椎名林檎 - 無罪モラトリアム
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椎名林檎 - 無罪モラトリアム (1999)

バンドのスタジオに入る時に大抵コンビニ寄って軽い食べ物や飲み物買って行ったが、そのコンビニでBGMで流れていたフレーズが妙に印象的で、気になったので調べてその存在を知った椎名林檎嬢の名前。「歌舞伎町の女王」か「ここでキスして」かどちらかだったと思うが、その頃から知っててアルバムがリリースされますの報も聴いてその時すぐに買いに行って、どっぷりと浸かってしまったのもつい最近、と思っていたくらい。1999年頃のお話なので既に相当古い話になっているが、15年前の本ブログで随分と初期に取り上げていたらしく、素直な感想がいくらか書かれている。今見るとどれもこれも浅い感性と印象で書いている文章が多いので恥ずかしくもなるが、それは世に何かの作品を出しているアーティスト達も同じだろうか、それともそういう駄作は世に出さないから堂々と自信を持って初期の作品と言えるのだろうか、自分的にはプロじゃないからどうしても恥ずかしい文章だなとしか思えない。それはともかく、そんな林檎嬢との出会いからホント、一日何回聴いてたか、と言うくらいに聴いていたデビューアルバム「無罪モラトリアム」は後々で調べてみれば10代半ばから作り上げていた作品をバンド単位でセッションして一気に録り纏めた、勢い一発ながらもきちんとした最初期の集大成的作品として本人達は位置づけていたらしい。確かに名曲のオンパレード、全てが若いしパワフルで青さがあると言えばあるが、それも含めての素晴らしい作品で、生々しい単語や表現方法は後の作品では見られないストレートさを持っている。
この頃既にCD2枚分くらいのデモテープ集なんてのがアングラで出回っていて、タイミングもあって入手出来たのでそれも結構良く聴いていた。当時未発表の楽曲も多数入っていて、シンプルなピアノと歌だけのもあり、原曲の美しさ未熟さ骨格の太さなど色々と知ることも出来て楽しんでいたが、ふと今の時代はもしかして、と思ってみればYouTubeにも散々上がっているのであの貴重なデモテープはそこまでの希少アイテムではなくなっているようだ。それでもあの頃は重宝したソースで、自分的にはそういう背景から知って完成形を楽しむプロセスもアーティストを知る上で重要だと思うので、良い経験をした。そこでも思ったし、また今の、それ以降からの彼女のキャリアからしても当然だったが、本当に真の音楽家だった事を知らされた。単なるパンクに日本語重視のエキセントリックなパフォーマーではなかったと。可愛いふりしてライブでぶっ飛んでこの後のセカンドアルバム「勝訴ストリップ」でのノイジーな作風からもそっちの系統のアーティストと思ってたし。それが実は完全なる音楽家で壮大なオリンピックの音楽まで扱ってしまえるプロ中のプロだとはこの時点では思わなかった。今のそのキャリアを知った上で改めてこの最初のアルバム「無罪モラトリアム」を聴いてみると、随分と窮屈な中で一生懸命作り上げてセンセーショナルに出てきたものだと感じる。個人的にはこの初期の2枚のアルバムの勢いやパワフル感、カリスマ感や唯一無二の存在感が物凄く好きなので、その後の作品は未だまともに取り組めてはいないのは少々失礼かもしれない。
この後「本能」「罪と罰」「ギブス」と立て続けに強烈なシングルを連発してきてロック一辺倒だった自分含めた周囲の連中も完全にノックアウトされて取り組んでたし、そもそも「ここでキスして」にやられまくってたし、この後ビデオ「下剋上エクスタシー」がリリースされて速攻でライブを見て、そこでも真摯に地元に向き合う姿、そして真正面から取り組むライブの姿にも心打たれてどんどんハマっていったが、面白かった。単純に凄かったし面白かったし良い曲だったし魅了された。どこかのインタビューで本人も「椎名林檎をやるのは疲れる」と言っていたのを読んだ事あるが、そりゃそうだろうなと思った記憶もある。それくらいに突出した存在だったのも事実だし、だからそのヘンからガクンとトーンが下がって最初期のインパクトからは離れていった、すなわち自分も少々離れていった時期となる。いつまでもあんなの維持できる状況ではないので、当然そうなるが、そこからはなかなかじっくりと聴かなくなって今もそこまで聴こうとは思わないが、それでも最初期のあのとにかく何度も何度もリプレイして聴きまくるほどにハマったアルバムは人生でそこまで多くはない。今回実に久しぶりにこのアルバムを聴いているが、案の定3回くらいは繰り返して聴いているし、もうちょっと聴こうかなとすら思いつつ、そろそろセカンドアルバムにしようかとも考えながら聴いている所、つまり今でもその魅力は十分に放っている作品で、やはり好きなアルバム。素晴らしい。

