Ten Years After - A Sting in the Tale
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Ten Years After - A Sting in the Tale (2017)

アマゾン見てるとどうにも見たことのないジャケットの作品がよく並ぶが、大抵はアンオフィシャルであろうライブ編集盤なので個人的な興味は存分にあるものの、真っ向から取り上げるにはまだ抵抗もあるのでなるべく出さないようにはしている。何年かしても入手できるようなら良いが、どうしてもその手の作品は一度プレスされる程度でしかないし、デジタルにしてもずっと残されているようなものでもない傾向が多いので少々敬遠している。100年くらい経過していればもうずっと残っていてもおかしくないが、まだまだロックはそこまでじゃないし。そのあたりを除いても見た事ないジャケットの作品は過去の発掘音源か、意外な事に新作だったりする場合もあるので何気にチェックしてみると面白い音に出会えたりもする。
Ten Years Afterの2017年リリース新作スタジオ録音アルバム「A Sting in the Tale」などと言うジャケットの作品があって、見事にジャケットから発掘音源と思われたが、まるで異なってて驚いた。まさかアルヴィン・リー亡き後に残ったメンツがTen Years After名義を名乗るとは思ってなかったから騙されたが、どうせならとの興味本位も手伝ってしっかりと聴いてしまったら、これが案外良作で二度驚いた始末。アルヴィン・リーは当然いないからマーカス・ボンファンティなるギターボーカリストを迎えての活動、そしてレオ・ライオンズも参加してないので、オリジナルメンバー的にはリック・リーとチック・チャーチルの二人だけ。それでもアルバム冒頭から三度目に驚くことに正にTen Years After的な音と歌声が流れてきて、それまでTYAらしい曲や音色などさほど意識した事もなかったが、聴くとその個性がきちんと再現されているので嬉しくなってしまった。自分たちのサウンドはアルヴィン・リーのギターありきでもなく、鍵盤の音色の豊かさでも表現出来る自信があったのだろうから、バンド名を使っているのだろう。
そしてマーカス・ボンファンティのギタープレイはそりゃアルヴィン・リーとは違うし、ああいうフレーズを使うワケじゃないから物足りなさは募るものの、歌声は割と似た雰囲気あるし、アルヴィン・リーが年老いて今でもやってたらこういう歌声だったかもな、と思わせる匂いが嬉しくも悲しく、そしてギターも同じようにフレーズ感が年老いた感あって涙が出てくる。楽曲は落ち着いた感じのある普通の、至って普通のロックで無理してないしハードでもないし、ギターバンドでもないし、どこか馴染みやすいサウンドなので妙に気に入ってしまった。今更こんな時代のTen Years Afterが良いなどと書くと思わなかったが、素敵なアルバムだ。

アマゾン見てるとどうにも見たことのないジャケットの作品がよく並ぶが、大抵はアンオフィシャルであろうライブ編集盤なので個人的な興味は存分にあるものの、真っ向から取り上げるにはまだ抵抗もあるのでなるべく出さないようにはしている。何年かしても入手できるようなら良いが、どうしてもその手の作品は一度プレスされる程度でしかないし、デジタルにしてもずっと残されているようなものでもない傾向が多いので少々敬遠している。100年くらい経過していればもうずっと残っていてもおかしくないが、まだまだロックはそこまでじゃないし。そのあたりを除いても見た事ないジャケットの作品は過去の発掘音源か、意外な事に新作だったりする場合もあるので何気にチェックしてみると面白い音に出会えたりもする。
Ten Years Afterの2017年リリース新作スタジオ録音アルバム「A Sting in the Tale」などと言うジャケットの作品があって、見事にジャケットから発掘音源と思われたが、まるで異なってて驚いた。まさかアルヴィン・リー亡き後に残ったメンツがTen Years After名義を名乗るとは思ってなかったから騙されたが、どうせならとの興味本位も手伝ってしっかりと聴いてしまったら、これが案外良作で二度驚いた始末。アルヴィン・リーは当然いないからマーカス・ボンファンティなるギターボーカリストを迎えての活動、そしてレオ・ライオンズも参加してないので、オリジナルメンバー的にはリック・リーとチック・チャーチルの二人だけ。それでもアルバム冒頭から三度目に驚くことに正にTen Years After的な音と歌声が流れてきて、それまでTYAらしい曲や音色などさほど意識した事もなかったが、聴くとその個性がきちんと再現されているので嬉しくなってしまった。自分たちのサウンドはアルヴィン・リーのギターありきでもなく、鍵盤の音色の豊かさでも表現出来る自信があったのだろうから、バンド名を使っているのだろう。
そしてマーカス・ボンファンティのギタープレイはそりゃアルヴィン・リーとは違うし、ああいうフレーズを使うワケじゃないから物足りなさは募るものの、歌声は割と似た雰囲気あるし、アルヴィン・リーが年老いて今でもやってたらこういう歌声だったかもな、と思わせる匂いが嬉しくも悲しく、そしてギターも同じようにフレーズ感が年老いた感あって涙が出てくる。楽曲は落ち着いた感じのある普通の、至って普通のロックで無理してないしハードでもないし、ギターバンドでもないし、どこか馴染みやすいサウンドなので妙に気に入ってしまった。今更こんな時代のTen Years Afterが良いなどと書くと思わなかったが、素敵なアルバムだ。
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