George Harrison with Eric Clapton and His Band - Live in Japan
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George Harrison with Eric Clapton and His Band - Live in Japan (1992)

ロック好きだな、と自認してからはひたすらにロックばかり、それからその派生やルーツ、影響を受けた音楽や影響を与えた音楽などと幅を広げていったが、さすがにン十年も聴いていると満腹感がハンパなく、だからこそ新しい刺激を求めたりもするが、結局そこまで目新しいサウンドが弾き出される事も多くはないから元々のルーツに戻る場合が多い。ふと思ったのは、その見地からするとビートルズとは自分の中にある音楽なのだろうか、と自問してみた。ロックと言うには幅広く天才肌が強すぎるし、ポップと言うにはバンド編成だけで色々こなしてしまっているので、音楽的に見てもかなり特殊な存在だし、ビートルズと言うひとつのジャンルを形成しているのは当然。実は物凄くビートルズは聴いたので、多分かなり端から端までニッチに突っ込んでいるが、好きか嫌いかで言えばさほど好きでもない。良い曲多いし教科書のようなもので聴かなきゃ始まらないから聴いてるが、ロックじゃないという点が大きい。ジョンはひらすらロックだが、バンドとしてはそうでもないと思ってる。出てくる楽曲もロックの枠に収まりきらないし、だから原点ではあるが好き嫌いでもない。メンバーのソロ作品に展開するともっと顕著になり、ジョンのアルバム以外はほとんど自分的には面白味を感じない。ジョージのアルバムが次に好きかな、くらい。そういう事を公に言ってしまっても良いかというくらいには時間が経っていると思うが、初期の自分のブログを読み直していてもそこには気づいておらず、何とか聴こうとしているようだったから敢えて書いてみた。
Geroge Harrisonはソロキャリアでほとんどツアーを行っていない。2回くらいしかツアーしてないらしいので、そのウチの一回となった1991年の日本公演はとても貴重なライブだったようだ。しかもエリック・クラプトンのみならず、その時点でのクラプトンバンド全員を従えての来日公演だったから強烈なインパクトを放ち、日本のファンが東京ドーム3日間を埋め尽くす程の人気ぶり。これがジョージの人気だったかクラプトンとジョージだからの人気だったかは分からないが、自分もその時ライブに行っているのを考えると、やはりクラプトンとジョージだったから行ったとの気持ちの方が大きい。そのライブは12月1日から17日までと2週間以上に渡り日本全国を回るツアーで、存分に日本を味わった模様だが、途中の大阪公演あたりからジョージの意向でライブレコーディングが開始されたようだ。故に12月11日以降のライブソースだけが残されているようで、ツアー初頭にやってた曲の幾つかは録音が残されていない模様だが、それを補って余りある超絶好調のライブ音源が幾つも録られたようだ。そこから更にベストチョイスされた演奏が1992年の7月にCD2枚組のライブアルバム「Live in Japan」としてリリースされた。当時はこれがいつのどこのライブからの編集かは不明なままで、とにかく日本公演だから聴いておけとばかりに聴いていたが、2004年にリミックスされ、その時には概ね12月11、15、17日の公演から収録されており、超絶プレイだった14日のライブは「While My Guitar Gently Weeps」で使われている程度と聴いて驚いた。ジョージ目線で見ればそういう事だったかもしれないが、クラプトン目線で見れば14日のライブはホント、凄かったから今でも覚えている。メンバーすら感動して抱き合ってたくらいだから彼らの中でも何かが降臨してきて素晴らしい演奏となったショウだったと思うが、本作ではクラプトンバンドでの演奏は全てオミットしてあるのでその瞬間をどうのという話でもない。ただ、「While My Guitar Gently Weeps」のギタープレイの凄さはやはり味が違う。当然他の曲でもクラプトンのソロが入るとぶっ飛ぶくらいにレベルアップした凄いギターが聴けてしまうので、どれだけこの時期のクラプトンが充実していた事かが良く分かる。
