life」ではGuns'n Rosesをイメージしているようでもあるが、何と言っても話題はジャニスの「Peace of My Heart」の歌声もともかくながら斬新なアレンジへの取り組み。それでも圧倒的にジャニスに成り切って歌っているNoora Louhimoが素晴らしい。
アルバムを通して聴いた後ではBattle Beastの作風とは大きく異なり、Noora Louhimoの歌いたい世界、ボーカルが響き渡る楽曲が盛り込まれた作品で、リスナーとしてはどうしてもBattle Beastのビートと作品でNoora Louhimoの歌声をまた聴きたくなる。ただ、このソロアルバムも全く悪くなく、幅広い世界観を聴かせてくれてそこらの歌手とは違う迫力と技量を持ち合わせた実力を示せたと感じる。最後の「Relax」は完全なるポップスにも聴こえるので名前を偽ってリリースしたらその世界で売れてしまってもおかしくないレベル。本アルバムで一皮もふた皮も剥けて成長したシンガーの次作が楽しみになる。
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