The Cardigans - Life

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The Cardigans - Life (1995)
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 基本的にガツンと来るサウンドが好みだし、軟弱なのやイージーリスニング的なのはさほど好むワケじゃないが、そういう音楽に癒やされる事はあるのでライブラリ的には幾つか揃っているが、何度も聴くアルバムにはなっていない。昔から自分の好みはそのままで、ただ幅広く聴けるようにはなっているというだけで、今でもその根本はあまり変わってない気がする。さりとて人生生きてると色々な音楽に出会い、人に出会うから様々な音楽を耳にするし、パッと聴く限りは良いな、新鮮だなと思うのは多いのだから不思議なものだ。

 The Cardigansはスウェーデン出身で90年代のスウェディッシュポップを広めた筆頭株。この頃は80年代から出てきたネオアコやインディー系のお洒落なサウンドも経由した後の時代で、レコード屋も各種充実してそれぞれもカラーを打ち出していた頃、ちょうどこのスウェディッシュポップがシーンに登場してお洒落の筆頭みたいに持ち上げられてたのもあって、カーディガンズの「Life」は売れた。確かに害にならないキャッチーで可愛くて受けの良い、それでいて単なるポップでもなくバンド単位でのスタイルだったからお洒落なギターポップ的にも捉えられて様々な層から受け入れられたようだ。自分的には少々色々あって、普通にそういう軽やかさでBGM的に良いなと言う面と、バンドメンバーが原田知世が好きでそこからプロデューサーが同じカーディガンズもよろしい、ような事で聞かされて、なるほど、それならしょうがない、みたいなのもあった。きっかけは色々だ、と。

 随分久しぶりに「Life」を聴いているが、相変わらず可愛らしいスウェーディッシュポップな歌声が顕著ながらも割とバンドらしいサウンドを出していたのだなと、当時のポップの印象からはもっとロックバンドのイメージが強くなった。カラフルで器用な側面が強いが、きちんと効果音もアレンジされているし、やや不思議な感触のする音世界。それこそスウェディッシュポップなのかもしれないが、他にそういうのが多く出てきているものでもないので独自世界だろう。バンドメンバーが元々メタラーだった事からブラック・サバスの楽曲もレパートリーに入れているという不思議感もユニークで、ああいうのをこういうバンドが普通にポップスに取り入れてしまうのも斬新だった。カーディガンズ自体はどんどんとサウンドを進化させているので、決してポップスだけをプレイしていたわけでもなく、きちんと音楽集団として進んでいったようだが、シーンからは徐々に見捨てられていったか、今でもプレイしているようなのでありがちと言えばありがちな路線だが、改めて聴けば実に良く出来ているアルバムだと実感。





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フレ
Posted byフレ

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