Jimmy Page - Outrider
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Jimmy Page - Outrider (1988)

1988年6月、エアロスミス来日公演のライブに行く前にレコード屋に寄って期待満々でリリースされたばかりのジミー・ペイジのソロアルバム「Outrider」とアンディ・マッコイの「Too Much Ain't Enough」を買った記憶がある。レコード屋でその2枚を買った時点で早く家に帰ってレコード聴きたくてしょうがなかったが、一方では初めて見られるエアロスミスのライブも気になって気になってと何とも贅沢な一日を過ごしたが、この時のエアロスミスのライブはそりゃもうカッコ良くてカッコ良くて。席も目の前10列目以内くらいだったのでメンバーの表情から何からきちんと見れて、スティーブン・タイラーもジョー・ペリーも眼の前をわざわざステージから降りてきて駆け抜けながらライブやってたくらい。シーンに復帰して大ヒット作「Permanent Vacation」を放っての日本公演だったから凄かった。勢いのあるバンド、勢いのある時期、勢いのあるライブ、もう絶頂期のステージが見れたのは今でも覚えている。ライブ見ている時は座席を立っているから、このレコード袋は当然席に置いたままになるので、それはそれで気が気じゃなくて結局足元に置いてライブに挑んでいた気もするが、そう思うとライブの前にはレコードや何か買い物をして荷物を気にしなければならない状況は良くないと思った。基本手ブラで参戦してライブは楽しむ方が良い。そんなライブの余韻に浸りながら今度は家に戻りレコードを聴く、事はなく、結局翌日以降にレコードを聴き始めたような気がする。
Jimmy Pageソロ名義では1982年に映画のサントラ「Death Wish II」が有名だろうが、その前には「Luciffer Rising」のサントラの仕事もあった。ただ、この頃はきちんとリリースされていなかったので、噂や話題、マニアネタでしかなかったが、21世紀に入ってしばらくしたらJimmy Pageオフィシャルサイトからリリースされたのも記憶に新しい。その後は1985年にロイ・ハーパーとのセッション名義で「Jugula」がリリースされているがあまり話題にならないのは何故だろう。当然ながらロイ・ハーパーの作品にジミー・ペイジが参加した要素が強く、名前だけ借りられているかのようなイメージすらあるが、この頃二人は何公演も共演していて、幾つかの音源も残されているし、そのひとつがセッションアルバムとしてリリースされた印象。アコースティックで英国風でしかないロイ・ハーパー色が強すぎるからジミー・ペイジ色を読み切れないのでなかなか話題にしにくいのだろう。そして機が熟しての1988年に完全ソロ名義でのロック作「Outrider」をリリースしたのが時系列的なジミー・ペイジの仕事で、その合間にはThe Firmでの2枚のアルバムが1985年、86年と立て続けにリリースされているので、80年代も案外ジミー・ペイジは仕事をこなしまくっていた事が分かる。だが、ようやくリリースされたソロアルバム的な情報発信をよく見かける事があり、なかなか世間的に納得の得られる活動と仕事は結びつかないものだと思う。この「Outrider」はかなり色々と試行錯誤を重ねて人選を進めての作品だったと思われるので、当然タイミングの計り具合もあっただろうが、地味に良く作られているし、コンセプトも狙いもきちんと見えているアルバムな側面も持つ。ドラムは概ねこの頃また二十歳すぎくらいだったジェイソン・ボーナムを起用し、ボンゾらしいパワフルなドラミングを上手く使い、リスナーにも納得の人選をしているし、ベースにはThe Firmからのトニー・フランクリンとスタジオマルチミュージシャンのダーバン・ラヴァーデとフェリックス・クリシュを起用。ここは話題作りにトニー・フランクリンをシングル曲で使ったのか、時系列タイミング的にトニー・フランクリンが「Wasting My Time」に合ったのかは分からない。