ただ、実はこの1991年はクラプトンにとって息子を亡くしている年なので相当に落ち込んでいたのはクラプトンの方で、ジョージはそれを見て自分のツアーをクラプトンと一緒に出来たら良いなと声がけしたらしい。そしたらこの大成功どころかその想いこそがドームのクラプトンバンドの演奏時に炸裂したとも言える、と勝手に思ってる。いずれにしてもジョージとクラプトンの人間模様の集結がここで目の前で見せられ、当然ながら演奏される曲はビートルズやジョージのソロ作、ヒット曲のオンパレード、最後は「Roll Over Beethoven」と昔ながらのカバー曲で締められているが、ライブ冒頭から聴いててもとにかくクラプトンバンドがタイトで素晴らしく、クラプトンのギターが出てくるとジョージが霞むくらいだが、そこはジョージのキャラで救われつつのプレイ。ジョージはプロとしてはやりにくかった部分あったと思うが、ファンが求めていたのは存分に見られる二人の演奏シーンだったのも分かっていただろう。こうしてCDに音が残されて聴いていると、ビートルズほどのものでもない、ジョージらしいと言えばジョージらしい曲が立ち並ぶが、スタジオ盤と比べてさほどライブの必要性も感じない曲で、冒頭のロックとは何ぞや的な思考に陥ったワケだ。ただ、それでこそジョージの曲、キャラクターで、聴いていれば曲の弱さと優しさが滲み出てきて、そのまま歌われているのもジョージらしいから普通にライブ盤とはそういうものだろう。白熱したライブアルバムと呼ばれるものでもないが、記念碑的歴史的意義の大きさから貴重な記録が、しかも日本公演なので日本人的に想い入れの湧くライブアルバムだから好まれる。改めて聴いてても概ね曲は知ってるし、今でもマザマザと目の前でジョージがギター弾いて歌ってる姿と、その向こうにクラプトンがいるシーンが浮かび上がるのだから印象深かったのだろう。

ロック好きだな、と自認してからはひたすらにロックばかり、それからその派生やルーツ、影響を受けた音楽や影響を与えた音楽などと幅を広げていったが、さすがにン十年も聴いていると満腹感がハンパなく、だからこそ新しい刺激を求めたりもするが、結局そこまで目新しいサウンドが弾き出される事も多くはないから元々のルーツに戻る場合が多い。ふと思ったのは、その見地からするとビートルズとは自分の中にある音楽なのだろうか、と自問してみた。ロックと言うには幅広く天才肌が強すぎるし、ポップと言うにはバンド編成だけで色々こなしてしまっているので、音楽的に見てもかなり特殊な存在だし、ビートルズと言うひとつのジャンルを形成しているのは当然。実は物凄くビートルズは聴いたので、多分かなり端から端までニッチに突っ込んでいるが、好きか嫌いかで言えばさほど好きでもない。良い曲多いし教科書のようなもので聴かなきゃ始まらないから聴いてるが、ロックじゃないという点が大きい。ジョンはひらすらロックだが、バンドとしてはそうでもないと思ってる。出てくる楽曲もロックの枠に収まりきらないし、だから原点ではあるが好き嫌いでもない。メンバーのソロ作品に展開するともっと顕著になり、ジョンのアルバム以外はほとんど自分的には面白味を感じない。ジョージのアルバムが次に好きかな、くらい。そういう事を公に言ってしまっても良いかというくらいには時間が経っていると思うが、初期の自分のブログを読み直していてもそこには気づいておらず、何とか聴こうとしているようだったから敢えて書いてみた。
