Metallica - S&M2
0 Comments
Metallica - S&M2 (2020)

世界が変化し、街が変化し、ひとつの時代も終わりを感じ、どこか何か区切りのついた年、それでもまだ時は続くし、未来はこれから始まる。あり方そのものが問われる時代になり、ゼロから、マイナスから考えないと前に進めず、自分たちが何かをしたいと思ってもそれだけでは当然ままならず、過去を考えれば回答も得られず未来像をどう描けるか、が全ての勝負。例えばライブ活動もそのひとつで一時限りの状態であればともかく、これから全ての環境を考えてとなると厳しい話だろうし、そうなると劇的な映像によるライブコンテンツも望めない。そういうエンターティンメントは終わりなのかもしれないが、それだけでは寂しい気がする。別の形であの熱気を味わえるかとなればそれはない。なんとも悩ましい時代になってきた。
Metallicaが2019年10月に再度サンフランシスコ交響楽団と共演した「S&M2」が映像と音源でリリースされ、2時間半もあるのをじっくり映像で見るのもなかなか気合が必要なので取り敢えず音源を聴いていた。最初に思ったのはとにかく随分とオーケストラに馴染んでいるメタリカの楽曲群だと。自分的に言えばメタリカについてはそこまで突っ込んで聴いてないし、想い入れもまるで無いし、そもそも正面から通ってきていないので楽曲レベルでの把握が出来ていないから曲も知ってるという程度。それでも知ってる曲は多いし、アルバムは一応全部持ってて聴いてるからそれなりだが、アレンジの違いがどうのと細かく把握できているほどでもない。そんな適当なリスナーでも前回1999年の「S&M」は結構好きだったし、今回もそれを期待して聴いていたが、想像以上の出来映え、どころかしっかりとオーケストラありきのメタリカに仕上がっているのに驚いた。メタリカ自身はいつも通りに演奏しているので年取ったなと思う程度の話だが、このオーケストラアレンジを施して実際に演奏させた方が凄い。
もう時代的にヘヴィメタルと言う世界観が一般人にも馴染み、クラシックを演奏するようなオーケストラの方々でもメタルを知らないワケじゃないし、しかもメタリカであればアメリカな土地にも馴染んだビッグバンドなのでオーケストラ側もクラシックの巨匠たちと同じように捉えれば馴染みのある、馴染める音のオーケストラ演奏として捉えられていたのかもしれない。YouTubeで見られる映像だけでも指揮者がメタリカ好きなんだろうなぁと分かる指揮っぷりだし、オーケストラの面々も目の前で本物のメタリカの連中が自由奔放にプレイしている姿を眺めているのは新鮮だったろう。メタルとオーケストラの融合は特に目新しい取り組みじゃないが、メタリカがやるのが面白い。そして有能な連中がそこに群がるから更に面白いのが出てくる。今回もハッとする面白さが散りばめられていて、単にオーケストラの合体だけでなく、曲によってはそのものが変化してアレンジされているのもある。更にオーケストラならではのアレンジが際立っている曲も多いし、いやはや案外一気に楽しめてしまった2時間半で、終盤の迫力はさすがのメタリカ、そういえばライブ盤だったのか、というくらいに丁寧に演奏されているのはメタリカらしくないがだからこそメタリカの面白さが良さが再認識されたのかもしれん。売れるだろうなぁ…。

世界が変化し、街が変化し、ひとつの時代も終わりを感じ、どこか何か区切りのついた年、それでもまだ時は続くし、未来はこれから始まる。あり方そのものが問われる時代になり、ゼロから、マイナスから考えないと前に進めず、自分たちが何かをしたいと思ってもそれだけでは当然ままならず、過去を考えれば回答も得られず未来像をどう描けるか、が全ての勝負。例えばライブ活動もそのひとつで一時限りの状態であればともかく、これから全ての環境を考えてとなると厳しい話だろうし、そうなると劇的な映像によるライブコンテンツも望めない。そういうエンターティンメントは終わりなのかもしれないが、それだけでは寂しい気がする。別の形であの熱気を味わえるかとなればそれはない。なんとも悩ましい時代になってきた。
Metallicaが2019年10月に再度サンフランシスコ交響楽団と共演した「S&M2」が映像と音源でリリースされ、2時間半もあるのをじっくり映像で見るのもなかなか気合が必要なので取り敢えず音源を聴いていた。最初に思ったのはとにかく随分とオーケストラに馴染んでいるメタリカの楽曲群だと。自分的に言えばメタリカについてはそこまで突っ込んで聴いてないし、想い入れもまるで無いし、そもそも正面から通ってきていないので楽曲レベルでの把握が出来ていないから曲も知ってるという程度。それでも知ってる曲は多いし、アルバムは一応全部持ってて聴いてるからそれなりだが、アレンジの違いがどうのと細かく把握できているほどでもない。そんな適当なリスナーでも前回1999年の「S&M」は結構好きだったし、今回もそれを期待して聴いていたが、想像以上の出来映え、どころかしっかりとオーケストラありきのメタリカに仕上がっているのに驚いた。メタリカ自身はいつも通りに演奏しているので年取ったなと思う程度の話だが、このオーケストラアレンジを施して実際に演奏させた方が凄い。
もう時代的にヘヴィメタルと言う世界観が一般人にも馴染み、クラシックを演奏するようなオーケストラの方々でもメタルを知らないワケじゃないし、しかもメタリカであればアメリカな土地にも馴染んだビッグバンドなのでオーケストラ側もクラシックの巨匠たちと同じように捉えれば馴染みのある、馴染める音のオーケストラ演奏として捉えられていたのかもしれない。YouTubeで見られる映像だけでも指揮者がメタリカ好きなんだろうなぁと分かる指揮っぷりだし、オーケストラの面々も目の前で本物のメタリカの連中が自由奔放にプレイしている姿を眺めているのは新鮮だったろう。メタルとオーケストラの融合は特に目新しい取り組みじゃないが、メタリカがやるのが面白い。そして有能な連中がそこに群がるから更に面白いのが出てくる。今回もハッとする面白さが散りばめられていて、単にオーケストラの合体だけでなく、曲によってはそのものが変化してアレンジされているのもある。更にオーケストラならではのアレンジが際立っている曲も多いし、いやはや案外一気に楽しめてしまった2時間半で、終盤の迫力はさすがのメタリカ、そういえばライブ盤だったのか、というくらいに丁寧に演奏されているのはメタリカらしくないがだからこそメタリカの面白さが良さが再認識されたのかもしれん。売れるだろうなぁ…。
- 関連記事
-
- Metallica - ..And Justice for All (1988):
- Metallica - S&M2
- Metallica - St. Anger