Paul Rodgers - Live In Glasgow

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 しかしとにかく元気な人だ。60年代からロックシーンに登場してきて今でもバリバリに現役でしかもまだまだ全盛期と言わんばかりのその声量と歌の巧さと言ったら他のジジイロック連中とは比べモノにならないくらいの現役度なのだ。そして活動の幅も広がる一方でファンを魅了して止まない最高の歌い手の一人と言えるポール・ロジャース。ついこないだにはクィーンとの合体というセンセーショナルな話題と共に来日公演を果たし、しかもそれがフレディ・マーキュリーを完全に塗り替えてしまうくらいのパワーで迫ってくるという圧倒的存在感によってクィーンの曲をクィーンのメンバーをバックに従えたポール・ロジャースのソロライブという図式にしてしまったし、かと思えばその後すぐにサマーソニックに単独で来日し、今度は自身のキャリア総括的な、しかも今まであまりライブでは聴かれなかった曲を率先して選曲したかのようなチョイスでライブを果たし、その模様はスカパーで放送されたので見れた人も多いだろうし、何も期待せずに見ていた自分的にはかなり驚いた次第だ。なんせファームの曲まで持ってくるとは思わなかったもんなぁ。

Live in Glasgow Live in Glasgow (Dol Dts)

 そんなポール・ロジャースがそのライブの延長か、最新作では2006年にグラスゴーで行われたライブアルバム「Live in Glasgow」をリリースした。もうじきDVDもリリースされるみたいなのでそれも気になるんだけど、まずは音を聴いてみたのだ。う~む、やっぱり相変わらずっつうか、凄いよなぁ、この歌の巧さと声量と迫力は。しかもライブで歌われた曲目を見てもらうとわかるんだけど、正に往年の名曲のオンパレードでサマソニ公演での意外性ほどではないけど万遍なく網羅してる…っつうかもう一度フリーというバンドにスポットを当てているような感じだよね。バドカンからの曲は恒例とも言えるけど、フリーの曲をここまで歌うのってそうそうなかったような気がするもん。まぁ、名作「マディ・ウォーター・ブルーズ」アルバム以降の十数年間のライブはあまりよく知らないので実際はどうだったのかわかんないけど、ここで聴けるのは正に一人フリー状態。しかも全盛期よりも歌に磨きが掛かっているのでもの凄くこなれているんだよね。

 ただまぁ、音的な違和感としては最先端のギターの歪んだ音なのでやっぱり最近のハードロックみたいな音が鳴ってるのがニール・ショーンと一緒にやってる時なんかもそうだけどかなり耳についてしまうんだよね。しょうがないけどさ。もうちょっとフリーマニアなギタリストとかベーシストを集めてプレイすればいいのになぁと思ってしまう。まぁ、あの個性を再現できないことが分かっている時点でまったく新しいアプローチで曲を復活させるというのも分かるんだけどさ、ファンってのはわがままだよなぁ(笑)。しかしこのライブ盤、今のポール・ロジャースの歌が完全に詰め込まれたもので最後まで声を枯らすこともなく完璧に仕上がっている見事なアルバムで、素晴らしいな。今後も色々な試みに挑戦してもらいたいなぁ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 1

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zep  

あ~、それ。わかりますぅ…w

ギターやドラムの音が奇麗というか、クリアというか、イマドキというか
ポールの声ともの凄く違和感があるという話題。

もうちょっとこう…モコっと枯れた昔の歪みでやってもらうと
かっこいいのに!という感じですよね~…。

サマソニの映像はボクも見ました。
クイーンでのライブもよかったけど、やっぱポールは
ブルースロックの人やな…なんて思えるウマさでしたね(^^

2007/05/19 (Sat) 09:06 | EDIT | REPLY |   

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