Graham Bond with Magick - We Put Our Magick On You
0 Comments
Graham Bond with Magick - We Put Our Magick On You (1971)
:format(jpeg):mode_rgb():quality(90)/discogs-images/R-1738455-1240217750.jpeg.jpg)
1970年頃って50年以上も昔の話になっているが、今でも普通にこの頃のレコード、と言うか音源は難なく聴けて手に入れるのも簡単に出来てしまうくらいなのは冷静に考えてみれば少々奇異にも感じる。とは言え、文化を見渡してみればそれはさほど奇特な事でもなく、書籍でも普通な感じだからその頃にバンドが多数あって楽器を演奏している人もいて、それが独自性を高めるべく切磋琢磨していたのも文化としては当然か。それでも半世紀も昔の音がこれだけのデジタル時代に蘇っていて生活に近い所にあるのは面白い、と言うかそんな事誰も思ってなかっただろう。
Graham Bond with Magickの1971年リリース作「We Put Our Magick On You」は前作「Holy Magick」に続いてVertigoからリリースされた作品で、どうにもこの頃のグラハム・ボンドと言えば黒魔術に染まった珍妙な人との印象しかないので、音を聴くだけでもその怖さが滲み出てくるのじゃないかと思いがちだが、アルバムで聴ける音は至って普通にブルースとジャズを思い切り混ぜ合わせてポップとロックとして出されている作品で、素晴らしい作品を作り上げているとまでは言わないが、どこか深みのある味わい深い作品を聴かせてくれる。やはり70年代独特のごった煮的な入り混じり具合は実験色が強く、元々がオルガンロックの祖師でもあるかのような部分あるので、それは大いに活かされている曲が多い。やっぱオルガンかっこ良いな、と単純に思える曲が多いし、アレンジにしてもそこはシンプル。たまに妙なSE的なサウンドがあったりするが、それはやむを得ないだろう。
詳しい人に言わせると歌詞が妙だったりサウンドにしてもサバトサバト的な部分も多いようで、それは聴いていても感じる部分多いが今となってはそれは本物でも偽物でも雰囲気的になるほどこれが黒魔術チックな音なのかと認識出来るくらいには一般化しているのかもしれない。そういう背景なしに聴いているとオルガンとパーカッションとフルートとどこか呪術的な部分もあり、ロック的でもあるコーラスワークだったりなかなかユニークなサウンドを出している。この後に出てきている妙なジャズ・ロック的バンドには結構な指標になっただろうと思える身の詰まったアルバム。
:format(jpeg):mode_rgb():quality(90)/discogs-images/R-1738455-1240217750.jpeg.jpg)
1970年頃って50年以上も昔の話になっているが、今でも普通にこの頃のレコード、と言うか音源は難なく聴けて手に入れるのも簡単に出来てしまうくらいなのは冷静に考えてみれば少々奇異にも感じる。とは言え、文化を見渡してみればそれはさほど奇特な事でもなく、書籍でも普通な感じだからその頃にバンドが多数あって楽器を演奏している人もいて、それが独自性を高めるべく切磋琢磨していたのも文化としては当然か。それでも半世紀も昔の音がこれだけのデジタル時代に蘇っていて生活に近い所にあるのは面白い、と言うかそんな事誰も思ってなかっただろう。
Graham Bond with Magickの1971年リリース作「We Put Our Magick On You」は前作「Holy Magick」に続いてVertigoからリリースされた作品で、どうにもこの頃のグラハム・ボンドと言えば黒魔術に染まった珍妙な人との印象しかないので、音を聴くだけでもその怖さが滲み出てくるのじゃないかと思いがちだが、アルバムで聴ける音は至って普通にブルースとジャズを思い切り混ぜ合わせてポップとロックとして出されている作品で、素晴らしい作品を作り上げているとまでは言わないが、どこか深みのある味わい深い作品を聴かせてくれる。やはり70年代独特のごった煮的な入り混じり具合は実験色が強く、元々がオルガンロックの祖師でもあるかのような部分あるので、それは大いに活かされている曲が多い。やっぱオルガンかっこ良いな、と単純に思える曲が多いし、アレンジにしてもそこはシンプル。たまに妙なSE的なサウンドがあったりするが、それはやむを得ないだろう。
詳しい人に言わせると歌詞が妙だったりサウンドにしてもサバトサバト的な部分も多いようで、それは聴いていても感じる部分多いが今となってはそれは本物でも偽物でも雰囲気的になるほどこれが黒魔術チックな音なのかと認識出来るくらいには一般化しているのかもしれない。そういう背景なしに聴いているとオルガンとパーカッションとフルートとどこか呪術的な部分もあり、ロック的でもあるコーラスワークだったりなかなかユニークなサウンドを出している。この後に出てきている妙なジャズ・ロック的バンドには結構な指標になっただろうと思える身の詰まったアルバム。
- 関連記事
-
- King Crimson - The Great Deceiver Live 1973-74
- Graham Bond with Magick - We Put Our Magick On You
- The Crazy World of Arthur Brown - Gypsy Voodoo