Lady June - Lady June's Linguistic Leprosy
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Lady June - Lady June's Linguistic Leprosy (1974)

ケヴィン・エアーズは物を隠さずに普通に話をする人らしく、割と明け透けなインタビュー記事がたまに出てくるが、日本語でそれらを目にする機会は多くないし、そもそもそんな人にインタビューする、それを記事にする人も多くないから絶対数は少ないだろう。それでも蛇の道は蛇とばかりに知る人ぞ知る彼の性格が極東の一人のリスナーの元まで耳に入るのだから面白い。当然その手のファンも多いからそれなりな人数はいてほしいと思うがそれでも3桁いるかどうか…。
ケヴィン・エアーズが当時住んでいたアパートの大家さんだったJune Campbell Cramerはケビン・エアーズに言わせると不動産持ちで大金持ちで、アーティスト連中が大好きだったからとても安く住まわせてもらったらしい。ロバート・ワイアットが転げ落ちた階段の場所もこのアパートらしいので、カンタベリーシーンでは伝説に残るアパートのオーナーだったが、そのレディ・ジューンはそれなりにアートが好きで詞を書いたり朗読したりと表立っての活動でもなく趣味レベルでケヴィン・エアーズたちと交流していたようだ。そこから発展して、1974年にはこの頃の仲間たち、ブライアン・イーノを誘ってこのレディ・ジューンに貢献しようとアルバムを作り上げてヴァージン傘下のキャロラインから「Lady June's Linguistic Leprosy」をリリースしている。実に前衛的な作品なのは面子を見て分かるように、それでいて普通のアパートのオーナーでもあるレディ・ジューンがその前衛さについていき、全編でボーカルを担っているのだから英国は深い。更にアルバムジャケットのハチャメチャなかっ飛んだアートワークもユニークでさすがの一言。
決して面白い作品ではないが、ケビン・エアーズとイーノ、それに加えてのニコ並の朗読者、とは言い過ぎだが、ニコの代わりに、とばかりに朗読しているレディ・ジューン。B面の1曲目「Bars」はバンド演奏らしく仕上げていてドラムにピプ・パイルが参加しているのだからもうそれは明らかにカンタベリーの世界観、なはずだが、もっと実験的になっているのはイーノが居るからだろうか。暗めな世界のハズなのにどこか陽気っぽく能天気さを持っているのはケビン・エアーズのいつものセンスで、その辺りがユニークな融合を果たしている。ライブの「June 1, 1974」では妙な組み合わせだとばかり思っていたが、イーノとケビン・エアーズの合体は陰と陽とも思える不思議な邂逅が楽しめる。

ケヴィン・エアーズは物を隠さずに普通に話をする人らしく、割と明け透けなインタビュー記事がたまに出てくるが、日本語でそれらを目にする機会は多くないし、そもそもそんな人にインタビューする、それを記事にする人も多くないから絶対数は少ないだろう。それでも蛇の道は蛇とばかりに知る人ぞ知る彼の性格が極東の一人のリスナーの元まで耳に入るのだから面白い。当然その手のファンも多いからそれなりな人数はいてほしいと思うがそれでも3桁いるかどうか…。
ケヴィン・エアーズが当時住んでいたアパートの大家さんだったJune Campbell Cramerはケビン・エアーズに言わせると不動産持ちで大金持ちで、アーティスト連中が大好きだったからとても安く住まわせてもらったらしい。ロバート・ワイアットが転げ落ちた階段の場所もこのアパートらしいので、カンタベリーシーンでは伝説に残るアパートのオーナーだったが、そのレディ・ジューンはそれなりにアートが好きで詞を書いたり朗読したりと表立っての活動でもなく趣味レベルでケヴィン・エアーズたちと交流していたようだ。そこから発展して、1974年にはこの頃の仲間たち、ブライアン・イーノを誘ってこのレディ・ジューンに貢献しようとアルバムを作り上げてヴァージン傘下のキャロラインから「Lady June's Linguistic Leprosy」をリリースしている。実に前衛的な作品なのは面子を見て分かるように、それでいて普通のアパートのオーナーでもあるレディ・ジューンがその前衛さについていき、全編でボーカルを担っているのだから英国は深い。更にアルバムジャケットのハチャメチャなかっ飛んだアートワークもユニークでさすがの一言。
決して面白い作品ではないが、ケビン・エアーズとイーノ、それに加えてのニコ並の朗読者、とは言い過ぎだが、ニコの代わりに、とばかりに朗読しているレディ・ジューン。B面の1曲目「Bars」はバンド演奏らしく仕上げていてドラムにピプ・パイルが参加しているのだからもうそれは明らかにカンタベリーの世界観、なはずだが、もっと実験的になっているのはイーノが居るからだろうか。暗めな世界のハズなのにどこか陽気っぽく能天気さを持っているのはケビン・エアーズのいつものセンスで、その辺りがユニークな融合を果たしている。ライブの「June 1, 1974」では妙な組み合わせだとばかり思っていたが、イーノとケビン・エアーズの合体は陰と陽とも思える不思議な邂逅が楽しめる。
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