Foghat - Night Shift
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Foghat - Night Shift (1976)

世界中のバンドがアメリカマーケットでの成功を願って進出を果たしていったが英国でデビューしたバンドは大抵アメリカでの配給先とも提携して契約を結んでアルバムをリリースしていたように感じる。逆はそこまで聞かないが、そりゃ英国でデビューしたらそういう風に進んでいくのが世界戦略の足がかりだろう。ビートルズもストーンズもそれで成功したしキンクスやフーでも同じだ。70年代のバンドもそれに倣えとばかりに続いた。Led Zeppelinはその最高潮でもあろう。一方そんな英国では初めからアメリカ市場狙いで契約を取りにいくバンドも多々あり、華々しく成功したケースも幾つかあるが、その中のひとつが本日のお題、Foghat。
Foghatの1976年リリース作「Night Shift」は少々メンバーが変わったが、それでも全盛期のアルバムで、この後には強烈な「Foghat Live-」アルバムが登場するので、そのツアーの母体となったアルバムが本作。冒頭から正にストレートにあっけらかんとワイルドに音数少なく快活にアメリカン的なサウンドでブギをカマしてくれるのが心地良い。この掴みはアルバム全編で貫かれているから傑作と謳われておかしくもないが、ただ、少々マンネリ気味にも聞こえてくるのはやむを得ないか。ロッド・プライスのスライド・ギターが印象的で楽曲それぞれに味を付けているから耳障りは良いが、普通に聴いたら正に産業ロックスタンスにも聴こえてしまうくらいの快活さ。ところがそう単純に進まないのは英国のバンドだからか、何かが抜けきらない。
ここまでアメリカンに迫った英国のバンドもそうは無かっただろう。バッド・カンパニーとはまた異なるハードブギでアメリカを制覇したバンド、フォガット。英国ロックファンからするとヒネりもなく英国ハードロックでもなく、掴みにくい側面もあるが、アメリカからしたら分かりやすかっただろう。それは多分普通のアメリカン・ロックの中に少々異なる因子を感じたからかもしれない。いずれにしても歴史は彼らの成功を証明しているし、本作の面白さもしっかりと評価されているから存分に味わおうじゃないか。気持ち良いです。

世界中のバンドがアメリカマーケットでの成功を願って進出を果たしていったが英国でデビューしたバンドは大抵アメリカでの配給先とも提携して契約を結んでアルバムをリリースしていたように感じる。逆はそこまで聞かないが、そりゃ英国でデビューしたらそういう風に進んでいくのが世界戦略の足がかりだろう。ビートルズもストーンズもそれで成功したしキンクスやフーでも同じだ。70年代のバンドもそれに倣えとばかりに続いた。Led Zeppelinはその最高潮でもあろう。一方そんな英国では初めからアメリカ市場狙いで契約を取りにいくバンドも多々あり、華々しく成功したケースも幾つかあるが、その中のひとつが本日のお題、Foghat。
Foghatの1976年リリース作「Night Shift」は少々メンバーが変わったが、それでも全盛期のアルバムで、この後には強烈な「Foghat Live-」アルバムが登場するので、そのツアーの母体となったアルバムが本作。冒頭から正にストレートにあっけらかんとワイルドに音数少なく快活にアメリカン的なサウンドでブギをカマしてくれるのが心地良い。この掴みはアルバム全編で貫かれているから傑作と謳われておかしくもないが、ただ、少々マンネリ気味にも聞こえてくるのはやむを得ないか。ロッド・プライスのスライド・ギターが印象的で楽曲それぞれに味を付けているから耳障りは良いが、普通に聴いたら正に産業ロックスタンスにも聴こえてしまうくらいの快活さ。ところがそう単純に進まないのは英国のバンドだからか、何かが抜けきらない。
ここまでアメリカンに迫った英国のバンドもそうは無かっただろう。バッド・カンパニーとはまた異なるハードブギでアメリカを制覇したバンド、フォガット。英国ロックファンからするとヒネりもなく英国ハードロックでもなく、掴みにくい側面もあるが、アメリカからしたら分かりやすかっただろう。それは多分普通のアメリカン・ロックの中に少々異なる因子を感じたからかもしれない。いずれにしても歴史は彼らの成功を証明しているし、本作の面白さもしっかりと評価されているから存分に味わおうじゃないか。気持ち良いです。
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