そして話題はボーカリストの選定だが、以前からクリス・ファーロウとは一緒にやろうと話していたようで、ようやくここで60年代からの念願が叶ったようだ。ジョン・マイルスはどこかで聴いてからの起用かタイミングが何かあったのか良く知らないが、覇気があって良い刺激になるボーカリストだったのかもしれない。そして一曲だけロバート・プラントの参加だが、これはプラントの「Now & Zen」での共演あたりと時期的にダブるのでお互い様の意味合いが強いだろう。そんな人選での今聴き直してみれば結構渋めなジミー・ペイジ色がたっぷり付いたブルース・ロックに戻ったかのような作風。
「Wasting My Time」のPVを最初に見た時にはもう皆あの短いスライドバーを買いに行った事だろう。更にこれだけ単純な誰でも思い付くだろうリフフレーズのカッコ良さが流石にジミー・ペイジ、と思われたし、そこでやはりジミー・ペイジと唸らされたのは曲中でのドラムの裏表のリズム入れ替えパートの面白さ。ジェイソン・ボーナムが独自で思い付いたハズもないからジミー・ペイジの指示で表裏ひっくり返したり戻したりしてお得意の耳に引っ掛かるリフ楽曲を構築している。ジョン・マイルズの歌も案外ロバート・プラントよりも高いシャウト気味の歌声なので今更ながらZeppelinらしさが味わえると言えば味わえる。続く「Wanna Make Love」にしてもZeppelin時代からのフレージングやリズムの味わい方が思い切り詰め込まれているので、馴染みやすい楽曲だと思うが、ここでジョン・マイルズの歌が少々耳に付く印象があるのは、中途半端にメロディがあるからだろうか。もう少しドラムが重めにスロウだと、この軽さが払拭出来たのかもしれないが、楽曲の勢いとギターの洪水で割と満足出来る。そしてグイッと惹き込まれるギターリフから始まる「Writes of Winter」辺りはジミー・ペイジ得意のインストナンバーで、それこそ映画のサントラでもこの手の曲は出て来ていたから、不思議さもなくロック組曲的にギターでのメロディプレイ的に聴いていくと疾走感もあって秀逸な楽曲と分かる。期待のロバート・プラントボーカル曲の「The Only One」はギターのイントロからしてワクワクするし、プラントのボーカルが入ってからもやはり馴染みやすいジミー・ペイジのギターとプラントの歌声。この組み合わせなら曲が多少聴き慣れなくてもピタリとハマってくるのが不思議。この頃プラントがソロアルバムで創り上げていた作風に近く、だからこそプラントはこの曲で参加し、存在感をしっかりとアピールしている。ややヘヴィ目なリフから始まる「Liquid Mercury」はまたしてもインストナンバーでこれも映画のサントラ的に出て来ても良さそうなテーマありき、展開ありきのジミー・ペイジらしい組曲風味。
B面はレオン・ラッセル作曲の1970年にはB.B.Kingがヒットさせ、その後もジョン・メイヤーが再演してしっかりとメジャーになっている「Hummingbird」から始まるが、自分も初めて聴いたこの曲が本アルバムバージョンだったので印象深く、その後様々なロックを聴くと所々でこの曲が出てくるので、他のバージョンも聴いたが、やはりクリス・ファーロウの渋い歌声と少々気に入らないコーラスの入ったジミー・ペイジのギターが響く本バージョンが好き。とにかくジミー・ペイジがギターソロ含めてオブリガードまでも弾きまくっているので、ハマりやすかった曲だったのだろう。その分美しく叙情的に盛り上がり、加えてのクリス・ファーロウの実力が文句なしに発揮されている名演。そしてギターオーケストレーションを狙うかのような「Emerald Eyes」もアコギ中心ながら美しく、それこそロイ・ハーパーとの共演から生まれ出てきたようなアレンジな気もするが、そこで不足していたエレキギターでのメロディラインを取り入れて、一大組曲として仕上げている素晴らしさ。ドラムがジェイソンではなくバリーモア・バロウなる人で、派手さも力強さも特に見当たらない無難な音色と手数だからか曲を邪魔する事なくマッチしたスタイルに仕上がっているのも良かったのかもしれない。