Garybaldi - Nuda

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Garybaldi - Nuda (1972)
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 何処かで何かでふと耳にしてロックの虜になる、気になった曲があったから探してみればカッコ良いからそこからハマる、そんな風にして音楽と出会うものだろうが、そういう初期の出会いを抜けるとそこから先は何かの関連や誰それの、の人脈あたりや似たようなバンドなら、と進んでいくものだろう。自分的には最近の出会いはどうしてもWebで調べてるウチに、とのパターンが多い。ふとそんな事して突き進んでいくのは数多くないのかもしれない、などと感じる時もあり、その理由もWebに面白い情報がトンと載ってこないからだが、きっともっと商業的な要素が強くなり、個人の情報収集発信は別の形態に変化しているからだろう。それでも意外な楽しみに出会うし、衝撃的な出会いもあるから止められない。

 イタリアのバンド、Garybaldiのデビューアルバム「ヌーダ」は1972年にリリースされているが、とにかく冒頭からぶっ飛ぶほどにジミヘン、ハードなジミヘンスタイルの方だが、そのままイタリア語で飛び出してくるのでユニーク。アルバム全体像はジミヘン的というには少々プログレッシブすぎるキライがあるので、バンドやアルバム単位ではないが、それでもこの頃のイタリアでこれだけぶっ飛んだギタリストが出ていた辺りに少々驚いた。アルバムジャケットを見ればイタリア的なアートを感じさせるし、興味をソソる作風なのでそれだけでも十分な出会いだが、まさかこういう曲から来るのは想像してなかった。

 アルバムはトータルコンセプトアルバムで、湾岸都市の云々のような事が描かれているようだが、冒頭ジミヘンフリーク曲を聴いているととてもそうは思えず、歌詞にしてもイタリア語だからほぼ理解できるはずもないが、ジェームス・ブラウンのセックス・マシーン…みたいなのは突如として耳に飛び込んでくるから面白い。ついつい歌詞調べて訳してしまったが、いわゆるロック的なパーティな歌詞だから波止場のパブでのシーンのような話かもしれない。随分と知的さを感じる作品で、冒頭の掴みからアルバム全体のドラマ感、楽曲的なスタンスとかなり発展した楽しみ方の出来る作品。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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photofloyd(風呂井戸)  

Garybaldi懐かしいですね。私は好きでしたね、それはむしろ73年の2ndアルバム「ASTROLABIO」です。これは完全なプログレでした。あれはA面一曲、B面一曲仕立てで、一曲目Banbi Pのギターが情感たっぷりに聴かせてくれ、泣きもアリ、ややハードさも見せよかったなぁーー。三人バンドになってたと思うのですが、キーボード、ベース、ドラムスも入ってましたね。曲の中盤にはフロイド流の異世界の趣を見せたり、ドラマチックであったりと。イタリア万歳ですね。(2曲目はライブと洒落てました)
今日は懐かしさに、このバンドを聴きたいとアルバムを引っ張り出しています。

2020/07/31 (Fri) 11:43 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloyd(風呂井戸) さん

流石ですね。2枚目ですか・・、またいずれ聴いてみますが、随分ユニークなバンドですね、これ。

2020/08/03 (Mon) 00:02 | EDIT | REPLY |   

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