Blue Murder - Nothin But Trouble
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Blue Murder - Nothin But Trouble (1993)

90年代は微妙な時期で、それはロック的にもだし、自分のロック歴的にも言える話。時代的にはロックが完全に死に体になっていたと言われるあたりだし、自分的にはそれに反して70年代の深みをひたすらに探求していた時期なのでリアルタイムのロック的な所はほぼ気にしてなかった。それでも色々なバンドやアルバムがリリースされてて、当然名盤も数多くあるし、後に知ってからリアルタイムでもっと聴いておけばなどと思う作品もある。今更それを言ってもしょうがないし、その分70年代作品の探求は楽しめたから良しとして、その90年代にリリースされていたのか、とつくづく思った作品。
Blue Murderの1993年リリースセカンド・アルバムにしてラストアルバムとなった「Nothin But Trouble」。素晴らしいアルバムと言う気も無いが、ジョン・サイクスがブルー・マーダーを組んで意外なボーカリストとしての才能を発揮し、そもそものソングライティングやハードエッジな作風をまたシーンに知らしめてくれるのかと期待されていた作品。ところが蓋を開けてみればメンバーが離脱してしまって、ジョン・サイクスしか残っていない状況に近い中で制作リリースされたセカンドアルバムとなり、それでも結局はトニー・フランクリンとカーマイン・アピスがほぼアルバム作りを手伝ったらしいから、結局ブルー・マーダー名義でリリースしたのかもしれない。ベースには名手マルコ・メンドーサが君臨しているから、それでも面白そうだったが、それはソロ名義の方の活動になったようだ。そんな背景も恐らくは市場でのロックの死に体空気があったのかもしれないが、本作では今聴けばジョン・サイクスの根性と勢いを感じるハードドライビングな作品に仕上がっているように聞こえる。
相変わらずのレスポールカスタムなのか、NWOBHM時代のあのギンギンでエッジの立ったギターサウンドそのままで録音されている音が特徴的なので、それだけで根性を感じられると。ホワイトスネイクの名盤を作り上げた男として知られてしまい、その活動こそが全盛期とも言われてしまう中、元々のTigers of PangTang時代のギタープレイに戻したかのように聴けば全く悪くないアルバム。それはつまりメジャー作ではない、とも言えるが、元来そこにルーツがあるのだからこれで良いだろうとも思える。本人はそう思っていないのだろうが、聴いている側としてはそう思える節も大きく、ブルー・マーダーの名を意識しなければそういう話。ただ、ブルー・マーダーだからそうもいかないのが実情だったか、芳しくない評判とセールスを記録したらしい作品。もっともアルバムジャケットのセンスもあと数歩な気がする。

90年代は微妙な時期で、それはロック的にもだし、自分のロック歴的にも言える話。時代的にはロックが完全に死に体になっていたと言われるあたりだし、自分的にはそれに反して70年代の深みをひたすらに探求していた時期なのでリアルタイムのロック的な所はほぼ気にしてなかった。それでも色々なバンドやアルバムがリリースされてて、当然名盤も数多くあるし、後に知ってからリアルタイムでもっと聴いておけばなどと思う作品もある。今更それを言ってもしょうがないし、その分70年代作品の探求は楽しめたから良しとして、その90年代にリリースされていたのか、とつくづく思った作品。
Blue Murderの1993年リリースセカンド・アルバムにしてラストアルバムとなった「Nothin But Trouble」。素晴らしいアルバムと言う気も無いが、ジョン・サイクスがブルー・マーダーを組んで意外なボーカリストとしての才能を発揮し、そもそものソングライティングやハードエッジな作風をまたシーンに知らしめてくれるのかと期待されていた作品。ところが蓋を開けてみればメンバーが離脱してしまって、ジョン・サイクスしか残っていない状況に近い中で制作リリースされたセカンドアルバムとなり、それでも結局はトニー・フランクリンとカーマイン・アピスがほぼアルバム作りを手伝ったらしいから、結局ブルー・マーダー名義でリリースしたのかもしれない。ベースには名手マルコ・メンドーサが君臨しているから、それでも面白そうだったが、それはソロ名義の方の活動になったようだ。そんな背景も恐らくは市場でのロックの死に体空気があったのかもしれないが、本作では今聴けばジョン・サイクスの根性と勢いを感じるハードドライビングな作品に仕上がっているように聞こえる。
相変わらずのレスポールカスタムなのか、NWOBHM時代のあのギンギンでエッジの立ったギターサウンドそのままで録音されている音が特徴的なので、それだけで根性を感じられると。ホワイトスネイクの名盤を作り上げた男として知られてしまい、その活動こそが全盛期とも言われてしまう中、元々のTigers of PangTang時代のギタープレイに戻したかのように聴けば全く悪くないアルバム。それはつまりメジャー作ではない、とも言えるが、元来そこにルーツがあるのだからこれで良いだろうとも思える。本人はそう思っていないのだろうが、聴いている側としてはそう思える節も大きく、ブルー・マーダーの名を意識しなければそういう話。ただ、ブルー・マーダーだからそうもいかないのが実情だったか、芳しくない評判とセールスを記録したらしい作品。もっともアルバムジャケットのセンスもあと数歩な気がする。
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