そして過去から何も変わらず、正しくこれがクリス・ファーロウとやりたかったのだろう「Prison Blues」はものの見事にオーソドックスなエレクトリックブルースそのもので、嬉しい事にジミー・ペイジがギターを「Since I've Been Loving You」のライブバージョン並みに弾きまくっている。呼応するかのようにクリス・ファーロウもこれでもかとばかりに歌い上げている時代が20年前なら超絶絶賛のロックブルース作の7分強。アルバム最後はこれもまた素晴らしき発展的ブルースソングとなる「Blues Anthem」で今度はメロディアスなブルースを歌い上げるクリス・ファーロウとしっかりとそのムードを支えて発展させていくジミー・ペイジのプロデュースが見事な美しく素晴らしく叙情的で情感溢れる名曲。ストリングスまで起用しての盛り上げ方はクリス・ファーロウも喜んだだろうし、ギターソロもこれまでにジミー・ペイジがこのようなギターソロを弾くなど聴いた事のないような展開とフレーズのオンパレードで、流石に引く手あまたのスタジオ・ミュージシャン経験豊富なだけあり、曲にマッチしたプレイを聴ける。見事にアルバム最後を飾る実に素晴らしい楽曲で終焉。
1988年にリリースされ、今に至るまでリマスタリングもボーナストラックもデラックス・エディションも何も新たに加えられて再発された事のない、その意味では見捨てられたアルバムかもしれないし、もしかしたらそういうネタも残されていないだけかもしれない「Outrider」。それでもこの後ツアーに出て幾つかのライブがそれなりに残されている事を知っている身としては、それらも含めてもう一度スポットライトを浴びせても良いのではないかと思うアルバム。ただ全般的に言えるのはギターの音色があまりにも80年代しすぎている辺りが残念。それ以外は改めて聴けば案外Zeppelin風味溢れる作品でもあり、そもそもアルバムとしてもしっかりしているのは当然ながら聴き応えある作品だ。

1988年6月、エアロスミス来日公演のライブに行く前にレコード屋に寄って期待満々でリリースされたばかりのジミー・ペイジのソロアルバム「Outrider」とアンディ・マッコイの「Too Much Ain't Enough」を買った記憶がある。レコード屋でその2枚を買った時点で早く家に帰ってレコード聴きたくてしょうがなかったが、一方では初めて見られるエアロスミスのライブも気になって気になってと何とも贅沢な一日を過ごしたが、この時のエアロスミスのライブはそりゃもうカッコ良くてカッコ良くて。席も目の前10列目以内くらいだったのでメンバーの表情から何からきちんと見れて、スティーブン・タイラーもジョー・ペリーも眼の前をわざわざステージから降りてきて駆け抜けながらライブやってたくらい。シーンに復帰して大ヒット作「Permanent Vacation」を放っての日本公演だったから凄かった。勢いのあるバンド、勢いのある時期、勢いのあるライブ、もう絶頂期のステージが見れたのは今でも覚えている。ライブ見ている時は座席を立っているから、このレコード袋は当然席に置いたままになるので、それはそれで気が気じゃなくて結局足元に置いてライブに挑んでいた気もするが、そう思うとライブの前にはレコードや何か買い物をして荷物を気にしなければならない状況は良くないと思った。基本手ブラで参戦してライブは楽しむ方が良い。そんなライブの余韻に浸りながら今度は家に戻りレコードを聴く、事はなく、結局翌日以降にレコードを聴き始めたような気がする。
