Chris Spedding - Only Lick I Know
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Chris Spedding - Only Lick I Know (1972)

昔からそうだが、ギタリストのソロアルバムは名前を見ると気になるし聴きたくなるが、やはりバンドの中のギタリストだからこそ活かされたプレイが光るのであって、ソロアルバムになってプレイヤーではなくクリエイターとしてのその人のセンスが聴けるようになると、単なるリスナー的にはそれが好みかどうか、の話になる。入り口としては十分にネームバリューを果たすが、出来上がった作品の面白さとはさほど関連性がないのが常、多くは面白味に欠ける作品が多いとの印象。もっともそういう聴き方自体がおかしい、とする部分もあるので良し悪しだろう。
Chris Speddingの1972年リリースソロ名義での3枚目のアルバム「Only Lick I Know」はジャケットが非常にポップでキャッチーな点から果たしてどんな音が詰め込まれているのだろうと気になっていたが、それを簡単に聴けるほどレコード屋には置いてなかったので入手も手間取っていた。結局CD時代になって2in1か何かで聴いた気がするが、それも全然面白くなくて一度聴いたくらいの記憶。リンダ・ホイルの名が出てきてやはりクリス・スペディングの記憶も蘇り、そういえば聴いてみないとな、と思って引っ張り出しているが、正直に書けば何も残らない作品の印象は変わらず。冒頭曲こそギタリストのソロアルバムでロック的な作風ならこういうのもありだな、とどこかアンディ・マッコイ的な雰囲気を感じつつも聴いていたがその後は、どうにも個性的でもなくバンド的でもなく、かと言ってやっつけ的でもなくきちんと作っている様子はあるし、ただ捉え所の見つけにくい作品で、それは時代が経過してしまったから余計にそう思うのかもしれない。72年当時なら先端の音だったり斬新性もあったかもしれないとの意味で、バックコーラスにはあのリンダ・ルイスを配して、ボーカル、ギター、鍵盤、ベースはクリス・スペディングが自分で担当しているからだ。
それで作風はと言えばギターはそりゃ目立ったりもするし、プレイに注目すれば鋭角な具合がきちんと聴けるからやはりクリス・スペディングならでは感もある作品もあるから聴かせられる。ただそうじゃない部分がちょいと冗長的で派手に何か目立つ曲でもなければ良い曲でもなく、また演奏を聞かせる作品でもないので、デモテープに毛が生えたような作品具合の印象は変わらない。もうちょいと音楽性をどこかに軸足置くなりあれば印象も変わっただろうが、数多くのギタリストソロアルバムによくあるパターンとさほど変わりないイメージ。それでも英国ロックの中では取り上げられる事も多いアルバムなのは面白い。

昔からそうだが、ギタリストのソロアルバムは名前を見ると気になるし聴きたくなるが、やはりバンドの中のギタリストだからこそ活かされたプレイが光るのであって、ソロアルバムになってプレイヤーではなくクリエイターとしてのその人のセンスが聴けるようになると、単なるリスナー的にはそれが好みかどうか、の話になる。入り口としては十分にネームバリューを果たすが、出来上がった作品の面白さとはさほど関連性がないのが常、多くは面白味に欠ける作品が多いとの印象。もっともそういう聴き方自体がおかしい、とする部分もあるので良し悪しだろう。
Chris Speddingの1972年リリースソロ名義での3枚目のアルバム「Only Lick I Know」はジャケットが非常にポップでキャッチーな点から果たしてどんな音が詰め込まれているのだろうと気になっていたが、それを簡単に聴けるほどレコード屋には置いてなかったので入手も手間取っていた。結局CD時代になって2in1か何かで聴いた気がするが、それも全然面白くなくて一度聴いたくらいの記憶。リンダ・ホイルの名が出てきてやはりクリス・スペディングの記憶も蘇り、そういえば聴いてみないとな、と思って引っ張り出しているが、正直に書けば何も残らない作品の印象は変わらず。冒頭曲こそギタリストのソロアルバムでロック的な作風ならこういうのもありだな、とどこかアンディ・マッコイ的な雰囲気を感じつつも聴いていたがその後は、どうにも個性的でもなくバンド的でもなく、かと言ってやっつけ的でもなくきちんと作っている様子はあるし、ただ捉え所の見つけにくい作品で、それは時代が経過してしまったから余計にそう思うのかもしれない。72年当時なら先端の音だったり斬新性もあったかもしれないとの意味で、バックコーラスにはあのリンダ・ルイスを配して、ボーカル、ギター、鍵盤、ベースはクリス・スペディングが自分で担当しているからだ。
それで作風はと言えばギターはそりゃ目立ったりもするし、プレイに注目すれば鋭角な具合がきちんと聴けるからやはりクリス・スペディングならでは感もある作品もあるから聴かせられる。ただそうじゃない部分がちょいと冗長的で派手に何か目立つ曲でもなければ良い曲でもなく、また演奏を聞かせる作品でもないので、デモテープに毛が生えたような作品具合の印象は変わらない。もうちょいと音楽性をどこかに軸足置くなりあれば印象も変わっただろうが、数多くのギタリストソロアルバムによくあるパターンとさほど変わりないイメージ。それでも英国ロックの中では取り上げられる事も多いアルバムなのは面白い。
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