Cockney Rebel - The Psychomode

7 Comments
 一括りにグラムロック的アーティスト/バンドとして括られることで大いなる誤解を生んだままというバンドは幾つもあるんだろう。グラムロックっつったって緒戦は70年初頭に出てきたものなので、当然英国内の音楽シーンではまだまだ発展途上中だったため、ジャンルで括れない人も数多くいたと言うことだ。まぁ、それでもロックンロール寄りのバンドだったりポップ寄りのバンドだったりはするワケで、そもそもグラムロックっつうものを音楽では括ろうとすること自体が難しい選択で、どちらかと言えばファッショナブルなラインで括るべきだろう。音的にはあまりにもどれもこれもが違い過ぎてる(笑)。

The Psychomodo ヒューマン・メナジュリー
Cockney Rebel & Steve Harley - The Cream of Steve Harley & Cockney Rebel The Cream of Steve Harley & Cockney Rebel

 そんな中、被害に一端を被ったバンドにコックニーレベルっつうのがある。スティーヴ・ハーレー率いる、と言った方が懸命なんだろうか。中でもグラムと言うかニッチなポップ路線っつうか…、デカダンの走りと言うか…、こういうのも英国ならではなんだろうなぁ、としか言えない、敢えて言うならばロキシーミュージックとか同じなんだろう。このワケの分からないポップさとニッチな香り…。キッチュっつうべきなのか。いやぁ、昔少し聴いた時期があったんだけどどうにもロックじゃなくって面白くなかったバンドのひとつ(笑)。久々に聴いてみると…、へぇ、英国的で面白いじゃん。こういうのこそまだまだ楽しめるものなんじゃない?って感じで割と喜んで聴いてます。ファーストアルバム「ヒューマン・メナジュリー」は割と耽美系ってことらしいけど有名なのはセカンド「The Psychomodo」かな。邦題「さかしま」ってよくわからんのだが(笑)、まぁ、これが良いんだな。う~ん、今ならキンクスのレイ・デイヴィス風センスと言えるんだろうけど、それだけで英国的でしょ。ポップでキャッチーで且つどこか冷静にヒネてる、みたいな。でもメロディセンスは抜群っつう…、いいなぁ、こういうの。日本ではあんまりウケないんだろうけど、良い曲揃ってます。

 …が、これでこのバンド終わりなんだよね。以降はスティーヴ・ハーレー&コックニーレベル名義になるんだね。以降は聴いたことないのでわからんけど、このまま場末のライブハウスあたりでやってるなら結構聴いてみたい気がする、しかも英国のパブかなんかでね。そういう人かなぁ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 7

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クロム  
出ましたね~!

私、スティーヴ・ハーリーには相当な思い入れがあるんですよ~!
「レイ・デイヴィス風センス」とはまさに!
一見、軽そうな感じがしますが、人間の生きざまを常に暖かく見守る視線があって、実は結構内面的なアーティストだと思ってます。
そういう意味では、90年代に出たソロ名義での「Yes You Can」がものすご~く良くて、それ聴いて以来、虜になってます。

2007/05/22 (Tue) 22:31 | EDIT | REPLY |   
いたち野郎  

またまたTBさせていただきました~よろしくお願いします!
レイっぽいセンス…となると、やはり相当英国的ですよね。デカダンっぽさを前面に押し出すところもモロに欧州風ですもんね。レイのクールな視点と比べると、さらにグッと内省的な感じもします。

2007/05/23 (Wed) 23:26 | EDIT | REPLY |   
フレ  
コメントありがとう!

>クロムさん
うわ、思い入れありでしたか…。でも、この人凄いセンスありますよね。マニア向けなのかもしれないけど結構好きだなぁ。ソロ名義でも何でも面白いと思うもん。こういう人が気に掛かるってのはなかなかツウですな(笑)。

>いたち野郎さん
デカダンで英国的。内省的っつうとこはまだ突き詰めていないんだけど、きっとそうなんだろうね。じっくりと聞き込んで行きたい人の一人です。

2007/05/26 (Sat) 10:00 | EDIT | REPLY |   
茶  

こんばんは~♪
PSYCOMODO ってくらいだもんで、最高モードです!もお RITZ(Aラス) と CAVALIERS(Bスタ) この並びが絶妙ですね。CDでは当然連続して並んでいるのでしょう。どんなイメージなのかわくわくします。
デカダンとか退廃とかはよくわからないです。高度成長~オイル・ショック~バブル~平成大不況~3.11と経験してきた日本で育った僕には、多分一生わからないと思う。でもとりわけこの二曲にはやけに惹きつけられるのです。

2011/05/29 (Sun) 01:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>茶さん

さすがリアルタイムな方のご意見には適いませぬ…。
デカダンって後からついたイメージなんですかね。
それでもひきつけられる曲ってのは曲のよさなんでしょうか、フムフム…。

2011/05/29 (Sun) 08:42 | EDIT | REPLY |   
茶  

フレさん。
いやリアル・タイムじゃないですよ。中学生がデカダンとか退廃なんて言葉に惹かれて聴いていたら怖いですぅ~。。。
実際十年以上経って初聴きした PSYCOMODO ですが、まあ普通のポップスではない何かは感じたものの、それほどそんな部分に関連性は感じなかったですわ(苦笑)。
それに「退廃」なんてイメージに引いてしまう人もたくさんいますからね。
まあ「退廃文学」とやらをカラーコーンをスラロームするように避けてきた僕ですので(笑)。感じ方は千差万別でしょう♪

2011/05/31 (Tue) 13:55 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>茶さん

ま、確かにデカダンなんて言葉、知らないですもんね(笑)。
ただ、そういうのを聴いてどこか違う、っていう感性こそがロック聴くセンスかも♪

2011/06/01 (Wed) 11:11 | EDIT | REPLY |   

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  • 2007.05.23 (Wed) 23:24 | 4番、サード、いたち野郎。