Steeleye Span - Now We Are Six
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Steeleye Span - Now We Are Six (1974)

Fairport Conventionはメンバーの流動が激しかったが、そのおかげで多数のバンドが排出されたとも言える。そのひとつがアシュレー・ハッチングスが奮起したSteeleye Spanだが、基本はドラムレスのエレクトリックトラッドの実現からスタートしたものの初期3枚でその野望が達成されてしまったので、彼自身は離脱して放浪の旅に出るが、バンドの方はそのまま名を残して活動しており、今でも現役バンドだ。Steeleye Spanの場合は美しき重鎮ボーカルのマディ・プライアーが今も含むほぼバンド全時代のフロントボーカルを担っているからバンドの顔として知られているだろう。ただ、彼女はセッション活動も盛んなのでアチコチで名を見かけるし気さくに参加しているようだ。
Steeleye Spanの1974年の6枚目のアルバム「Now We Are Six」は6人目のメンバーとしてドラマーを参加させたとの経緯もあってのアルバムタイトルらしいが、この英国的なムード満点のジャケットは大いにセールスにも貢献したと思いたい。こういうセンスは他の国ではなかなか見当たらないし、それでも英国だろうと察しが付く重鎮さ加減とユーモアの効いた作風。素晴らしい。そんなアルバムジャケットを見ながら悦に入って聴いてみれば相変わらずのマディ・プライアーの太くも透き通る歌声が奏でられ、ドラマーが全面参加となったからか随分とポップになり、バンドらしさはそのままになるほど時代と共に変化したアルバムで、基本的には英国トラッドのエレクトリック化路線はそのまま。話題の取り方も見事で、プロデュースにはジェスロ・タルのイアン・アンダーソンを迎え、ゲストでサックス奏者としてデヴィッド・ボウイが参加している。更に「吟遊詩人トーマス」がシングルヒットを放ち話題は満点だったらしい。
往年のスティーライ・スパンが持っていた暗さは当然払拭されており、マディ・プライアー歌声がバンドの比重を多く占めているが、実にバンドそのものらしいムードが出された楽曲やアレンジで良く出来ている作品だと思う。様々な楽器が登場するのもドラムが普通にあるのも違和感ないし、カラフルで飽きない音作りはさすがの代物で、ティム・ハートの弦楽器とピーター・ナイトのフィドルの絡みもなかなかの聴きどころだし充実したアルバムに仕上がっている。

Fairport Conventionはメンバーの流動が激しかったが、そのおかげで多数のバンドが排出されたとも言える。そのひとつがアシュレー・ハッチングスが奮起したSteeleye Spanだが、基本はドラムレスのエレクトリックトラッドの実現からスタートしたものの初期3枚でその野望が達成されてしまったので、彼自身は離脱して放浪の旅に出るが、バンドの方はそのまま名を残して活動しており、今でも現役バンドだ。Steeleye Spanの場合は美しき重鎮ボーカルのマディ・プライアーが今も含むほぼバンド全時代のフロントボーカルを担っているからバンドの顔として知られているだろう。ただ、彼女はセッション活動も盛んなのでアチコチで名を見かけるし気さくに参加しているようだ。
Steeleye Spanの1974年の6枚目のアルバム「Now We Are Six」は6人目のメンバーとしてドラマーを参加させたとの経緯もあってのアルバムタイトルらしいが、この英国的なムード満点のジャケットは大いにセールスにも貢献したと思いたい。こういうセンスは他の国ではなかなか見当たらないし、それでも英国だろうと察しが付く重鎮さ加減とユーモアの効いた作風。素晴らしい。そんなアルバムジャケットを見ながら悦に入って聴いてみれば相変わらずのマディ・プライアーの太くも透き通る歌声が奏でられ、ドラマーが全面参加となったからか随分とポップになり、バンドらしさはそのままになるほど時代と共に変化したアルバムで、基本的には英国トラッドのエレクトリック化路線はそのまま。話題の取り方も見事で、プロデュースにはジェスロ・タルのイアン・アンダーソンを迎え、ゲストでサックス奏者としてデヴィッド・ボウイが参加している。更に「吟遊詩人トーマス」がシングルヒットを放ち話題は満点だったらしい。
往年のスティーライ・スパンが持っていた暗さは当然払拭されており、マディ・プライアー歌声がバンドの比重を多く占めているが、実にバンドそのものらしいムードが出された楽曲やアレンジで良く出来ている作品だと思う。様々な楽器が登場するのもドラムが普通にあるのも違和感ないし、カラフルで飽きない音作りはさすがの代物で、ティム・ハートの弦楽器とピーター・ナイトのフィドルの絡みもなかなかの聴きどころだし充実したアルバムに仕上がっている。
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