The Rolling Stones - Criss Cross

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The Rolling Stones - Criss Cross (2020)



 ストーンズがまた新しい曲をリリースしたぞ、との報を知ってそのまま聴いてみれば実にカッコ良いストーンズらしいロックで、朝から目が覚めた。こんなカッコ良いのがササッと作れるってのはやはりストーンズ、などと悦に入っていたが、ちょっとコメント見ると近々発売される「Goat Head Soup (DX)」の未発表テイクからの先行リリースらしい。なるほどそれならこのカッコ良さも納得とばかりに数回このオフィシャル音源を聴いた後、当然ながらアングラ元音源をあさってみればなるほどあるある。まだ「Save Me」と呼ばれていたり「Criss Cross Man」と呼ばれていたりした楽曲そのままで流石にオフィシャルの安定のミックスが施されているが、音的にはいじっていないようだ。そりゃそうか。

 先日は「Criss Cross」のタイトルで正式リリースされ、この「Goat Head Soup (DX)」のボーナスディスクはレア音源集とアルバム収録曲のインスト系、それに加えての「Brussesl Affair 1973」のようで、絶頂期ストーンズをこれでもかと網羅したアルバムでリリースされるから期待も大きかろう。そこまでストーンズを追いかけていない輩からすれば、単純にアルバムのリマスタリングに加えて、「Criss Cross」のようなカッコ良い曲ながらもお蔵入りしたレア曲が聴けるからありがたいし、ライブもおまけで付くなら楽しめるのは間違いない。更にそのレア音源集の中にはジミー・ペイジ参加曲もあるらしいから驚く。自分自身その辺深いトコロまでは抑え切れていないので単純にカッコ良いし頼もしいと思う。この頃のキースとミック・テイラーのギターのコンビネーションは絶妙でストーンズを単なるロックバンドから魅力的なロックバンドに仕上げていったと思ってるし、後のロニー時代の方がストーンズらしいとは思うものの、ミック・テイラー時代は艷やかで妖しさもあるし一番好きな時代。グラムストーンズに妖絶ブルースが加わったような感触で、そういうバンドやってみたかった。

 そんなきっかけから「Goat Head Soup」を聴いてて、ここまで地味なアルバムだっけ?と少々不思議に思ってしまった。先の「Criss Cross」が快適なR&Rサウンドだったのでもっとああいう音が散りばめられた作品のように感じてしまったが、なるほど、「Criss Cross」はあまりにもこれまでのストーンズらしいそのままのサウンドだったから「Goat Head Soup」から外されたのかと納得。そのままリリースするタイミングも無かったのも分かる気がするから、そういう楽曲はどのバンドでもあるのだろう。ストーンズに至ってはまだまだ山のようにあるのかもしれないが、また時代時代でリリースされるのを期待して楽しもう。





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フレ
Posted byフレ

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