Alcatrazz - Born Innocent
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Alcatrazz - Born Innocent (2020)

結局古き良きバンド名やアルバムをまた楽しむみたいな風潮にあるのか自分がそうなのか、それでもそんな作品が続々とリリースされているのだから世間的にそうなのだろう。新しいムーブメントを考えればオールドタイムなのは消えていけば良いのにそれが商売になっている、そういうリスナーが一番カネを払うからもあるだろう。一方新しいバンドやアルバムの素晴らしい作品もあるだろうが、どうしても年老いた世代には受け入れられにくいから同じ年代のリスナーを獲得するに留まるし、それは年月が経過しないと裾野が広がらないのも当面はしょうがないのか。そういう目線ではなくもっと素直に熱くロックを漁りたいと常々思っていつつもなかなかその心意気を保つのも大変。
Alcatrazzが2020年になり新作「Born Innocent 」をリリース、とユニークなニュースを聞き付けてリリースされたアルバムをどこか訝しみながら聴いているが、掴みは悪くない。グラハム・ボネットももう70歳過ぎててこれだけ歌えているように聞こえれば十分だろう。マイケル・シェンカーと一緒にやり直した事がこういう方向に奮起させたのかもしれないと思うが、まさか新作揃いのアルバムを作るとは、これもまたマイケル・シェンカーからの影響だろう。この人は元々メタルな人じゃないしハードロックな人でもないが、レインボウからそういう方向性も似合う、出来るとなってのカリスマ道に入っていった。そこでレインボウの後に奮起したのが若き獅子イングヴェイを発掘してのアルカトラズ。結果的にはその一枚だけが伝説になっていったが、今回のアルバムはそこを当然意識した作りになってて、正にアルカトラズチューンと言わんばかりの楽曲が詰め込まれているし、ギタリストも色々な連中を使って話題作りしてそれらしく仕上げているのはさすが。どれだけボーカルに修正が加わっているのかとかなり疑う節はあるが、それでも作品だからアルバムではその年齢を感じさせないパワフルかつ往年の歌声に近いスタイルが聴けるのでよく出来ている。
聴いていると、あの頃こういうギタリストが山のように出てきて速弾きなら俺も出来るぜ、くらいの連中ばかり溢れてたのを思い出す。当のイングヴェイがそれらを完全にバカにしていたが、なるほど、単なる速弾きとの違いは今でもシーンに残っているか否かで明らかにその才能の差を感じられるだろう。要するに音楽的に速弾きが必要ならそれは出来て当然で、テクニック的に出来るだけというのとは次元が異なる、との事で、昔はそういうのもよく分からなかったが、今じゃそりゃそうだと納得する。本作ではそれなりのバリューのギタリスト達ばかりだからその辺全て熟知した方々ばかりだが、それでもあのアルバムほどのワクワクしたギタープレイではないから作品のインパクトは難しい。少しでもその線を追いかけられるように多数の曲とこれが最後とばかりに出来上がった曲を全て突っ込んでいるのかもしれないが、それはもう良いだろう、しょうがない。ただ、アルバムで聴くと少々ダレてくるが。

結局古き良きバンド名やアルバムをまた楽しむみたいな風潮にあるのか自分がそうなのか、それでもそんな作品が続々とリリースされているのだから世間的にそうなのだろう。新しいムーブメントを考えればオールドタイムなのは消えていけば良いのにそれが商売になっている、そういうリスナーが一番カネを払うからもあるだろう。一方新しいバンドやアルバムの素晴らしい作品もあるだろうが、どうしても年老いた世代には受け入れられにくいから同じ年代のリスナーを獲得するに留まるし、それは年月が経過しないと裾野が広がらないのも当面はしょうがないのか。そういう目線ではなくもっと素直に熱くロックを漁りたいと常々思っていつつもなかなかその心意気を保つのも大変。
Alcatrazzが2020年になり新作「Born Innocent 」をリリース、とユニークなニュースを聞き付けてリリースされたアルバムをどこか訝しみながら聴いているが、掴みは悪くない。グラハム・ボネットももう70歳過ぎててこれだけ歌えているように聞こえれば十分だろう。マイケル・シェンカーと一緒にやり直した事がこういう方向に奮起させたのかもしれないと思うが、まさか新作揃いのアルバムを作るとは、これもまたマイケル・シェンカーからの影響だろう。この人は元々メタルな人じゃないしハードロックな人でもないが、レインボウからそういう方向性も似合う、出来るとなってのカリスマ道に入っていった。そこでレインボウの後に奮起したのが若き獅子イングヴェイを発掘してのアルカトラズ。結果的にはその一枚だけが伝説になっていったが、今回のアルバムはそこを当然意識した作りになってて、正にアルカトラズチューンと言わんばかりの楽曲が詰め込まれているし、ギタリストも色々な連中を使って話題作りしてそれらしく仕上げているのはさすが。どれだけボーカルに修正が加わっているのかとかなり疑う節はあるが、それでも作品だからアルバムではその年齢を感じさせないパワフルかつ往年の歌声に近いスタイルが聴けるのでよく出来ている。
聴いていると、あの頃こういうギタリストが山のように出てきて速弾きなら俺も出来るぜ、くらいの連中ばかり溢れてたのを思い出す。当のイングヴェイがそれらを完全にバカにしていたが、なるほど、単なる速弾きとの違いは今でもシーンに残っているか否かで明らかにその才能の差を感じられるだろう。要するに音楽的に速弾きが必要ならそれは出来て当然で、テクニック的に出来るだけというのとは次元が異なる、との事で、昔はそういうのもよく分からなかったが、今じゃそりゃそうだと納得する。本作ではそれなりのバリューのギタリスト達ばかりだからその辺全て熟知した方々ばかりだが、それでもあのアルバムほどのワクワクしたギタープレイではないから作品のインパクトは難しい。少しでもその線を追いかけられるように多数の曲とこれが最後とばかりに出来上がった曲を全て突っ込んでいるのかもしれないが、それはもう良いだろう、しょうがない。ただ、アルバムで聴くと少々ダレてくるが。
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