Jimmy Pageソロ名義では1982年に映画のサントラ「Death Wish II」が有名だろうが、その前には「Luciffer Rising」のサントラの仕事もあった。ただ、この頃はきちんとリリースされていなかったので、噂や話題、マニアネタでしかなかったが、21世紀に入ってしばらくしたらJimmy Pageオフィシャルサイトからリリースされたのも記憶に新しい。その後は1985年にロイ・ハーパーとのセッション名義で「Jugula」がリリースされているがあまり話題にならないのは何故だろう。当然ながらロイ・ハーパーの作品にジミー・ペイジが参加した要素が強く、名前だけ借りられているかのようなイメージすらあるが、この頃二人は何公演も共演していて、幾つかの音源も残されているし、そのひとつがセッションアルバムとしてリリースされた印象。アコースティックで英国風でしかないロイ・ハーパー色が強すぎるからジミー・ペイジ色を読み切れないのでなかなか話題にしにくいのだろう。そして機が熟しての1988年に完全ソロ名義でのロック作「Outrider」をリリースしたのが時系列的なジミー・ペイジの仕事で、その合間にはThe Firmでの2枚のアルバムが1985年、86年と立て続けにリリースされているので、80年代も案外ジミー・ペイジは仕事をこなしまくっていた事が分かる。だが、ようやくリリースされたソロアルバム的な情報発信をよく見かける事があり、なかなか世間的に納得の得られる活動と仕事は結びつかないものだと思う。この「Outrider」はかなり色々と試行錯誤を重ねて人選を進めての作品だったと思われるので、当然タイミングの計り具合もあっただろうが、地味に良く作られているし、コンセプトも狙いもきちんと見えているアルバムな側面も持つ。ドラムは概ねこの頃また二十歳すぎくらいだったジェイソン・ボーナムを起用し、ボンゾらしいパワフルなドラミングを上手く使い、リスナーにも納得の人選をしているし、ベースにはThe Firmからのトニー・フランクリンとスタジオマルチミュージシャンのダーバン・ラヴァーデとフェリックス・クリシュを起用。ここは話題作りにトニー・フランクリンをシングル曲で使ったのか、時系列タイミング的にトニー・フランクリンが「Wasting My Time」に合ったのかは分からない。そして話題はボーカリストの選定だが、以前からクリス・ファーロウとは一緒にやろうと話していたようで、ようやくここで60年代からの念願が叶ったようだ。ジョン・マイルスはどこかで聴いてからの起用かタイミングが何かあったのか良く知らないが、覇気があって良い刺激になるボーカリストだったのかもしれない。そして一曲だけロバート・プラントの参加だが、これはプラントの「Now & Zen」での共演あたりと時期的にダブるのでお互い様の意味合いが強いだろう。そんな人選での今聴き直してみれば結構渋めなジミー・ペイジ色がたっぷり付いたブルース・ロックに戻ったかのような作風。
「Wasting My Time」のPVを最初に見た時にはもう皆あの短いスライドバーを買いに行った事だろう。更にこれだけ単純な誰でも思い付くだろうリフフレーズのカッコ良さが流石にジミー・ペイジ、と思われたし、そこでやはりジミー・ペイジと唸らされたのは曲中でのドラムの裏表のリズム入れ替えパートの面白さ。ジェイソン・ボーナムが独自で思い付いたハズもないからジミー・ペイジの指示で表裏ひっくり返したり戻したりしてお得意の耳に引っ掛かるリフ楽曲を構築している。ジョン・マイルズの歌も案外ロバート・プラントよりも高いシャウト気味の歌声なので今更ながらZeppelinらしさが味わえると言えば味わえる。続く「Wanna Make Love」にしてもZeppelin時代からのフレージングやリズムの味わい方が思い切り詰め込まれているので、馴染みやすい楽曲だと思うが、ここでジョン・マイルズの歌が少々耳に付く印象があるのは、中途半端にメロディがあるからだろうか。もう少しドラムが重めにスロウだと、この軽さが払拭出来たのかもしれないが、楽曲の勢いとギターの洪水で割と満足出来る。そしてグイッと惹き込まれるギターリフから始まる「Writes of Winter」辺りはジミー・ペイジ得意のインストナンバーで、それこそ映画のサントラでもこの手の曲は出て来ていたから、不思議さもなくロック組曲的にギターでのメロディプレイ的に聴いていくと疾走感もあって秀逸な楽曲と分かる。