バンドのスタジオに入る時に大抵コンビニ寄って軽い食べ物や飲み物買って行ったが、そのコンビニでBGMで流れていたフレーズが妙に印象的で、気になったので調べてその存在を知った椎名林檎嬢の名前。「歌舞伎町の女王」か「ここでキスして」かどちらかだったと思うが、その頃から知っててアルバムがリリースされますの報も聴いてその時すぐに買いに行って、どっぷりと浸かってしまったのもつい最近、と思っていたくらい。1999年頃のお話なので既に相当古い話になっているが、15年前の本ブログで随分と初期に取り上げていたらしく、素直な感想がいくらか書かれている。今見るとどれもこれも浅い感性と印象で書いている文章が多いので恥ずかしくもなるが、それは世に何かの作品を出しているアーティスト達も同じだろうか、それともそういう駄作は世に出さないから堂々と自信を持って初期の作品と言えるのだろうか、自分的にはプロじゃないからどうしても恥ずかしい文章だなとしか思えない。それはともかく、そんな林檎嬢との出会いからホント、一日何回聴いてたか、と言うくらいに聴いていたデビューアルバム「無罪モラトリアム」は後々で調べてみれば10代半ばから作り上げていた作品をバンド単位でセッションして一気に録り纏めた、勢い一発ながらもきちんとした最初期の集大成的作品として本人達は位置づけていたらしい。確かに名曲のオンパレード、全てが若いしパワフルで青さがあると言えばあるが、それも含めての素晴らしい作品で、生々しい単語や表現方法は後の作品では見られないストレートさを持っている。
この頃既にCD2枚分くらいのデモテープ集なんてのがアングラで出回っていて、タイミングもあって入手出来たのでそれも結構良く聴いていた。当時未発表の楽曲も多数入っていて、シンプルなピアノと歌だけのもあり、原曲の美しさ未熟さ骨格の太さなど色々と知ることも出来て楽しんでいたが、ふと今の時代はもしかして、と思ってみればYouTubeにも散々上がっているのであの貴重なデモテープはそこまでの希少アイテムではなくなっているようだ。それでもあの頃は重宝したソースで、自分的にはそういう背景から知って完成形を楽しむプロセスもアーティストを知る上で重要だと思うので、良い経験をした。そこでも思ったし、また今の、それ以降からの彼女のキャリアからしても当然だったが、本当に真の音楽家だった事を知らされた。単なるパンクに日本語重視のエキセントリックなパフォーマーではなかったと。可愛いふりしてライブでぶっ飛んでこの後のセカンドアルバム「勝訴ストリップ」でのノイジーな作風からもそっちの系統のアーティストと思ってたし。それが実は完全なる音楽家で壮大なオリンピックの音楽まで扱ってしまえるプロ中のプロだとはこの時点では思わなかった。今のそのキャリアを知った上で改めてこの最初のアルバム「無罪モラトリアム」を聴いてみると、随分と窮屈な中で一生懸命作り上げてセンセーショナルに出てきたものだと感じる。個人的にはこの初期の2枚のアルバムの勢いやパワフル感、カリスマ感や唯一無二の存在感が物凄く好きなので、その後の作品は未だまともに取り組めてはいないのは少々失礼かもしれない。
この後「本能」「罪と罰」「ギブス」と立て続けに強烈なシングルを連発してきてロック一辺倒だった自分含めた周囲の連中も完全にノックアウトされて取り組んでたし、そもそも「ここでキスして」にやられまくってたし、この後ビデオ「下剋上エクスタシー」がリリースされて速攻でライブを見て、そこでも真摯に地元に向き合う姿、そして真正面から取り組むライブの姿にも心打たれてどんどんハマっていったが、面白かった。単純に凄かったし面白かったし良い曲だったし魅了された。どこかのインタビューで本人も「椎名林檎をやるのは疲れる」と言っていたのを読んだ事あるが、そりゃそうだろうなと思った記憶もある。それくらいに突出した存在だったのも事実だし、だからそのヘンからガクンとトーンが下がって最初期のインパクトからは離れていった、すなわち自分も少々離れていった時期となる。いつまでもあんなの維持できる状況ではないので、当然そうなるが、そこからはなかなかじっくりと聴かなくなって今もそこまで聴こうとは思わないが、それでも最初期のあのとにかく何度も何度もリプレイして聴きまくるほどにハマったアルバムは人生でそこまで多くはない。今回実に久しぶりにこのアルバムを聴いているが、案の定3回くらいは繰り返して聴いているし、もうちょっと聴こうかなとすら思いつつ、そろそろセカンドアルバムにしようかとも考えながら聴いている所、つまり今でもその魅力は十分に放っている作品で、やはり好きなアルバム。素晴らしい。
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