Kool & The Gang - Wild & Peaceful

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Kool & The Gang - Wild & Peaceful (1973)
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 刺激と出会うために何か良い手段はないかと考えていると、昔ならラジオをひたすら聴いていれば好みの曲が発見できるような事をイメージし、アルバムなら映画のサントラはオムニバスが様々なジャンルを網羅していて発掘できたりする。自分的にはそういう聴き方はあまりしなかったが、それでもそういう所からの発掘はあるのはあった。今の時代で考えるとそれはもっと高度に好みを絞り込めるようになってて、プレイリストを見つけて好みのジャンルや傾向に絞った中で聴ける有り難みがある。なるほど、プレイリストはそういう意味で存在したのかと恥ずかしながら今更初めてその意味を理解した次第で、自分が知ってる世界だとそれは不要だが、知らない世界に飛び込むには有用だし、知ってる世界でも慣れ親しんだ曲ばかりが流れるラジオ的な意味合いでは面白いかもしれない。そうして何故かFunkのプレイリストを聴いていたが、この世界はトンと知らないので随分とそのグルーブを楽しんでいる。

 R&BやソウルよりもFunkが一番自分的な好みなのかなとも思うので適当なプレイリスト聴いてるとハッとするファンクが流れる時があり、それは何だ?とクレジットを見るとKool & The Gangだったりして、名前は知っていたもののそういうバンドだったのか、と改めて知る事も多く、ちょっと聴いてみるかな、と幾つかその辺りを調べて手を出してみた。1973年リリースの「Wild & Peaceful」周辺がKool & The Gangのファンク時代らしいので怖いもの見たさ的に聴くが、グイグイくるファンクはそこまで多くなく、確かに時代がこの後ディスコサウンドを求めたように、その手前のダンサンブルなかっちりしたファンクサウンドが飛び出してくる。プレイリストの中で出てくると異質な印象があったが、アルバムで纏めて聴いてしまうとそういうサウンドばかりなので目立たないし、アルバムそのものが同じような色合いになってしまうからか飽きてくる。なるほど、バラで聴くからこそこのグルーブは楽しめるのかもしれない。プレイリストで聴いていると様々なグルーブがランダムに流れてくるからバンドの違いによってハッとするような印象で、アルバムになるとそこが薄れる気がする。好みならそれで良いが、じっくりと楽しむにはもうちょっと時間掛かりそうだ。

 ファンクと呼ばれるジャンルの中にはメロウでモワーなのもあればジャストでダンサンブルなのもあり、思い切りビートとグルーブを効かせた超絶スピーディなファンクもあり、割と言葉の定義が広く、その中での好みを選りすぐっていく自分的には更に狭い世界にも思える。ただ、ホーンセクションもいるし、ギタープレイにしても後のフュージョンに通じる使い方だし、ブルースやジャズとの融合もなるほどと思える懐の深さも感じるのはこの世界だからかもしれない。何だかんだと周辺のアルバム含めて何度も聴いているので、音楽的な面白さは存分持っているらしい。まだまだ自分的には進み切れていないがちょっとこういう世界の楽しみ方が見えてきた。





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フレ
Posted byフレ

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