Bad Company - Straight Shooter
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ミック・ラルフス最大の貢献バンドと言えばやっぱりバッド・カンパニーだねぇ。貢献バンドと言ってはいけないのだろうけど、後追いロックファンからしてみるとどうしてもポール・ロジャースの圧倒的な歌声の存在感がダントツで、その他はそのサポート、みたいに見えてしまう。いや、当時はスーパーバンドって云うことで騒がれたのは知ってるんだけど、やっぱりそうやって見えてしまう。それと云うのもミック・ラルフスもそれほど目立つギタリストかというもんじゃないし、ボズ・バレルにしてもやはり地味だし、サイモン・カークも同じく。ただ、別にそれが悪いっていうのではなくってそういうカラーで彩られたバンドだからこそ良かったんだよ。
最も有名なのはやっぱり話題性の高かったファーストアルバムで、スカッと抜けたアメリカ志向のサウンドは大いに受けた。そしてこのセカンドアルバム「Straight Shooter」もまたファーストアルバムと同じ路線のまま間を開けずにリリースされたものなので、その音楽性は変わっていない。云うならばファーストよりも更に粒揃いの曲が多いので、一般的なファンはここまでがバドカンとするだろう。三枚目以降はもちろんファン的には聴くんだけどどこか音楽性が不安定というのかまとまりのないアルバムになりつつあるというのか、そんな感じなので、バンドとしての一体感があるセカンドアルバムまでは結構良いと思う。
初っ端からご機嫌な曲が二発続くし、しっかりとミック・ラルフスのギターもモット時代よりも更にハードにドライヴしているし、ポール・ロジャースの歌はかなり垢抜けてブルース歌手というものからロックシンガーと云うような歌い方に成長している。この頃のポールって凄く充実してるよなぁやっぱり。曲もカラフルだし、歌も一生懸命歌うんじゃなくって味を出した歌い方になってるし、多分あれこれと楽器もやってるだろうからなぁ。確かこのアルバム出してツアーやってる最中にフリー時代の親友ポール・コゾフが亡くなってしまって、ライブ前には誰も教えてくれなくて終わってから聞いたってことで激怒したとか。一方ではフリー時代よりも更にスターダムに昇っていったにもかかわらず、他方では天に召されてしまったという対極のロックスター達。そんな想いを馳せて名曲「Shooting Star」を聴くと、ミック・ラルフスのギターソロが良い味出してるんだよ。
まだまだこのバンドが青春という人も多いだろうし、これから聴く人も多分ロックというものの面白さを味合わせてくれる重要な英国ロックバンドだからね、いいよ。
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