Gary Moore - After The War
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Gary Moore - After The War (1989)

古き良き時代、昔を懐かしむオールドタイマーなリスナーを気取る気もないが、久々に聴くとそのアグレッシブさや熱気に押されてついつい熱くなってくる、そんなアルバムが幾つも幾つもある。自分的に意識しているアルバムならそれは当然知ってて聴くが、そうじゃない作品にも手を出し、これほどカッコ良かったのか、と再認識する事も多い。それは当然こんなブログやってるから改めて手を出して聴いている、聴いてみようかな、書かなきゃななどの強迫観念も手伝うが、聴いてしまうと毎回それも良き刺激になる場合が多いから完全にライフワークになっている。そして血湧き肉躍るアルバムをまたしても見つけられるのは嬉しいし、楽しめるからありがたい。
Gary Mooreの1989年リリース作「After The War」はゲイリー・ムーアがブルースやります宣言する手前のハードロックスタイル時代の最後のアルバムだ。ブルースやりますと言っても結局超ハードに弾きまくってたからハードロックとどう違うのだとの側面も強かったから、敢えてそういう区切りを付ける必要もないのだろうが、歴史的にはここまでがハードロック時代となる。しかもそれが相当の傑作に仕上がってて、今回久々に聴いててその熱さやひたむきさをつくづく実感した次第。アルバム冒頭からアイリッシュの調べが流れ、超絶ハードなギターロックが流れてくるから堪らない。そこから続く曲もメタルではなくハードロックエッセンスでの超絶作品だったりするのが面白くてついつい聞き入ってしまった。当時話題となったのは元レインボウチームの参加、コージー含めての話とオジー参加、それは「Led Clones」に尽きるが、これはもう曲そのものもユニークで良く出来てる。まともに嫌がらせとか受け止めてる輩も多いが英国人からしたら単なるブラックユーモアのひとつでしかないだろう。もっともゲイリー・ムーアはアイルランド人だが。それに加えてロイ・ブキャナンの名曲「メシアが再び」で後のブルースゲイリーを予感させ、更にはアイリッシュ魂炸裂の長編楽曲も出てくる素晴らしき作品。
今どきのボーナストラックでは更にThin Lizzyの「Emerald」やエリック・シンガー参加のライブ数曲は加えられているので、より一層楽しめる作品になっている。ドラマーがコージーにサイモン・フィリップス、ブライアン・ダウニーにエリック・シンガーと名だたるメンツが並んでいるのもゲイリー・ムーアハードロック時代の勲章。オジーと一緒の事務所だったからその関連性も深くなっていたようだが、今となってはそんなセッションが普通にアルバムで結集されているのは奇跡的。マイケル・シェンカーも同様の部類に入るが、いずれも楽しめる楽曲をたくさん出してくれてありがたい。
それにしてもこのアルバム、捨て曲なしの傑作でバリエーション豊かなゲイリー・ムーアの勢いを感じられる作品なので、後年になってからの評価が高くなったと思われるし、自分では少なくともここまで順位の高い作品ではなかった。ところが30年経過してから聴いている今、ちょっとカッコ良すぎないか、と思うくらいにハマった。80年代風味の漂う録音だが、生々しさが溢れている音だからかもしれないし、それよりも多分ギターの色気がダイレクトに伝わってくるからだろうか。ヘヴィなプレイにしてもメロウなプレイにしても目の前で弾いてくれてる感が強くて。完璧主義のあまりメンバーとは長続きしなかった人らしいが、これだけ完璧にやってればそれもそうかとすら思える素晴らしき作品。

古き良き時代、昔を懐かしむオールドタイマーなリスナーを気取る気もないが、久々に聴くとそのアグレッシブさや熱気に押されてついつい熱くなってくる、そんなアルバムが幾つも幾つもある。自分的に意識しているアルバムならそれは当然知ってて聴くが、そうじゃない作品にも手を出し、これほどカッコ良かったのか、と再認識する事も多い。それは当然こんなブログやってるから改めて手を出して聴いている、聴いてみようかな、書かなきゃななどの強迫観念も手伝うが、聴いてしまうと毎回それも良き刺激になる場合が多いから完全にライフワークになっている。そして血湧き肉躍るアルバムをまたしても見つけられるのは嬉しいし、楽しめるからありがたい。
Gary Mooreの1989年リリース作「After The War」はゲイリー・ムーアがブルースやります宣言する手前のハードロックスタイル時代の最後のアルバムだ。ブルースやりますと言っても結局超ハードに弾きまくってたからハードロックとどう違うのだとの側面も強かったから、敢えてそういう区切りを付ける必要もないのだろうが、歴史的にはここまでがハードロック時代となる。しかもそれが相当の傑作に仕上がってて、今回久々に聴いててその熱さやひたむきさをつくづく実感した次第。アルバム冒頭からアイリッシュの調べが流れ、超絶ハードなギターロックが流れてくるから堪らない。そこから続く曲もメタルではなくハードロックエッセンスでの超絶作品だったりするのが面白くてついつい聞き入ってしまった。当時話題となったのは元レインボウチームの参加、コージー含めての話とオジー参加、それは「Led Clones」に尽きるが、これはもう曲そのものもユニークで良く出来てる。まともに嫌がらせとか受け止めてる輩も多いが英国人からしたら単なるブラックユーモアのひとつでしかないだろう。もっともゲイリー・ムーアはアイルランド人だが。それに加えてロイ・ブキャナンの名曲「メシアが再び」で後のブルースゲイリーを予感させ、更にはアイリッシュ魂炸裂の長編楽曲も出てくる素晴らしき作品。
今どきのボーナストラックでは更にThin Lizzyの「Emerald」やエリック・シンガー参加のライブ数曲は加えられているので、より一層楽しめる作品になっている。ドラマーがコージーにサイモン・フィリップス、ブライアン・ダウニーにエリック・シンガーと名だたるメンツが並んでいるのもゲイリー・ムーアハードロック時代の勲章。オジーと一緒の事務所だったからその関連性も深くなっていたようだが、今となってはそんなセッションが普通にアルバムで結集されているのは奇跡的。マイケル・シェンカーも同様の部類に入るが、いずれも楽しめる楽曲をたくさん出してくれてありがたい。
それにしてもこのアルバム、捨て曲なしの傑作でバリエーション豊かなゲイリー・ムーアの勢いを感じられる作品なので、後年になってからの評価が高くなったと思われるし、自分では少なくともここまで順位の高い作品ではなかった。ところが30年経過してから聴いている今、ちょっとカッコ良すぎないか、と思うくらいにハマった。80年代風味の漂う録音だが、生々しさが溢れている音だからかもしれないし、それよりも多分ギターの色気がダイレクトに伝わってくるからだろうか。ヘヴィなプレイにしてもメロウなプレイにしても目の前で弾いてくれてる感が強くて。完璧主義のあまりメンバーとは長続きしなかった人らしいが、これだけ完璧にやってればそれもそうかとすら思える素晴らしき作品。
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