U.K. - U.K.



ついでだからホールズワースが後から関わった割に自身を有名にしてしまったU.K.というバンドの紹介もしておこう。簡単に言えば末期キング・クリムゾンからロバート・フリップの代わりにホールズワースを加入させたバンドメンバー構成。しかし当然それは結果論の偶然であってクリムゾンの延長線だなどとは誰も思ってないんだろうなぁ。自分も含めてね。言われてみると、そうか、そういうメンバーだ、とは思うけど、それはやっぱフリップ卿がいないからそう考えられないだけだろうな。うん。
まぁ、自分的に聴いた感じでは「テクニック史上主義バンド」みたいなモンで、そりゃ、みんなそんだけのテクがある人が集まっているので当然そうなるわけだ。しかし、曲を聴いているとわかるんだけど、どうしてこんなに変拍子で曲がグイグイとグルーブしていくんだ?それこそがジョン・ウェットンの恐ろしいトコロで、変拍子とか気にしなければ普通のビートでグルーブが利いているっていうくらいにしか聞こえないくらいに普通にノレるんだもん。オカシイよ、それ(笑)。ブラッフォードのプレイも相変わらずなんだけど、やっぱこの二人はヘン。アルバムを聴いているとホールズワースもそんなに出しゃばってなくって普通にバンドに溶け込んだ演奏なんだけど、やっぱりこのバックメンバー二人とエディ・ジョブソンがいたにも関わらず思い切り目立ってしまったらしい。やっぱりホールズワースもかなりヘンだ(笑)。
しかしこの後のウェットンがエイジアに進んだようなことからわかるように彼はポップ志向が割と強い傾向にある人で、純粋にテクニカル志向が強いブラッフォードとホールズワースは脱退してしまい、その穴埋めにテリー・ボジオ参加、っつう冗談みたいな話になるのだ。で、もともとトリオ編成志向だったウェットンとジョブソンはボジオを含めた超絶ポップバンドを目指すのだが、あまりにもメンバーのアクが強くて実に素晴らしいアルバム「デンジャー・マネー」が出来上がってしまったのだった。それで来日公演して更にインパクトを残し、その日本公演もCDになってるので聞いてみれば一目瞭然か。
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