Thin Lizzy - Chinatown: Deluxe Edition
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Thin Lizzy - Chinatown: Deluxe Edition (1980/2011)

スノーウィ・ホワイトのキャラクターの成せる技か、音楽性の深さによるものかはたまたあまり何も考えずに人脈だけで渡り歩けているのか、シーンに登場してからピンク・フロイドのライブギタリストを務め、ピーター・グリーンとのセッションも行い、一方でフィル・リノットと知り合った所でソロアルバムへの参加からそのままシン・リジィに参加してしまう懐の広さ。困ってる人を見捨てておけないなどと言うレベルの話じゃないが、その人の良さげな所も音楽を聴く上では知ってると知らないでは何となく聴き心地が異なるのは面白い。そこまでじっくりと楽しめて味わえればより一層アルバムに対する愛着も出ようと言うものだ。
Snowy WhiteがThin Lizzyに参加したのは「Chinatown」「Renegade」となるが、その前のフィル・リノットのソロ作「Soho in Solo」もあるので概ね1980年あたりで、それは同時にピンク・フロイドの「The Wall」ツアーにも参加していた時期なので、忙しかっただろうし、充実した時期だったと思われる。そのThin Lizzyの「Chinatown」は2011年にデラックス・エディションがリリースされており、1枚目は1980年リリース時のアルバムそのままだが、2枚目は1980年にリリースされた「Killer On The Loose」のシングルのB面曲だった「Don't Play Around」の収録から始まり、アルバム本編冒頭の「We Will Be Strong」のアメリカ編集バージョン、要するに5分じゃ長いから4分にしたバージョンが収められてて、スタジオテイク系の珍し目の発掘モノはこの2曲のみ。以降はこの頃のライブ音源から収録されているので、これがまた聞き所満載で面白く楽しめる。
1980年のツアー音源から本アルバム収録楽曲中心にチョイスしたもの、それに加えて珍しいのが本編に収録されている楽曲のサウンドチェック音源が加えられているが、願わくば1980年のツアー音源もここまでのソースが残されているなら10枚組くらいで纏めてリリースしてもらいたい気もする。Thin Lizzyもそういう音源が恐らく山のようにあるだろうから、クリムゾンのようにリリースしてくれても良いだろうが、そこまでは需要がないか。少なくとも各年代のツアー音源を纏めたようなライブシリーズくらいは欲しいところ。そういう意味では1980年のライブソース、すなわちスノーウィ・ホワイトが参加したシン・リジィのライブ音源は割と珍しく、日本公演もあったがあまり出て来ていないので、本作収録ソースが一番手頃。多くはアイルランドツアーの代物ながらちょいと飛んでの1981年11月のハマースミス音源も入っているのはなかなか勇気あるチョイスで、ライブ一本丸ごと入れた方がラクだったと思うが、彼らの場合は割とライブがラフだからそこまで出来ないかもしれない。ただ、この辺のライブ聴いてるとやはり勢いあるし、スリリングだからかっこ良い。スコット・ゴーハムのドライブ感と当然フィル・リノットが凄くて、チマチマと職人芸的にスノーウィ・ホワイトのギターが鳴っているが、まるで悪くないプレイとバンド。リアルタイム時は少々地味な印象の時代と揶揄されるが、どうしてどうして、結構ギラギラし始めてるのがわかってくるから惹かれる面も大きい。その辺がボーナスディスクとしてリリースされた事の面白さで、アルバムによってはレア音源がありがたいのもあるし、こういうライブで新たに再発見するのもある。どこまでその楽しさを見出だせるかは悩ましいが聴けばやはり納得する場合が多いから聴けるなら聴きたい代物。

スノーウィ・ホワイトのキャラクターの成せる技か、音楽性の深さによるものかはたまたあまり何も考えずに人脈だけで渡り歩けているのか、シーンに登場してからピンク・フロイドのライブギタリストを務め、ピーター・グリーンとのセッションも行い、一方でフィル・リノットと知り合った所でソロアルバムへの参加からそのままシン・リジィに参加してしまう懐の広さ。困ってる人を見捨てておけないなどと言うレベルの話じゃないが、その人の良さげな所も音楽を聴く上では知ってると知らないでは何となく聴き心地が異なるのは面白い。そこまでじっくりと楽しめて味わえればより一層アルバムに対する愛着も出ようと言うものだ。
Snowy WhiteがThin Lizzyに参加したのは「Chinatown」「Renegade」となるが、その前のフィル・リノットのソロ作「Soho in Solo」もあるので概ね1980年あたりで、それは同時にピンク・フロイドの「The Wall」ツアーにも参加していた時期なので、忙しかっただろうし、充実した時期だったと思われる。そのThin Lizzyの「Chinatown」は2011年にデラックス・エディションがリリースされており、1枚目は1980年リリース時のアルバムそのままだが、2枚目は1980年にリリースされた「Killer On The Loose」のシングルのB面曲だった「Don't Play Around」の収録から始まり、アルバム本編冒頭の「We Will Be Strong」のアメリカ編集バージョン、要するに5分じゃ長いから4分にしたバージョンが収められてて、スタジオテイク系の珍し目の発掘モノはこの2曲のみ。以降はこの頃のライブ音源から収録されているので、これがまた聞き所満載で面白く楽しめる。
1980年のツアー音源から本アルバム収録楽曲中心にチョイスしたもの、それに加えて珍しいのが本編に収録されている楽曲のサウンドチェック音源が加えられているが、願わくば1980年のツアー音源もここまでのソースが残されているなら10枚組くらいで纏めてリリースしてもらいたい気もする。Thin Lizzyもそういう音源が恐らく山のようにあるだろうから、クリムゾンのようにリリースしてくれても良いだろうが、そこまでは需要がないか。少なくとも各年代のツアー音源を纏めたようなライブシリーズくらいは欲しいところ。そういう意味では1980年のライブソース、すなわちスノーウィ・ホワイトが参加したシン・リジィのライブ音源は割と珍しく、日本公演もあったがあまり出て来ていないので、本作収録ソースが一番手頃。多くはアイルランドツアーの代物ながらちょいと飛んでの1981年11月のハマースミス音源も入っているのはなかなか勇気あるチョイスで、ライブ一本丸ごと入れた方がラクだったと思うが、彼らの場合は割とライブがラフだからそこまで出来ないかもしれない。ただ、この辺のライブ聴いてるとやはり勢いあるし、スリリングだからかっこ良い。スコット・ゴーハムのドライブ感と当然フィル・リノットが凄くて、チマチマと職人芸的にスノーウィ・ホワイトのギターが鳴っているが、まるで悪くないプレイとバンド。リアルタイム時は少々地味な印象の時代と揶揄されるが、どうしてどうして、結構ギラギラし始めてるのがわかってくるから惹かれる面も大きい。その辺がボーナスディスクとしてリリースされた事の面白さで、アルバムによってはレア音源がありがたいのもあるし、こういうライブで新たに再発見するのもある。どこまでその楽しさを見出だせるかは悩ましいが聴けばやはり納得する場合が多いから聴けるなら聴きたい代物。
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