Bonnie Tyler - Secret Dreams & Forbidden Fire
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Bonnie Tyler - Secret Dreams & Forbidden Fire (1986)

ヒットを放つとその印象ばかりが強くなり、本来の音楽性や個性、アルバム全体の評価が正当に行われなくなりリスナー側の目を曇らせてしまう時がある。一発屋と思われているバンドやアーティストの大半がそういう悲劇に見舞われている気がするが、それも国々によって捉えられ方が異なる。日本では一発屋だが、祖国ではスーパースターの座を獲得している人の方が多いかもしれない。時が経ち、そういう偏見も無くなった頃に改めてアルバム単位で聴いてみると別の角度からきちんと聴ける事もある。
Bonnie Tylerの1986年リリースのヒットアルバム「Secret Dreams & Forbidden Fire」。そもそもボニー・タイラーって英国人だったのかと驚いたが、この頃から歌唱力の高い英国女性シンガーはずっとシーンに居たのか、との感激もある。リアルタイム時に名前を知ったのは「フットルース」に収録されてた「Holding Out For A Hero (Video)」が最初で、凄く突き抜けた歌声のカッコ良いシンガー、しかもキラキラしてた印象だし、PVもカッコよかったが、その後何も名前を聞く事もなく一発屋な印象だった。ところが本作の前のアルバム「Faster Than the Speed..」はアルバムジャケット良く見たし、それなりに売れてたような気もする。その本作「Secret Dreams & Forbidden Fire」は先のヒット曲は最後の最後に収録されているのでそこで満足するとして、そもそもアルバムはジム・スタインマンのプロデュースなのでミートローフ的な仰々しいサウンドが散りばめられている。しかも制作陣営には作曲も含めてデスモンド・チャイルドも名を連ねていて、その影響が2曲目「If You Were a Woman (And I Was a Man)」に顕著で、可哀想にBon Joviの「You Give Love a Bad Name」の下案そのままで、そういう使い方するのはなしだろうと思う。デスモンド・チャイルド的には一粒で二度美味しい、だろうが、どう聴いたってこちらの方がデモテイクにしか聞こえない。
そこはともかく、やはりジム・スタインマンの技量が凄い。そこに応えているボニー・タイラーの歌唱力も素晴らしく、楽曲もかなり粒ぞろいなので悪いはずもない傑作に仕上がっているが、ここまで仰々しい作品だからこそウケなかったか。トッド・ラングレンがコーラスで参加している、まで話題的には多少ありそうだったがどうだろう。見事なまでのパワーステーションサウンド、80sサウンドでのアルバムだからキラキラしているが、それに比べてジャケットが地味だったのが勿体無い。それにしてもボニー・タイラーをこうしてアルバム単位できちんと聴き直すとは考えなかったし、その奥深さに気づくのも意外で楽しめた。凄い制作陣営で良く出来てる。

ヒットを放つとその印象ばかりが強くなり、本来の音楽性や個性、アルバム全体の評価が正当に行われなくなりリスナー側の目を曇らせてしまう時がある。一発屋と思われているバンドやアーティストの大半がそういう悲劇に見舞われている気がするが、それも国々によって捉えられ方が異なる。日本では一発屋だが、祖国ではスーパースターの座を獲得している人の方が多いかもしれない。時が経ち、そういう偏見も無くなった頃に改めてアルバム単位で聴いてみると別の角度からきちんと聴ける事もある。
Bonnie Tylerの1986年リリースのヒットアルバム「Secret Dreams & Forbidden Fire」。そもそもボニー・タイラーって英国人だったのかと驚いたが、この頃から歌唱力の高い英国女性シンガーはずっとシーンに居たのか、との感激もある。リアルタイム時に名前を知ったのは「フットルース」に収録されてた「Holding Out For A Hero (Video)」が最初で、凄く突き抜けた歌声のカッコ良いシンガー、しかもキラキラしてた印象だし、PVもカッコよかったが、その後何も名前を聞く事もなく一発屋な印象だった。ところが本作の前のアルバム「Faster Than the Speed..」はアルバムジャケット良く見たし、それなりに売れてたような気もする。その本作「Secret Dreams & Forbidden Fire」は先のヒット曲は最後の最後に収録されているのでそこで満足するとして、そもそもアルバムはジム・スタインマンのプロデュースなのでミートローフ的な仰々しいサウンドが散りばめられている。しかも制作陣営には作曲も含めてデスモンド・チャイルドも名を連ねていて、その影響が2曲目「If You Were a Woman (And I Was a Man)」に顕著で、可哀想にBon Joviの「You Give Love a Bad Name」の下案そのままで、そういう使い方するのはなしだろうと思う。デスモンド・チャイルド的には一粒で二度美味しい、だろうが、どう聴いたってこちらの方がデモテイクにしか聞こえない。
そこはともかく、やはりジム・スタインマンの技量が凄い。そこに応えているボニー・タイラーの歌唱力も素晴らしく、楽曲もかなり粒ぞろいなので悪いはずもない傑作に仕上がっているが、ここまで仰々しい作品だからこそウケなかったか。トッド・ラングレンがコーラスで参加している、まで話題的には多少ありそうだったがどうだろう。見事なまでのパワーステーションサウンド、80sサウンドでのアルバムだからキラキラしているが、それに比べてジャケットが地味だったのが勿体無い。それにしてもボニー・タイラーをこうしてアルバム単位できちんと聴き直すとは考えなかったし、その奥深さに気づくのも意外で楽しめた。凄い制作陣営で良く出来てる。
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