Toad - Yearnin Learnin: Live 1978

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Toad - Yearnin Learnin: Live 1978
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 この広いWebの世界で唯一日本語で妙なロック情報を垂れ流してアーカイブ化してくれているのはカケレコだ。自分のセンスと近いセンスによる特集記事やアルバムレビューも事細かに書かれていて、それこそ聴いたらそういうレビューを売るためという名目はあるものの、だからこそしっかりと書かれている安心感もあるから楽しめるし随分と参考にさせてもらっている。英米なら超ニッチなリリースアイテムまでを網羅しているし、他国の情報もマイナーどころまで気持ちよく網羅していてそれを大きな切り口で纏めて特集にしているから分かりやすくて面白い。頑張ってほしいな。

 スイスの超絶バンドとして知られているだろうToadでこんなライブ・アルバムがリリースされているのはまるで知らなかった程度には情報不足な自分だが、それこそカケレコのジミヘンフリーク特集ページで登場していたので、ToadってあのToadか、と思えば「カエルのジャケットで有名な」とあるから、やはりアレか、と納得して速攻で聴いている次第。1978年のライブが収録された「Yearnin Learnin: Live 1978」はあの超絶テクニカルなバンドがライブだとどうなるのか、そしてあの迫力はどこまで再現出来ているのか、そもそも盛り上がるのかなど興味津々で取り組んでみるが、なるほど案外普通にテクニカルなロックバンドのライブになるものだ。ライブになるとどうしてもあの神秘性が無くなり生々しい姿を曝け出してくるので普通に近い感覚で聴けてしまうのは良いのか悪いのか、勝手な自分の幻想とのギャップをどうするのかと悩ましい。

 先入観なしに聴いていると相当に白熱したライブで、一言ロックとも言い切れないファンキーさを持ち合わせたスタンスのライブで、スイスだよな、とついつい確認してしまうくらいにはしっかりと影響を吸収して自分たちのものにしてサウンドを作り上げて出しているのは流石の一言。さすがにあのカエルジャケから7年も経過してのバンドの姿なので、音楽性も世間の影響を受けているし、一本調子のハードロックとも進めないだろうが、良い意味で成熟している姿を楽しめる。





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フレ
Posted byフレ

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