Geroge Harrisonはソロキャリアでほとんどツアーを行っていない。2回くらいしかツアーしてないらしいので、そのウチの一回となった1991年の日本公演はとても貴重なライブだったようだ。しかもエリック・クラプトンのみならず、その時点でのクラプトンバンド全員を従えての来日公演だったから強烈なインパクトを放ち、日本のファンが東京ドーム3日間を埋め尽くす程の人気ぶり。これがジョージの人気だったかクラプトンとジョージだからの人気だったかは分からないが、自分もその時ライブに行っているのを考えると、やはりクラプトンとジョージだったから行ったとの気持ちの方が大きい。そのライブは12月1日から17日までと2週間以上に渡り日本全国を回るツアーで、存分に日本を味わった模様だが、途中の大阪公演あたりからジョージの意向でライブレコーディングが開始されたようだ。故に12月11日以降のライブソースだけが残されているようで、ツアー初頭にやってた曲の幾つかは録音が残されていない模様だが、それを補って余りある超絶好調のライブ音源が幾つも録られたようだ。そこから更にベストチョイスされた演奏が1992年の7月にCD2枚組のライブアルバム「Live in Japan」としてリリースされた。当時はこれがいつのどこのライブからの編集かは不明なままで、とにかく日本公演だから聴いておけとばかりに聴いていたが、2004年にリミックスされ、その時には概ね12月11、15、17日の公演から収録されており、超絶プレイだった14日のライブは「While My Guitar Gently Weeps」で使われている程度と聴いて驚いた。ジョージ目線で見ればそういう事だったかもしれないが、クラプトン目線で見れば14日のライブはホント、凄かったから今でも覚えている。メンバーすら感動して抱き合ってたくらいだから彼らの中でも何かが降臨してきて素晴らしい演奏となったショウだったと思うが、本作ではクラプトンバンドでの演奏は全てオミットしてあるのでその瞬間をどうのという話でもない。ただ、「While My Guitar Gently Weeps」のギタープレイの凄さはやはり味が違う。当然他の曲でもクラプトンのソロが入るとぶっ飛ぶくらいにレベルアップした凄いギターが聴けてしまうので、どれだけこの時期のクラプトンが充実していた事かが良く分かる。
ただ、実はこの1991年はクラプトンにとって息子を亡くしている年なので相当に落ち込んでいたのはクラプトンの方で、ジョージはそれを見て自分のツアーをクラプトンと一緒に出来たら良いなと声がけしたらしい。そしたらこの大成功どころかその想いこそがドームのクラプトンバンドの演奏時に炸裂したとも言える、と勝手に思ってる。いずれにしてもジョージとクラプトンの人間模様の集結がここで目の前で見せられ、当然ながら演奏される曲はビートルズやジョージのソロ作、ヒット曲のオンパレード、最後は「Roll Over Beethoven」と昔ながらのカバー曲で締められているが、ライブ冒頭から聴いててもとにかくクラプトンバンドがタイトで素晴らしく、クラプトンのギターが出てくるとジョージが霞むくらいだが、そこはジョージのキャラで救われつつのプレイ。ジョージはプロとしてはやりにくかった部分あったと思うが、ファンが求めていたのは存分に見られる二人の演奏シーンだったのも分かっていただろう。こうしてCDに音が残されて聴いていると、ビートルズほどのものでもない、ジョージらしいと言えばジョージらしい曲が立ち並ぶが、スタジオ盤と比べてさほどライブの必要性も感じない曲で、冒頭のロックとは何ぞや的な思考に陥ったワケだ。ただ、それでこそジョージの曲、キャラクターで、聴いていれば曲の弱さと優しさが滲み出てきて、そのまま歌われているのもジョージらしいから普通にライブ盤とはそういうものだろう。白熱したライブアルバムと呼ばれるものでもないが、記念碑的歴史的意義の大きさから貴重な記録が、しかも日本公演なので日本人的に想い入れの湧くライブアルバムだから好まれる。改めて聴いてても概ね曲は知ってるし、今でもマザマザと目の前でジョージがギター弾いて歌ってる姿と、その向こうにクラプトンがいるシーンが浮かび上がるのだから印象深かったのだろう。
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