Roger Daltrey - Parting Should Be Painless
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Roger Daltrey - Parting Should Be Painless (1984)

ミュージシャンにも色々な方々がいて、音楽センスに長けた人は曲やアレンジで才能を発揮するし、歌の上手い人や楽器の上手い人はプレイヤーとして大成する事もある。後者の場合に不思議なのはそこまで音楽の才能あるのに曲は作れなかったりする人も多い点で、才能の使い方が異なるから、または納得できるレベルの曲が出来上がらないから、そこまで作る術を学べていないからとの理由かもしれない。それでもアルバムは作れるし売れるのだから商売は色々だ。
Roger Daltreyの1984年リリース作「Parting Should Be Painless」を久々に聴いてみた、と言うか聴いた記憶すら残っていない程に昔は面白味を感じなかったアルバムの記憶だが、折角ミートローフ絡みで名前が出てきて、しかも同じ年の1984年作品だからあれだけの声が出せていたし、もしかしてそういう曲もあるだろうとの期待。ところが聴いてみるとどこもかしこも期待を外してくれるアルバムで、ロジャー・ダルトリーの良さ、パワフルかつ大雑把で熱唱している姿はあまり聴かれない。ある種封印しているのではないかと思えるくらいに地味なアルバムに仕上げている。更に言えばロジャー・ダルトリーは上記の後者に属するシンガーなので他人の曲を歌っているばかり、即ちアルバム全編はロジャー・ダルトリーの歌声がメインだが、作風に一貫性はなく、果たしてどういう作品を作りたかったのかよく分からない。ある曲を歌ってそのままひとつのアルバムにしましたと言うのでも良いかもしれない。多分そうだ。
大人になってから聴いてみると、随分マイケル・ブレッカーのサックスが美しく、クリス・スペディングもギターもさり気なく、そして何よりもロジャー・ダルトリーのハスキーでパワフルな歌声が心地良く染み入る、渋みを持った作品に聴こえるから面白い。歳と共に成熟したアルバムになり、聴いてみれば曲の良さやバラつきはさほど気にならず、きちんとロジャー・ダルトリーがやりたかった世界、少々ムーディで物静かな楽曲アレンジの中で静かめに、そしてパワフルな部分も含めて歌い上げるスタイルを堪能できる。そういう聞き方でアルバムを楽しむゆとりがないとそれは無理だったろうが、ユーリズミックスの二人が曲提供しているのもあったり、ブライアン・フェリーも然り、なかなかユニークな人脈を持っているようだ。

ミュージシャンにも色々な方々がいて、音楽センスに長けた人は曲やアレンジで才能を発揮するし、歌の上手い人や楽器の上手い人はプレイヤーとして大成する事もある。後者の場合に不思議なのはそこまで音楽の才能あるのに曲は作れなかったりする人も多い点で、才能の使い方が異なるから、または納得できるレベルの曲が出来上がらないから、そこまで作る術を学べていないからとの理由かもしれない。それでもアルバムは作れるし売れるのだから商売は色々だ。
Roger Daltreyの1984年リリース作「Parting Should Be Painless」を久々に聴いてみた、と言うか聴いた記憶すら残っていない程に昔は面白味を感じなかったアルバムの記憶だが、折角ミートローフ絡みで名前が出てきて、しかも同じ年の1984年作品だからあれだけの声が出せていたし、もしかしてそういう曲もあるだろうとの期待。ところが聴いてみるとどこもかしこも期待を外してくれるアルバムで、ロジャー・ダルトリーの良さ、パワフルかつ大雑把で熱唱している姿はあまり聴かれない。ある種封印しているのではないかと思えるくらいに地味なアルバムに仕上げている。更に言えばロジャー・ダルトリーは上記の後者に属するシンガーなので他人の曲を歌っているばかり、即ちアルバム全編はロジャー・ダルトリーの歌声がメインだが、作風に一貫性はなく、果たしてどういう作品を作りたかったのかよく分からない。ある曲を歌ってそのままひとつのアルバムにしましたと言うのでも良いかもしれない。多分そうだ。
大人になってから聴いてみると、随分マイケル・ブレッカーのサックスが美しく、クリス・スペディングもギターもさり気なく、そして何よりもロジャー・ダルトリーのハスキーでパワフルな歌声が心地良く染み入る、渋みを持った作品に聴こえるから面白い。歳と共に成熟したアルバムになり、聴いてみれば曲の良さやバラつきはさほど気にならず、きちんとロジャー・ダルトリーがやりたかった世界、少々ムーディで物静かな楽曲アレンジの中で静かめに、そしてパワフルな部分も含めて歌い上げるスタイルを堪能できる。そういう聞き方でアルバムを楽しむゆとりがないとそれは無理だったろうが、ユーリズミックスの二人が曲提供しているのもあったり、ブライアン・フェリーも然り、なかなかユニークな人脈を持っているようだ。
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