Freedom - Freedom at Last

Freedom - Freedom at Last (1969)


　もしかしてWebでHPを見るような人種はある特定の世代に限られているのでは？との話があって、聞いてみればなるほど今の時代だとSNSやインスタやLINEで端的な情報のやり取りばかりが中心で、調べ物にWebのHPを使うようだが、その時には個人のいい加減な情報源よりもショップなりオフィシャルなりのきちんとした情報の塊を見に行くような事が主流か。だからブログも廃ってるし今更WebでHP作るのも多くないだろうからどんどんとロックの情報にしてもキレイなものばかりになっていくような気がしてて、それが嫌だからという理由でもないが、面白味、多様で多角的な見方、意見をまとめた情報として見れないのは楽しみが減っているような気がしてる。

　Freedomの1969年リリース3枚目のアルバム「Freedom at Last」は別にラストアルバムではないので勘違いしてはいけない。驚くなかれ、Freeの「At Last」よりもFreedomの「Freedom at Last」の方が先だ。タイトルは同じだし、バンド名も似ているが当然全く関係の無いバンド同士なので偶然か狙ったか…狙ってはいないから偶然だろう。Freedomの方はどういう理由でこのタイトルにしたか知らないがFreeの方はアレクシス・コーナー由来との話が知られている。更に似たようなバンド名でアルバムタイトルだけならともかく、時代を反映したブルース・ロックそのままでベースの音はポコポコしてるし歌ももっさりしてるしダサさ加減も似ている部分は多い。ちょいと異なるのは本格的なセンスで、それはもう英国メジャーバンドとB級に甘んじてしまうバンドの才能の違いとしか言えない。それでも面白いサウンドなので自分的には聴きやすくて好ましい。

　そもそもはプロコル・ハルムのメンバーだった2名が離脱して組んだバンドだから、と触れ込みがあるが、確かプロコル・ハルムがデビューする前の話だった気がするので、どこまでこの世界にマッチした方々だったかは分からないが、結構良い感じの曲もあるしブルース・ロックもしっかり出来ているし、アルバム5枚くらいリリースしているし、本作の次からはVertigoからのリリースだし、好ましい要素は多数ありの久々に楽しんだB級バンド。

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