期待のロバート・プラントボーカル曲の「The Only One」はギターのイントロからしてワクワクするし、プラントのボーカルが入ってからもやはり馴染みやすいジミー・ペイジのギターとプラントの歌声。この組み合わせなら曲が多少聴き慣れなくてもピタリとハマってくるのが不思議。この頃プラントがソロアルバムで創り上げていた作風に近く、だからこそプラントはこの曲で参加し、存在感をしっかりとアピールしている。ややヘヴィ目なリフから始まる「Liquid Mercury」はまたしてもインストナンバーでこれも映画のサントラ的に出て来ても良さそうなテーマありき、展開ありきのジミー・ペイジらしい組曲風味。
B面はレオン・ラッセル作曲の1970年にはB.B.Kingがヒットさせ、その後もジョン・メイヤーが再演してしっかりとメジャーになっている「Hummingbird」から始まるが、自分も初めて聴いたこの曲が本アルバムバージョンだったので印象深く、その後様々なロックを聴くと所々でこの曲が出てくるので、他のバージョンも聴いたが、やはりクリス・ファーロウの渋い歌声と少々気に入らないコーラスの入ったジミー・ペイジのギターが響く本バージョンが好き。とにかくジミー・ペイジがギターソロ含めてオブリガードまでも弾きまくっているので、ハマりやすかった曲だったのだろう。その分美しく叙情的に盛り上がり、加えてのクリス・ファーロウの実力が文句なしに発揮されている名演。そしてギターオーケストレーションを狙うかのような「Emerald Eyes」もアコギ中心ながら美しく、それこそロイ・ハーパーとの共演から生まれ出てきたようなアレンジな気もするが、そこで不足していたエレキギターでのメロディラインを取り入れて、一大組曲として仕上げている素晴らしさ。ドラムがジェイソンではなくバリーモア・バロウなる人で、派手さも力強さも特に見当たらない無難な音色と手数だからか曲を邪魔する事なくマッチしたスタイルに仕上がっているのも良かったのかもしれない。そして過去から何も変わらず、正しくこれがクリス・ファーロウとやりたかったのだろう「Prison Blues」はものの見事にオーソドックスなエレクトリックブルースそのもので、嬉しい事にジミー・ペイジがギターを「Since I've Been Loving You」のライブバージョン並みに弾きまくっている。呼応するかのようにクリス・ファーロウもこれでもかとばかりに歌い上げている時代が20年前なら超絶絶賛のロックブルース作の7分強。アルバム最後はこれもまた素晴らしき発展的ブルースソングとなる「Blues Anthem」で今度はメロディアスなブルースを歌い上げるクリス・ファーロウとしっかりとそのムードを支えて発展させていくジミー・ペイジのプロデュースが見事な美しく素晴らしく叙情的で情感溢れる名曲。ストリングスまで起用しての盛り上げ方はクリス・ファーロウも喜んだだろうし、ギターソロもこれまでにジミー・ペイジがこのようなギターソロを弾くなど聴いた事のないような展開とフレーズのオンパレードで、流石に引く手あまたのスタジオ・ミュージシャン経験豊富なだけあり、曲にマッチしたプレイを聴ける。見事にアルバム最後を飾る実に素晴らしい楽曲で終焉。
1988年にリリースされ、今に至るまでリマスタリングもボーナストラックもデラックス・エディションも何も新たに加えられて再発された事のない、その意味では見捨てられたアルバムかもしれないし、もしかしたらそういうネタも残されていないだけかもしれない「Outrider」。それでもこの後ツアーに出て幾つかのライブがそれなりに残されている事を知っている身としては、それらも含めてもう一度スポットライトを浴びせても良いのではないかと思うアルバム。ただ全般的に言えるのはギターの音色があまりにも80年代しすぎている辺りが残念。それ以外は改めて聴けば案外Zeppelin風味溢れる作品でもあり、そもそもアルバムとしてもしっかりしているのは当然ながら聴き応えある作品だ。
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