Ohio Players - Fire

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Ohio Players - Fire (1974)
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 昔々中古レコード屋でバイトしてる時に黒人系のレコードもたくさん見て来てて、どれもこれもブサイクな自分たちの顔写真のアップばかりで全くセンス無い世界だな、と思ってたが、その中で随分とインパクトを放つジャケットばかりでアルバムをリリースしているグループもあるなと思って、一目置いていたのがオハイオ・プレイヤーズの一連の作品。センス的にはまるで好みじゃないが、黒人女性のエロティックさを打ち出すタブーに挑戦している気がしてて、インパクトを放っている意味ではかなり突出したジャケットが並んでいる。それでいて実際に中身の音をきちんと聴いた事もなく、そのジャケットだけが印象に残っていた。

 Ohio Playersも70年代ファンクグループの一端を担っており、どころかこの手のバンドの中では結構なヒット記録を持った代表的なグループですらあるようだが、それすらも初めて知った次第。1974年にリリースされたアルバム同名ヒット曲「Fire」を冒頭に持ってきた巷では名盤と称される一枚。これもインパクトあるジャケットで艶かしくオハイオ・プレイヤーズの個性を放っているが、ファンクバンドに属する部類だったのか。アルバム聴いていると、幅広い黒人サウンド系が網羅されてて、ファンクなのもあるが、もっと世間受けするレベルにまで達している音楽レベル感な気がする。とにかく上手い、との印象が強く、良く作られてる、が近い。この手のグループは皆そうじゃなきゃ出てこれないから当然だが、それでも上手いし、練られているのでマジマジと聴いてしまった。

 音的な側面で聴き続けるかとなるとちょっと悩ましいが、探求したくなる側面もあるから多分何かと事ある毎に聴いているかもしれないので、狙ってたファンクサウンドから幅を広げてくれる意味では良いアルバムに出会えたか。プレイリストで流れて来た時には少々洗練された音だとの印象で、そこまでファンクしてなかったから気にしなかったが、アルバムは良いな。そういう感触を味わうグループもあるから不思議で、単発なら楽しめるがアルバムは飽きるのもあれば、こうしてアルバムで楽しませてくれるのもある。オハイオ・プレイヤーズが深いグループなのかもしれないが、これからもちょっと楽しみ。





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フレ
Posted byフレ

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