Bad Company - Original Bad Company Anthology

0 Comments
Bad Company - Original Bad Company Anthology (1998)
B0000256NE

 リスナーはラジオで流れる曲やバンドをどこの国の出身なのか、などとその時点で気にする人もほとんど居ないだろうし、ましてやアメリカで英語で流れてくる分にはまるで気にしないと思う。だからカナダや英国のバンドでもアメリカで普通に売れただろうし、逆もまた然り。少々騒がれる存在になって初めてどこのバンドだった、と知ってしまうから好みが出るのかもしれないが、始めはそういうものじゃないかと。発音の違いで聴いてて分かるのかもしれないが、あれだけ広いアメリカの訛りのひとつだと思えばそれほど気にもしないと思う。ただ、売る側は明らかに違ってて、地元のバンドなのか国内ディストリビュートなのか、外国との契約によるバンドなのかでやりやすさは異なる。だからバンド側もよほどしっかりした体制で取り組まないと海外での成功は難しいだろうと勝手に思ってる。

 Bad Companyはネームバリューもバンドの実力も音楽性もレーベルも全てアメリカ攻略に何ら不足の無い状態でデビュー。最初のアルバムからアメリカで成功した英国のバンドで全盛期は5年程度しかなかったが、立派にアメリカを制覇したバンド。その栄光から後年になってからも再結成してアメリカツアーを大成功に終わらせたり、ライブ・アルバムや映像もリリースしては売れているので、ほぼその類のレジェンドバンドになっている。そんなバドカンが1998年に集大成ベストアルバム+新曲+アルファとして「Original Bad Company Anthology」をリリースしてこれもまたしっかりと売れた。自分的にも世間的にも何となくベスト盤の意味合いが強く、そういう捉え方でしかなかったが、その実バンド側にとっては4曲の新曲が含まれている方が大きかったと思うし、自分的にももうちょっとその新曲郡をきちんと聴いておくべきだったと。当時の未発表曲の蔵出しも含めれば結構な数の楽曲が初めて登場しているのだから、それだけで十分貴重なアルバムだ。

 新曲は2CDの最後の4曲となるが、クレジットはポール・ロジャース2曲にミック・ラルフス2曲。未発表曲はポール・ロジャース名義のソロアルバムに入っていたが、オリジナルのバドカンバージョンがここで登場している。珍しいところではボズ・バレル人脈での「Smokin' 45」だが、そりゃボツになったのも納得の軽快でキャッチーなポップ曲。それでも新曲も含めてどれもこれもなるほどバドカンの音、すなわちスカッと突き抜けて快活なアメリカ狙いのサウンドながら少々湿ったメロディ感のあるポール・ロジャースの歌声で違和感なく聴けるのはさすが。正直この2CDをひたすら聴いていればバドカン理解できました、と言える代物。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply